マガジンのカバー画像

Wednesday Whisky Weblog

51
whiskyに関する知識をインプット・アウトプットするために書いています。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

【#33】 ローランドの蒸留所

概要今回はウイスキーの代表的な生産国であるスコットランドにある6つの生産地域の1つである「ローランド」を説明する。 ローランドについてスコットランドの都市であるダンディとグリーノックを結ぶ境界線の南側がローランド地域である。ローランド地域は、イーニアス・コフィの連続式蒸留機を導入し、ブレンデッドウイスキーの時代を牽引した。現在、数十の蒸留所があり、今回は代表的な蒸留所を2つ紹介する。 ローランドの蒸留所について今回はオーヘントッシャン蒸留所とグレンキンチー蒸留所について紹

【#32】 アイラ島の蒸留所

概要今回はウイスキーの代表的な生産国であるスコットランドにある6つの生産地域の1つである「アイラ島」を説明する。 アイラ島についてスコットランドのアイラ島はウイスキーの聖地である。島の1/4がピート層 (植物の泥炭) に覆われていることから、スモーキーでピート香の強いウイスキーが特徴である。島の大きさは淡路島より少し大きい程度で、人口は約3000人である。 アイラ島の蒸留所について現在稼働している蒸留所は、ブナハーブン・アードナッホー・カリラ・アードベック・ラガヴーリン・

【#31】 キャンベルタウンの蒸留所

概要今回はウイスキーの代表的な生産国であるスコットランドにある6つの生産地域の1つである「キャンベルタウン」を説明する。 キャンベルタウンについてスコットランド アーガイル地方のキンタイア半島先端にある町がキャンベルタウンである。かつては30を超える蒸留所が存在したが、現在は3つまで減少した。減少した理由としては、キャンベルタウンの最大のマーケットであったアメリカが禁酒法時代に入って正式な輸出ができなくなったことにある。 キャンベルタウンの蒸留所についてキャンベルタウンで

【#30】 スコットランドの6つの生産地域について

概要今回はウイスキーの代表的な生産国であるスコットランドに関して6つの生産地域を説明する。次回以降にそれぞれの生産地域の代表的な銘柄や蒸留所について紹介していく。 6つの生産地域についてスコットランドは蒸留所が多く、地域によっても特色が異なってくることから、6つの生産地域に分けて特色を語ることが多い。 その6つとは、ハイランド・ローランド・スペイサイド・アイラ・アイランズ・キャンベルタウンである。 例えば、アイラのウイスキーはスモーキーであるとか、スペイサイドのウイスキ