yu

ものづくりが好きです

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最近の記事

再びパンクになる

人は歳を取るにつれてたくさん負けて、気がついたら保守的になる。 受験、就活、恋愛、友人関係、コンペなど。一人一人に地獄があり、それぞれのストーリーの中で苦しんでいる。そう、それが人生。フランス語だとC'est la vieだ。諦心を持つと楽に生きられる。誰かと意見をとりあえず同じにして生きてみる。波風を立てずに生きてみる。筋なんて通さずに生きてみる。そうした方が人生楽だぜ。そんな悪魔の囁きが時々聞こえてくる。 好きを貫くのって難しい。 単純で楽。お金をモチベにするのは楽だよ。

    • 大学生ラストイヤーの収穫

      大学4年の1年間は、ひたすら研究とデザインとアートに没頭していた。 研究:1年間行った質感の研究。研究成果は半年後に英語論文として公表される予定(ネットでも見れるようになるよ)。 研究は楽しい。研究のモチベーションは、世界で自分しか知らない事実が増えていくことだと思う。だから、自己満力が高い人ほど適正がある。それなりに楽しいのだけど、自分は研究より新しい技術を使って世界にない新しい価値を作り出したい動機が強い。だから、研究は残り2年間しかやらない。もしかしたら、30代にな

      • 新しい視点を獲得し続ける

        新しいことを学ぶことが好きで、今日も研究で画像処理と色の見え方の勉強をした。学ぶだけは好きじゃないから帰り道に色んなところで写真を撮ってみた。質感の研究をしてると目に映るモノのどこを切り取るかを意識するようになる。 海を見て「ああ、海だな」という感想しか思いつかないのだったら話にならない。海をじっくりみると、色の情報、変わり続ける波の形状、水面の輝度、太陽とのコントラストなどの様々な情報が見えてくる。これらは質感を研究している研究者目線だけど、文化人類学者だったら海に漂う船

        • 不確実な世界を楽しむ

          相手が何を求めているかを察知する→それを満足させる コスパ良く周囲との関係を良くしたい人は↑のような行動をしているのかなと感じる。実際にそれで幸せに生きることができる人も多いし、人との交流に興味がない人にとっては十分なコミュニケーションだと思う。一方で、色んなことをパターン化をすると人生がつまらなくなると感じる人もいると思われる。私はそのタイプだ。以前投稿したポエティックな記事に、人生が色褪せていく原因は世界の事象に対してのパターン化が上手くなっていくことだと書いた。 こ

        再びパンクになる

          物語はいつも挫折から動き始める

          23歳にもなると、それなりに冒険せずに楽に生きていくことができるようになる。冒険せずに楽に妥協して生きていく。向上心を持って生きていく人が周囲からどんどんいなくなっていく。それは仕事にならない、何考えてるの、物好きだね、意識高いね、真面目だね。 社会という広い海でバランスを取ることだけに注力することになる人が急増する。とはいえ、いざ自分が海に飛び込んでみると、バランスを取るだけでも難しい。ほんとに難しい。毎日仕事して誰かを養ったり、社会の為に働いている人はすごい。それはどん

          物語はいつも挫折から動き始める

          この黒松

          ある日、花屋の豆盆栽の黒松に一目惚れをして自宅で育て始めた。 豆盆栽の黒松は言葉通り小さいけど、立派な佇まいをしている。 きっと大きな盆栽の黒松はもっと迫力があって、多くの人から注目されるのだと思う。でも、その曲がりながらも上に進んでいく形状や発せられるオーラに惹かれてこの黒松を選んだ。この黒松は1つの世界を表現していて、そこに大きさという考えを持ち込むのは無粋だ。

          この黒松

          名乗れない職業

          自称〇〇は色んな職業で使われる言葉だ。自称アーティスト、自称YouTuber、自称芸人など。指標の一つはその仕事でお金をもらったかどうかだと思うが、あまりにその職業へのリスペクトが強すぎて名乗れないことがある。 自分にとって、デザイナーとアーティストは簡単には職業としては名乗れない。香りを使った空間デザインの業務をやっているけど当分は空間デザイナーなんて名乗れない。同様に、メディアアートの作品を作ってもすぐには名乗れない。名乗れない職業って重みがあって良いなって思う。 先

          名乗れない職業

          (暫くは)天才はあきらめた話

          どうも。院試終わりの加藤です。 今回は久しぶりに5日間休んで考えたことについてまとめてみたいと思います。特に伝えたいメッセージとかはないので、ゆるゆると読んでください。それではよろしくお願いします。 まずなんで休もうかと思ったかについてです。 高3の春から5年間くらいずっと焦燥感に駆られて生きていました。 初めは、大学受験で特定の誰かを見返したいという欲求だったけど、大学入学後もその欲求は収まることなかったです。漠然とした焦りに立ち向かうために、自分自身が常に良い方向に

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          フロムの「愛するということ」が難しすぎた話

