福祉業界の転職者が置かれやすい状況について
前回のnoteに続いて今回も福祉業界の転職者に関する話題を解説します。
前回のnoteをご覧になっていない方はこちらよりご覧下さい。
前回は福祉業界への転職が多くなる現状に関するお話でしたが、今回は福祉業界に転職した後に転職者が置かれがちな状況についてお話します。
置かれがちな状況① カルチャーショック
福祉業界に転職した後に転職者が置かれがちな状況の1つが「カルチャーショック」です。
別の業界からの転職者からすると、福祉業界は新たな環境です。
今までの常識が通用しなくなる状況がスタートします。
福祉業界の特徴は良く言えば「仲間意識」を強くできますが、悪く言えば「縄張り意識」が強く出てしまう業界です。
つまり派閥意識が出やすい業界とも言えます。
数字という結果が求められてきた他業界と違い、福祉業界のような「人と関わる」業界は結果が十人十色であり、色んな結果があることを知ることが大切です。
長く働いていた従業員であれば、自分の正解を見つけておけば自分なりに働けやすいですが、新しく就職した従業員や別業界からの転職者は色んな結果がありすぎてどれが正解なのか迷ってしまうことが多くなります。
長く働いていた従業員の支援の考え方に違いが生じると、上で説明した縄張り意識が働きます。
新しく就職した従業員や別業界からの転職者は派閥競争に巻き込まれるだけでなく、自分の支援の考えを言いづらい環境が出来上がってしまいやすくなってしまいますね。
僕も経験しましたが、福祉業界は色んな結果があるので、迷ったら相談しやすい環境を作ることがとても大切ですね。
こういった環境づくりは従業員の定着率の向上のために上司に求められる力量とも言えます。
置かれがちな状況② 孤立無援、放置
転職者が置かれがちな状況の2つ目が「放置されやすい状況」です。
ツイートでも紹介しましたが、新しく就職した従業員と異なり、別の業界からの転職者にとって福祉業界は異質に見えることが多く、転職者なりの見解をお話しすることもあります。
カルチャーショックの状況のところで説明しましたが、縄張り意識の出来上がった組織に転職した場合にはそういった転職者なりの見解は押し潰されてしまうことが大半です。
福祉業界は相手を思いやる気持ちの大切な業界でありながら、実際は縦社会になりやすいです。
転職者は福祉というイメージから人の輪を大切にする業界だと思って転職したのに、福祉業界に転職したことで現実を知り、福祉業界を離れてしまうケースも目にします。
転職者なりの見解は福祉業界しか経験のない従業員からすると、受け入れ難い見解になりやすく、敬遠されがちです。
しかし、転職者の見解は世間一般の見解と捉えることができます。福祉業界の中にいるだけではなかなか世間の声を聞くことができません。
僕は福祉業界にいた時から外に意識を向けていかないと、簡単に閉鎖的な組織になりやすくなることは強く感じていました。
つまり、意識して転職者の見解を聞いていかないと、どんどん閉鎖的な組織が出来上がってしまうので、転職してくる人が多い福祉業界だからこそ新たな意見を取り入れていくことをお勧めしたいです。
強い組織よりも「柔軟な」組織を目指していきましょう!
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