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音の力で輝く世代づくり! 「音育」 NPO法人すくすくあいね/代表 青木 好美 さん

音を通じて子供の学ぶ力を育み、親と子どもの絆を深める「音育」の活動を展開するNPO法人「すくすくあいね」。代表の青木好美さんに、その活動のきっかけや「音」への深い想いの背景、そして描き出す未来についてお話を伺いました。

■青木好美さんプロフィール
3歳よりピアノ、エレクトーンを始める。
帝塚山学院幼、小、中、高校音楽コース卒業。
同志社女子音楽学科声楽専攻卒業。
在学中文房具メーカー「KOKUYO」のインターシップ生に選ばれ営業職を学ぶ。
卒業後、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)オープニンクルーステージアシスタントとしてエンターテイメント部に入社、5年間SHOWビジネスを学ぶ。
退社後、ビクター音楽カレッジ専門学校ブライダルコースに社会人入学し、音楽大学と違った環境で専門知識を更に深める。
イベント企画運営やアーティスト管理、自らユニットを結成しコンサートを開く。
また、式典や企業展示会の司会も務める。
現在は、音楽を通して子どもの豊かな心を育てる「音育メソッド」を確立し、後進の指導、育成に力を注ぎ、行政、学校における音育事業提案を行う傍ら、ブライダルアテンドとして演奏活動を続ける。
2019年4月に「NPO法人すくすくあいね」を設立。


◆これからの時代に立ち向かっていく強い心を育てたい


Q:「NPO法人 すくすくあいね」の活動を通してどんな夢やビジョンを持っていますか?

青木好美さん(以下、青木 敬称略):このNPO「すくすくあいね」の名前は、「愛」する「音」楽、と書いて「あいね」でして、もともとは母が立ち上げた会社の名前から来ています。愛する音楽とともに、音楽の力を広げていきたい、という想いが込められていました。これが、私の色で「すくすく」伸びていくように、と。子供たちが元気いっぱい、笑顔で頑張っていけるよう、豊かな心、これからの時代に立ち向かっていく強い心、あきらめずチャレンジする心、それを音楽の力をもって、「音育」事業を通して育てていきたいと思います。

◆不都合な環境をどこまで良くするかは自分次第


Q:「すくすくあいね」を始める前はどんなお仕事をされていたのですか?

青木:音楽だけというのが嫌で、大学時代にインターンシップで営業職を徹底的に学びました。就職活動も営業職で探していましたが、内定を頂く直前に「これでいいの?」という心のささやきがあったんです。直感で「違う!」と思いました。やっぱり「音」に携わる仕事がしたくて、当時オープニングスタッフを募集していたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で働くことにしたんです。自分がやるべきことを判断すれば、やっていいと思える場所を与えられるものなのだと思います。USJでは、エンターテイメント部に配属になり、何もない状態から、チームでショーを作りあげるという仕事の中で、出演者やお客様だけでなく、音響や運営、そして清掃など、見えない部分にも寄り添えるいちスタッフでいたいと思って働いていました。そして、外国人エンターテイナーのショーもありましたので、ポケットに電子辞書を忍ばせ、現場で英語が分かる日本人スタッフに付きながら、英語を学びつつ仕事をしました。駅前留学ならぬ、USJ留学です(笑)。USJを退職する頃には、英語の仕事に就けるまでに上達してて! 自分にとって不都合な環境を、どこまでいい環境にするのかは自分次第なんだと思います。「やってみよう!というチャレンジがあれば何だってできる!」ということをUSJで学びました。今やっている音を育む活動の原点です。

◆みんなに気持ちよく輝いてもらうために


Q:どのようなきっかけで、「すくすくあいね」を立ち上げようと思ったのでしょうか?

青木:USJを退職してからも、やっぱり縁がきれなかったのが「音楽」でした。フリーとして色々な仕事をした20代後半。30代に入って結婚と出産のタイミングがあり、仕事はきっぱりやめたんです。しかし出産後「子育て」という使命や意義と向き合いながら、どこか社会から置いてきぼりになっているような気がして、どうしたらいいか分からず苦しかったんですよね。娘と一緒に参加できる講座に通ったりしながら、子供と一緒に楽しんでいく気持ちを育てていこうと思ったんですが、どこか疑問や違和感を感じて…。それなら、自分が、自分の子供に対して、やりたいように音楽を教えてみようと思い、身の回りにあるものを使ってリズム体操を娘に教え始めました。娘が9ヶ月くらいの時です。「音楽」という自分にとっての存在意義を感じながら、子育てを楽しんでいいんだ、と思えるようになったことで、自分と同じように、悩んだり苦しんだりしているママさんがいるかもしれないと思い、娘を連れてお友達の家に出張し、リズム遊びを教えるようになりました。それがだんだん口コミで広がり、他のNPOの方から「一緒にやらない?」とお声がけ頂いて、理事として運営に携わる様になりました。その活動の中で、お母さん方の子育ての不安を頻繁に聞くようになりました。今までたくさんの人たちに支えてもらったから、今度は自分が応援してきてくれた人たちを守りたい。そして、みんなに気持ちよく輝いてもらうために、自分の思いに責任を持つことができるNPOを自分で立ち上げよう! という選択をしました。

