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2022.08.26 シガーロス 東京ガーデンシアター

本当に素晴らしいライブだった。
( )のアルバムが好きなので、Vakaから始まり、3曲目くらいまでずっと涙が止まらなかった。
初めてライブで聴いたシガーロスの音楽は、音源で聴いている時よりもずっと浮遊感があり、気がつけば小休憩になっていた。ライブの体感が短くて本当にびっくりした。
休憩中、トイレに並びながらふと、今までの時間は夢を見ていたんじゃないかと思った。そのような考えに至るほど、現実ではない夢の中のような世界感が広がっていた。

休憩後、最初の曲はGlósóliだった。何度もMVを見ているこの曲もすごく良く、とても痺れた。
ライブの後半、曲の途中で無音のような曲の余白があった。声も音も、まるで時が停止したかのように、突然静寂に包まれる瞬間。30-40秒程経つと、今度はその静寂から解き放たれるように轟音がなり響き、会場と見ている私たちも揺れていた。

ライブを通して、シガーロスの作り出す音楽(特にライブ)は、芸術作品や映画作品のようだと感じた。
現実とはかけ離れた、静寂と轟音がおりなす音楽を超えた音楽。特にライブの後半は、自分自身と音楽とか一体となっているような不思議な感覚があった。目の前でライブを観ているはずなのに、映画を観ている感覚に少し似ていた。
そしてその空間には時間が存在していなかった。まるで夢と現実を行き来していたように。いつまでも続く夢のように。

ヨンシーがありがとうと言ってくれて、涙が溢れた。現実に戻ってこれた。こちらこそ、Takk...!

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