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Assemble活動記 ー5月ー

自粛が続く中ではありましたが、今月は3つのオンラインイベントを実施。130名を超える支援職の方にご参加いただきました。
全て4月から継続的なイベントとなり、「勉強会の育成」を目標の一つにしていたので、それが実現できたので、とても充実した1ヶ月になりました。
開催にあたって意識したことや、開催後に考えたことなどを書いてみましたので、よければお付き合いください。

5/12 夜のマインドフルネス


夜のマインドフルネス (3)

le:self藤本志乃先生とのイベント第二弾。
4月に実施したイベントが概ね好評で、アンケート回答などを用いて好評の理由を考えてみたところ
①知識取得を主目的にしている層
②体験やケアを主目的にしている層

と、目的の分散があるのではと考え至りました。
「ケア」に特化したイベント実施の構想から3日くらいで集客を始め、ありがたいことに2週間ほどで30名近い方々に集まっていただき、5月12日の実施に至りました。
とはいえ初回なので手探り感は結構あり、「ケア」をメインの価値として届けるにはどうしたらいいのか、ということを考えながら開催しました。

藤本先生の見解が印象深かったのでご紹介させてください。

"支援職というのは、目の前にいる相手のために「強くいなきゃ」と自然と思っている人が多いと思うのです。相手が泣いていれば、自分は泣くわけにはいけない、そんな風に思っている。(中略)
そういう意味で、この「夜マインドフルネス講座」は、みんなが「辛いよ、苦しいよ」という気持ちを持ち寄って、「あなたもだったんだね、一緒にマインドフルネスを使ってみんなで自分をケアしようよ」というあたたかい場になったことがとてもよかったんじゃないかなという気がしています。"
【zoomオンライン開催レポート】支援職向け夜のマインドフルネス講座

事前アンケートに書いてある様々な悩みをみて、多くの支援者さんが、何かしらの側面において、多少の無理が生じながら日々を営んでいるのだと改めて感じました。
本イベントは、「事前アンケートで相談事をシェアした状態で、かつビデオオフで行われるマインドフルネスイベント」という構造を作り出すことで、弱みを見せてもいい空間を作ることができたのかなと想像しました。

Assmbleでのイベント開催にあたって大事にしていることは、「Assembleが支援職へ関わることで、支援職の働きの社会的価値が上昇すること」です。
支援職が定期的(かつ定点観測的)にケアができる場は、日常的な支援にも価値が反映されるものだと考えているので、夜のマインドフルネスは定期的に開催していこうと思っています。
いくつかご感想を共有させていただきます。お答えいただいた皆さん、ありがとうございます🙇‍♂️

"今までずっと興味があったマインドフルネスについて、きちんと知れてよかったです。皆さんと一緒に参加でき、一体感を感じることごできて楽しかったです。(1人だと寂しいし、あまりやる気が出ないです笑)"

"自覚していた以上に疲れていることに気づきました。が、最後はその感じも軽くなり、終わった後は爽快感さえ感じました。"

"マインドフルネスをすると、脳に変化があるということを知れ、今後もっと積極的に取り入れていきたいと思いました。アプリを使って自分で瞑想をするより、きちんと取り組めたと思います。頭の中が整理できたり、やる気が出たり、肩が軽くなり、体が軽くなったのを感じました。"

5/17 明日使えるオンライン臨床の実践/ノウハウの共有②

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当日参加&録画視聴を含め70名を超える方に申し込みいただき、ホットな話題なこともあり、前回同様たくさんのお申し込みでした。
実践経験者2名が話し手となり、チャットでたくさんの意見が挙がってくるようなインタラクティブな会となりました。

