カナダの対応の早さ

日本とカナダを比べてカナダの対応の早さとサポートの手厚さに驚いたのでまとめておきたい。

①休校の早さ
私の大学は3月13日から休校になった。その前の週の金曜日には既に隣の州で感染者が出始めていたので、私の教授はもしかしたら今日(金曜日)が最後の授業になるかもしれないと話していた。そんな馬鹿なーと思っていたが、案の定その週末のうちに感染者が私のいる州でも確認されたため即座に休校になった。図書館はしばらく開いていたけど、3月17日からは閉まった。13日からの1週間は先生たちのオンライン授業へのアジャストとスケジュール調整に割かれて、オンライン授業は20日からになった。教授ってご年配の方が多いけど、Moodleとかその他もろもろ使ってオンライン授業ちゃんとできている教授たちは本当にすごいと思う。正直私が彼らと同い年でデジタルに遅れた時代に生まれていたら教授たち程できる気がしないので尊敬する。これこそAgeismへのバイアスだと思うけど。

②オンラインコンテンツ
大学からこれでもかってくらい様々な情報がほぼ毎日送られてくる。その中にはオンラインでできるヨガとかHITっていうエクササイズとかが入っている。カナダの大学の特権の一つだと思うのはジムが学費に入っているから使い放題で、色々なエクササイズにも参加できること。私も今学期から(3年も通っていたのに最後の最後で)HITというエクササイズ教室に週2で通っていたけど、例によってジムも閉鎖なのでオンラインで開講された。大学からはZoomでの質問コーナーも設けられたりと、学生に対するサポートや励ましがすごい。特にInternational students(留学生)へは母国から離れて頑張っているみんなにエールや支援を!て感じがすごくて、さすが移民の国だなと思う。カナダ大好き。

③Food bank
Food bankは常にあるけど、これがちゃんとコロナの最中にも使えるのは本当にありがたい。またコロナ抜きで普通にカナダの大学や生活のいい所を別途書こうと思っているけど、Food bankを知らない人のために少し解説すると、Food bankは主に缶詰とかパスタとか日持ちするものが無料でもらえる場所、支援のこと。私もこの存在は知っていたけど、本当にお金がやばい人しか使えないと思っていた。でも、誰でも使えると知ってからは、パスタとかトマトソースとかパスタソース、シーチキン缶をもらいにこの一年くらいはよく通わせてもらった。カナダの大学には大学内に小さい教会があって、私の大学はその中にFood bankが入っていた。ここと別に、Student Unionと呼ばれる大学の委員会本部?にもFood bankがある(こっちは使ったことないけど)。Food bankではパンとか卵とか牛乳とかお肉までもらえることもあって、本当にありがたかった。コロナ中も一回行ったけど、やっぱり利用する学生は多いらしい。ちなみにコロナ中は週2回、各2時間だけオープンしていた。

➃経済支援(大学編)
オンラインヨガとかフードバンクとかも嬉しいけど、何がありがたいって経済支援が本当にしっかりしていること。コロナになってから結構すぐに大学の奨学金の一つが拡大されて、通常なら経済的に困っている生徒に向けた奨学金が、コロナの影響で経済支援が必要な学生に利用拡大された。もう一つ、Student Union(大学の委員会本部)でも独自の奨学金が設立されて自分で$150-$500まで必要な額を選んで応募ができるようになった。私は両方に応募し、前者の大学の奨学金をもらえることになった。正直もう卒業だし候補に入らないだろうと思っていたが、応募してよかった。日本人にはなんだか聞きづらくて聞いていないけど、ベトナム人の友達ももらったらしいから、結構たくさんの学生に幅広く支給しているんだと思う。
この奨学金、大学の奨学金だから大学の学費払うためのアカウントに入ったらどうようと思っていたけど(もう卒業だから学費払わないし...)、きちんとPersonal use(個人の利用)に使うために銀行口座に入るらしくて安心した。カナダの大学本当にしっかりしている。

⑤経済支援(政府・雇用編)
大学からのメールには、大学からの奨学金の案内も来るけど、それだけではなく政府が何をしているか、学生はどれに応募できるかも案内が来る。これらのメールは留学生向けなので、アルバイトをしている移民の人たちに対してどんな支援が利用できるのか教えてくれる。
Laid off (解雇)かそうでないかによって支援が変わっていて、基本的に解雇されてない人への支援のほうが大きかった。解雇されていない場合は週に$250-程度の保障が受けられるらしい。私もレストランでバイトしてたのだが、まさかの解雇扱いになっていた。日本は正社員の場合簡単に解雇できないらしいが、カナダでは解雇がしやすいのかな?店長に聞いたところ、アルバイトは保険に入っていないが正社員は保険が適用されて解雇されても手厚く保障されているらしい。だからみんな簡単に解雇されると思うと恐ろしいけど。
じゃあ急に一文無しの私はどうしたらいいんだ…と持っていたが、解雇された人にはその人達用の支援もあった。$100のスーパーで使えるギフトカード。とはいってもあと3週間で食材全部使いきれないしどうやって使い切ろうと思ったが、普段は高くて買えないフレッシュな野菜や果物と(すぐ食べ終わるから)、お土産としてのメープルシロップとLay'sのポテチを買った。なんだかんだ$100あっという間に消えた…でもお土産代浮いて感謝。

今回は、カナダの大学の学生や雇用者への支援を紹介した。次回もカナダの生活について書いていきたいと思う。

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