◆自分で決断してやっと見つけた道


Q:青木さんは「音楽」から大きな影響を受けているようですね。

青木:母がピアニストで、私は生まれ育った環境にいつも音楽があったんです。自分の部屋にもピアノとエレクトーンがあり、弾くことで褒められ、また弾くことで認められるといった具合に自然に一生懸命弾く様になりました。音楽教室の下でカフェを運営していて、母がやっていることを「かっこいい」と思っていました。私も音楽の先生になりたくて、中学の時、母に「音楽大学に進みたい」と相談したら、東京の付属高校に進学するために、東京でのレッスンに通わせてくれたんです。でもそれがスパルタで挫折してしまいました。私は、母から自分で音楽を辞めたのだから、もう携わるなと言われてしまって…。母に反抗して、もう自分の指を突き指してやろうと思ってバレーボール部に入りました。でもそれもスパルタでまた挫折してしまったんです。ピアノで挫折して、エレクトーンで挫折して、スポーツでも挫折して…。でも音楽だけはやっぱりは切り離すことはできなかった。だから手段を変えて再挑戦してみようと思ったのが歌との出会いでした。高1の時に声楽と出会い、今度は母の力を借りずに自分の力で先生を見つけて、訪ねていきました。自分で決断して行動して音楽大学に入ってやっと見つけた自分の道。踏ん張ったからこそ今がある。何らかの形で留まろうという、細く長く音楽を手放さずやってきた積み重ねがあったのだと思います。

Q:音楽のどんなところに魅力を感じているのでしょうか?

青木:母の演奏している姿、そして、子供達に教える熱さを通して、音楽が持っている強さや深さ、そして音楽がきっかけのご縁の素晴らしさに、魅了されました。音楽の面白さとか音楽の大切さとか音楽がもつパワーの深さとかを伝える・教えるということは誰にも負けません!

◆音を通して場をつくり、伝え育み、表現の機会を


Q:NPO法人「すくすくあいね」は、どのような活動をされているのですか?

青木:まず1つは、子供たちを応援できる場所づくりですね! 今はスマートフォンなどでどんどん情報が入ってくる時代ですが、そのような「画面」からの、目から入ってくる情報だけではなく、自ら聞いて、耳から情報を得られる力や機会も大切。そんな子供と大人が集える場所を、音楽を通したきっかけで作ります。2つめは、そこに集った人たちに、音の楽しさ、音が持つ力の素晴らしさ、音が運んでくるご縁を、レッスン・コンサート・いろいろな集いで伝え・育てていくこと。3つめは、そうして育った大人たちが「アウトプットする場」をつくること。学んだ成果を大人が発表できる場って、貴重じゃないですか。そういった表現できる場を、組織として育んでいきたい。これは人の力、ご縁がないとできないことですから。これが私たちのNPOの、大きな三つの柱です。

◆みんなが、音を通して何かを伝えられたら


Q:活動を通して、この先どんな美しい時代を作りたいですか?

青木:NPOをつくり、それを通して子供たちの音の力をつけたことで、その方たちが輝いていける世代づくりをしたい。その同じ想いを持った方たちが後継者として、次世代の子供たちにどんどん伝道していけたら。また、私は大学で音楽学科を卒業していますが、保育士だったり幼児教育に携わるこういった大学の方は、保育士などの実践の実務が必要なのですが、演奏家の実務はないんです。音楽を学んだ学生たちが、子供たちに音楽を教えてみるような実務があったらいいなって。音楽を通して何か仕事に就きたいと思っている学生たちを支援していきたいです。音の力をもって、生きる力を育んでいける、人間づくりができる若者たちを育てたい。若者だけでなく、ママだって、おばあちゃんだってよいと思うのです。音を通して、「今からでも、私にも何か教えられるかもしれない!」って思ってもらえるような、そういう人をどんどんつくりたいですね!

記者:青木さんの音楽に対する熱情と、子供だけではなく人間に対する愛の深さを感じました。「人間づくりができる若者たちを育てたい」という言葉が印象的です。みんなが気持ちよく輝いて生きていける社会ができたらいいですね!
今日は貴重なお話をありがとうございました。

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【編集後記】
インタビューを担当した泊です。青木さんから醸し出される安心感と明るさは、挫折がありながらも、ひとつひとつ丁寧に乗り越えてきた蓄積があったからなのだと感じました。音楽が紡ぐご「縁」と音楽が持つ「力」を通して、これからもたくさんの子供たちの笑顔と未来を、楽しみながら創っていく青木さんの姿が目に浮かびます。これからのご活躍がますます楽しみです。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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