          こんな本がある。すごく胡散臭そうなタイトルだけど、谷川俊太郎さんが書評を書いてるから、一般的な自己啓発書とは違いそうだなと思って購入した。実際、書いているのは精神分析学者で有名なフロムというおじさんで、よく日本語タイトルにしたら内容のニュアンスがミスって伝わる事故が起きたんだなという感じだ。 実はこの本を読んだのは半年以上前のことだ。去年の11月に一度読んで、「愛することは技術だ!」みたいな主張に感心した覚えがある。技術といっても恋愛心理学のモテる男のトーク術5選とかではな

          フロムの「愛するということ」が難しすぎた話

          ピンボールゲームみたいな

          最近の日課は朝から夕方まで自分の研究をして、その合間に電子工作の勉強したり、人類学の論文を読んでテクノロジーと人の在り方に思いを馳せつつ、院生の先輩と議論したり、AIでアート制作やってる美大生と制作における技術の使い方みたいな話をしたりして、家に帰ったらスケッチとか3Dのモデリングしてできた物を3Dプリンターで出力したり、新しい素材で物作れないかを試行錯誤したりしている。 大きく分類すると今の自分の興味があって手を出していることは、プロダクトデザイン、電子工作、メディアアー

          ピンボールゲームみたいな

          不死身の身体になっても心は老いる、それでも…

          ときどき空想に耽ることがある。最近考えたことは、タイトルの「不死身の身体になっても心は老いるのか」だ。多分僕らは色んな体験をするにつれて、自分なりの色んな物事への汎用的な対処法を身につける。対処法はある種のショートカットであり、初見でつまづいたことや負の感情を生み出す出来事を避けて最大の幸福を得ることを可能にする。一方で、不確実性を避けたりワンチャンに期待することも少なくなる。これを老いと呼ぶか賢い大人になったと呼ぶかは人それぞれだが、僕はあえて老いと呼んでみる。 特に感情

          不死身の身体になっても心は老いる、それでも…

          頑張ることを辞めた

          最近、色んな人と話していて気づいたことがある。 前向きに物事に取り込もうとしている人は主に2つのタイプに分けられるということ。 1つ目のタイプは、恥をかきたくないから頑張る努力型の人。頑張るモチベーションは周りとの比較、厳しい自分に妥協できないなど、様々な理由がある。 2つ目は、やっている事が楽しいから自然と頭を使って改善しながら成長していく人。めちゃくちゃ珍しいタイプで、今までの人生で2〜3人くらいしかこのタイプにはあったことがない。 1つ目と2つ目のタイプの1番の

          頑張ることを辞めた

          理想の生活

          朝起きたい時間に起きて、やるべきことを14時くらいに終えて、夕方から寝るまでやりたい事を没頭をし続ける。 今日やり残したことと明日やりたい事を考えながらベッドに入り、起きたらそそくさと手を動かし始める。 欲しい時にフルスペックのMacBookProを買えて、海外にフラット2〜3年移住できるくらいの経済的な余裕がある状態がいい。 あとは、自分がやってる事を無条件に承認してくれる人が十人くらいいて、休日は遊ぶか仕事をするかを迷いながらも遊ぶ。日曜は遊びまくったから月曜は少し

          理想の生活

          飽き性の楽しい生き方

          飽き性な人は適合する職や環境を見つけないと人生がつまらなくなる恐れがある。自分は幸いなことに、小学校くらいから飽き性というレッテルを貼られていたので、飽き性の生き方について模索することができた。今は飽き性は才能だとポジティブに捉えることができる。けど、昔は飽き性だから、長い時間をかけて技術を習得するような分野は全く実を結ぶことはなく、自分ってなんてダメなやつなんだと悩んだ時期もあった。転機となったのは大1の冬だ。その時にハマっていたプログラミングは奇跡的に半年も独学でも続ける

          飽き性の楽しい生き方

          4月は研究づくし

          4月は全くノートを更新できなかったので、一気にまとめたいと思う。 4月は研究に1番力を入れた。具体的には最初の2週に先行研究をリサーチしまくって5つくらいの研究テーマを指導教員に壁打ちしてもらった。もちろん初めは基礎知識が不足していて的外れな提案ばかりだったけど、最終的には指導教員がやりたかった?研究と近しい研究テーマを提案して研究を始めることにした。6月中に論文を書きはじめたかったので、そこからは爆速でCGソフトで実験のサンプルを作って、実験環境を考えたりしていた。可能な限

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          悩みが他人に理解されない理由

          自分が取り組んでいることについて、友達や家族や恋人に悩みを話しにくいと思うことがある。もちろん、相手の聞く力が優れていたら上手く話しながら理解をしてくれることもあるが、得意ではないと難しいことだろう。自分が取り組んでいるよくわからないことを他人に理解してもらうにはどうしたら良いか? 自分なりの答えは感情と具体例を中心に伝えることだと思う。 例えば、あるWebサービスの訪問数を増やす仕事に取り組んでいるする。訪問数を増やすために試行錯誤を繰り返したが、全て上手くいかなかった

          悩みが他人に理解されない理由