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「れい」を考える

「美しい響きだな」

令和という言葉を官房長官の口から聞いた時、最初にそう思いました。掲げた毛筆の文字が美しいのもあり、とても柔らかい印象を受けました。

口の中で飴玉を転がすようになんども「レイワ」「レイワ」と唱えているとだんだん馴染んできます。

「平成」の時はどうしても「平静」という言葉が浮かんでしまい、同音異義語がある元号ってどうも気になって仕方がなかったのですが今回は単純に感動しました。

これは幼い頃からの私の印象なのですが、ラ行から始まる言葉ってちょっと英語っぽく感じられると思うので、Rで発音するのかLで発音するのかはともかく、外国の方に耳馴染みが良いのではとも思いました

頭のHを読まないフランス人には「へいせい」は発音しにくかっただろうと思います、

なぜ「れいわ」を美しいと思ったのかを考えるのに、まず「れい」と読む感じをいくつかピックアップしてみました。そして改めてそれぞれの意味も調べてみます。

「礼」秩序並びに個人的行為の伝統的規範

「麗」形が整っていて美しい

「玲」玉の涼しげに鳴る音の表現。玉のように美しいさま

「齢」とし、年頃、人の命のながさ

「黎」黒、黒いなど夜の闇を表すので黎明期などという使い方

「霊」ものごとが全くないことを表す

「隷」所属、しもべ

どうでしょう。「隷」以外はとても良いイメージの意味が含まれていますよね。

なんとなく、これから自分が大切にしなきゃならないもの、大切にしたいと思っている考えなどが、同じ音の感じにたくさん含まれていることに驚きました。

あと一月で新しい時代を迎えるにあたって、これらの「れい」と読む文字とその文字のもつ意味について、何度でも読み返し自分の根っこにしていきたいと思いました。


でも「隷」だけはどう調べても、どう屁理屈をつけてもプラスの意味に転換できませんでした。


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