「このチャットでのやり取りは対面での勉強会よりも質問や発言がしやすい。テキストカウンセリングの体験に近いのかもしれない」という意見が挙がり、インターネット的なコミュニケーションについてアドリブ的に考えることができたことが印象的でした。
その前、「オンラインカウンセリングは脱抑制が起こりやすい」という仮説が話し手より語られたのですが、その場でも脱抑制が体験されているのかもしれない、という、身をもってオンライン臨床について学ぶ会となったことも、図らずではありましたが、面白い会になった要因かなと思います。
もう一人の話し手である中村さんがエビデンスを活用してお話くださり、エビデンスを前提にした実践の仕方を吟味できたことも、とても会のクオリティを左右した要素だなと感じます。
緊急事態宣言が解除されたことで今後の展開は未知数ですが、オンライン臨床によって必要な支援が届くことを目指して、新しい形の学びの場が提供できればと思い、そちらは現在企画中です。
こちらも、ご感想をいくつかシェアします。

"前回参加したからか、質問に答えていただける感じや気軽に発言してよい感じへの、安心感があったのかなと思いました。前回よりも、臨床的なところ、オンラインならではの部分の深みにより触れられて、面白いなあ!と感じられました。"

"オンラインでの研修会参加に自信が持てました。オンラインでの臨床に取っ掛かりが持てずにいたのですが、ヒントをたくさんいただきました"

"ただ講義を聞くだけの勉強会ではなく、コメント欄でやり取りができたのが良かったです。参加者さんのコメントもとても勉強になりました。"

5/24 マインドフルネス体験型ワークショップatオンライン②~自分と他者の癒しにつなげる~

マインドフルネス2チラシ

マインドフルネス2チラシ2

「結果的に癒されるが、マインドフルネスそのものが癒しではなく、目覚めの状態に近づけるのがマインドフルネス」など、専門家ならではのエビデンスベースドな知識共有が中心の前半と、畳み掛けるようなマインドフルネスワークを体験できる後半の二部構成。
藤本先生とお話して貴重だと思ったのが、トレーニング体験の豊富さと、人柄がにじみ出る暖かいガイド。どちらの価値も最大化されるよう企画しました。
「実感しつつ、少しずつ支援に活かしていきたい」といくつもアンケートでお答えいただき、良い体験が生み出せていたようで嬉しく拝読しました。
藤本先生のご専門であるACTについても今回お話しただき、継続的な勉強会としての伸び代を感じる会でした。
1回目は、ケアと知識共有のどちらも押し出していたところもあり、価値が分散化され、ちょっと焦点化しにくい部分もあったかな、という所感があったので、上でも少し触れましたが、体験型ワークショップの方は、知識取得や実践的スキルを身につけることをメインの価値にできればと思っています。
ご感想のシェアをどうぞ。

"自分で体験できて、最高の時間になりました。最後、普段あまり感じない、自分を大切にしたい、という気持ちになれたことが本当に嬉しかったです。マインドフルネスは訓練が必要だと思うので、また参加したいです。"

"初めての参加で緊張しましたが、すぐに緊張も溶けて、柔らかい雰囲気の中で進められるワークショップであっという間に時間が過ぎました。オンラインでここまで学べるのだなと驚きました。楽しかったです。ありがとうございました!"

"臨床のあり方に悩み、無力感が強まっている中、自分を大切にできる時間になりました。開始時のお声がけを含め、内容だけでなく、いろんなお心遣いのおかげだと思います。臨床を見つめ直す糸口も少し見え、とてもありがたい時間でした。本当にありがとうございました。"

最後に

最近の関心ごとは、もっともっと支援に活用できるものを提供することです。

楽しかった、よかった、とご感想いただくのはとても嬉しく、この先、勉強会参加の体験の価値をもっと適切化していくためのベンチマークは、「どれだけ実際の支援に活用できたか」だと考えています。
知識が得られる機会は外部研修などで得ようと思えば得られると思っていて、もちろん知識も超大切ですが、そのために必要なのは知識だけとは限らず、Assembleで取り組むのは、知識を得ること、そして知識を得た後、その知識の活用法までを提供することではないかと考えています。
まだ仮説段階ではありますが、実現のために、単発の勉強会のみならず、継続的な学びの場の提供や、コミュニティ運営、臨床心理士ポイント取得可能イベントなど、様々な企画を検討中なので、少しずつ実現することができればと思います。
ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいた藤本先生、中村先生。今月も本当にありがとうございました。
来月も良い1ヶ月になりますよう頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!

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