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海外留学を目指す豊橋技科大生が応募できる奨学金――海外TUT Advent Calendar 2023 に寄せて――

本記事は 海外 TUT Advent Calendar 2023 の 12 日目の記事です。
前日の記事は 今井裕之輔 さんの『【留学費用公開】元底辺高専生がウォータールー大学で研究留学🇨🇦(滞在編)』の予定です。

他の記事は 海外 TUT Advent Calendar 2023 からアクセスできます。


はじめに

本記事では、海外留学を目指す豊橋技術科学大学の学生が応募できる奨学金について述べます。

海外留学は、学問や研究の幅を広げ、国際的な視野を養うために、非常に有意義な経験になり得ます。しかし、実施するためには学費や生活費などの経済的な負担が伴うことも事実です。

そこで、本記事では、(主に豊橋技術科学大学の)学生を対象に海外留学奨学金をご紹介します。

ちなみに TUT Advent Calendar 2023 の2日目の記事であるところの『技科大生のための金策』(禁酒 さん)で多少のネタ被りがあったのでヒヤヒヤしました。

留学にかかる費用

海外留学にかかる費用は、留学先の国によってまちまちです。

※余力があれば追記します。

留学制度

豊橋技術科学大学の学生に向けた留学生向け奨学金や留学制度は、以下のようにまとめられます:

  • 交流協定校への交換留学・ショートプログラム:
    豊橋技術科学大学と海外の大学との間で結ばれた協定に基づいて、学部生や大学院生が1学期から1年間、相手大学で学べます。学費は豊橋技術科学大学に支払うだけで済みます。また、ショートプログラムとして、夏期や冬期に数週間の短期留学もできます。

  • 羽ばたけ! TUT 国際研修プログラム:
    短期海外派遣プログラムです。豊橋技術科学大学の協定校や海外の大学で開催されるサマースクールや研修プログラムに参加できます。1週間から数ヶ月の期間で、海外での学びや文化交流を体験できます。

  • トビタテ! 留学JAPAN:
    文部科学省および日本学生支援機構が運営する海外留学支援制度です。海外での学位取得や研究、実務経験などを目指す学生に対して、給付型の奨学金や渡航費の補助などを提供します。

  • 海外実務訓練:
    学部4年次の1月・2月にある実務訓練の受け入れ先を海外の企業・研究機関にする場合は、広い意味での海外留学といえます。海外の企業や研究機関での実務経験を通じて、技術的なスキルや国際的な視野を身につけられます。

  • 海外インターンシップ:
    博士前期課程の海外インターンシップは、海外の大学や研究機関での研究活動を行うことができるプログラムです。3ヶ月から6ヶ月の期間で、自分の専門分野に関連する研究テーマに取り組めます。

  • ダブルディグリー・プログラム:
    ダブルディグリー・プログラム (DDP: Double Degree Program) は、豊橋技術科学大学と海外の大学院で教育・研究指導を受け、最短2年の修学で2大学の学位を取得できるプログラムです。現在、東フィンランド大学との間で、博士前期課程および博士後期のダブルディグリー・プログラムが実施されています。

  • IMLEXプログラム:
    近未来クロスリアリティ技術を牽引する光イメージング情報学国際修士プログラム (IMLEX: Imaging and Light in Extended Reality) は、豊橋技術科学大学と東フィンランド大学・ジャンモネ大学(フランス)・KU ルーベン(ベルギー)の4大学が共同で運営する国際修士プログラムです。学生は3つの大学で学び、3つの学位を取得できます。

その他の方法として学外の奨学金・渡航プログラムを利用することもできます。海外政府や民間団体などが提供する留学生向けの奨学金や、海外渡航のための助成金などがあります。

貸与型奨学金と給付型奨学金

給付型奨学金

給付型奨学金は、返済の必要がなく、経済的な負担を軽減できるため、最も人気があります。

貸与型奨学金

貸与型奨学金は、返済の義務があるため、給付型奨学金よりも負担が大きいです。しかし、給付型奨学金に採用されなかった場合の選択肢として検討してください。

貸与型奨学金の例

便宜上、2024年度の募集要項のリンクを付します。年度ごとに募集要項の記載されているURLが変わる奨学金制度が多いため、必要があれば読み替えてください。

  • 日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度
    日本学生支援機構(JASSO)が実施する奨学金制度です。学部生、大学院生ともに対象です。 ※『トビタテ!留学JAPAN』奨学金は毛色が異なるため別項にて解説します。

    • 協定派遣コース:
      大学と提携する海外の大学や研究機関に、協定に基づいて派遣されるコースです。月額6万円から10万円の奨学金が支給されます。

    • 学部学位取得型コース:
      海外の大学の学部で学位取得を目指すコースです。月額6万円から12万円の奨学金が支給されます。

    • 大学院学位取得型コース:
      海外の大学の大学院で学位取得を目指すコースです。月額9万円から15万円の奨学金が支給されます。

  • トビタテ!留学JAPAN|新・日本代表プログラム(大学生等対象)
    文部科学省が主導する奨学金です。日本の大学生や大学院生が海外の大学で学位を取得したり研究したりできます。奨学金の額は、月額6万円から16万円です。

  • ヴルカヌス研修奨学金
    欧州連合(EU)と日本の産業協力を促進するために設立された奨学金です。日本の大学生や大学院生がEUの企業で4か月の語学研修と7か月の実務研修を受けられます。奨学金の額は、支度金が80万円、留学期間中に5,775ユーロ(約91万円)です。

  • フルブライト交流事業
    米国政府と日本政府が共同で運営する奨学金です。日本の大学生や大学院生が米国の大学で学位を取得したり研究したりできます。奨学金の額は、月額1,320ドル(約19万円)から2,660ドル(約40万円)です。

  • DAAD奨学金
    ドイツ学術交流会(DAAD)が提供する奨学金です。日本の大学院生がドイツの大学で学位を取得したり研究したりできます。奨学金の額は、月額934ユーロ(約14万円)です。

  • 本庄海外留学日本人大学院生奨学金
    本庄財団が設立した奨学金です。日本の大学院生が海外の大学で博士号取得のための支援を受けられます。奨学金の額は、月額2,500ドル(約37万円)です。

各奨学金への応募方法は、各奨学金の募集要項でご確認ください。

応募に際して、基本的に、履歴書・成績証明書・推薦状などの書類を提出する必要があります。また、面接や筆記試験などの選考が行われる場合もあるので注意してください。

おわりに

海外留学に興味のある豊橋技術科学大学の学生の皆様(に限らない学生の方々)は、ぜひ本記事を参考に、自らに合った奨学金を探して応募してみてください。

海外留学は人生の大きな財産となるはずです。この記事が読者の皆様の海外留学の実現に役立てば幸いです。

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