#55 わたしはHSPのふどうさんやさん 〜HSS型HSP 生きづらさを軽くするための格闘記〜

■HSPの4つの特性「DOES」

1.Depth of processing(処理の深さ)
→本質を見抜ける
非HSPと比べると、HSPは情報の処理が深く、同じものを見てもそこから処理する情報量が多いといわれています。
「一を聞いて十のことを想像して考える」傾向。
ものごとをはじめるときに様々なことを考え過ぎてしまい、実行に移すまでに時間がかかってしまうというのが難点とされています。
これは、考えすぎてしまうことに対して処理能力を上げるトレーニングをしていけば、仕事上ではかなり改善できるのではないかと思っています。
別の視点からみると、
EQ(Emotional Intelligence Quotient)はピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が1990年に発表した理論です。日本では1996年に「EQこころの知能指数」として出版された本で広まり、情動知能、感情能力として注目されました。
このEQ理論、HSPってすごく高いのではないかと思うのです。非HSPはその前段階である程度のトレーニングが必要ですが、HSPって備わっているのではないかと思うのです。

考え方を少し変えることで、「分野を超えられる適応力」が培われるのではないかとも思っています。

2.Overstimulated(神経の高ぶりやすさ、刺激の受けやすさ)
→多面的にものごとを見ることができる
他者の言動や気分に対して敏感で、悪気もないなにげない言動で傷つくこともあります。特に殺伐とした雰囲気が苦手です。
非HSPには到底理解しがたいものだと思いますが、当事者でないのにもしかすると当事者以上に傷つき疲れてしまうこともあります。

3.Emotional reactivity and high Empathy(感情への反応が強く、とくに共感力が高い)
→相手の立場で話を傾聴し、安心感を与えられる
相手の顔がちょっと不機嫌そうに見えただけでも、「なにか悪いことをしちゃったかな…」と考えるなど、周囲の人間の感情への反応が強いのです。また、人が怒られているのを見ると、自分も怒られているように感じて落ち込んだり傷ついたりすることもあります。
2のOverstimulated(神経の高ぶりやすさ、刺激の受けやすさ)と重なるところもありますが、HSPは感情への反応が強いため、疲労にならないようにしようとするため、なるべく反応しないようにと努めていることがあります。
一見、さばさばした雰囲気やおとなしい雰囲気、意気込みを感じないような雰囲気、無関心といったように見られていることがあります。
「相手の立場で話を傾聴し、安心感を与えられる」
力というか素地がもともと備わっているのです。
4.Sensitivity to Subtleties(些細な刺激を察知する)
→全体思考ができる
些細な刺激も察知するということは、非HSPが見落としてしまうような情報も敏感に拾うことができるということを意味します。つまり、あらゆる要素、情報をしっかりと網羅して俯瞰する「全体思考ができる」のです。ただ、ときには拾いすぎてしまうこともあり、混乱してしまうこともあるのです。

HSPが敏感に反応するのは、人間関係にかかわることだけではありません。日常生活でもほんの些細なことが気になり、集中すべきところで集中できないといったところもありますが、五感が敏感で繊細なため、音(聴覚)や気温・湿度、においなどあらゆる刺激に反応します。そのため、ものごとの「本質を見抜ける」能力があると見ることができるのではないでしょうか?
この力をビジネスパーソンが発揮できれば、顧客が本当に強く求めていること、真のニーズを察知することができるのではないでしょうか?

すべてのビジネスにおいて
気合い・根性論や上っ面だけのテクニックは通用しない時代になってきています。

HSPの4つの特性「DOES」はこれから先、威力を発揮する「武器」になっていきますよ!

●HSPこそ“書いてみる”
HSPは他者の言動に対して敏感に反応し過ぎたり共感し過ぎてしまったりするため、本当の自分の気持ちを見失ってしまうこともあります。本当はなにをいいたかったのかわからなくなったり、本当にいいたかったことをいえなかったりすることが自分を苦しめることもあるのです。そういうストレスを抑えるため、自分の気持ちや考えを書き出して言語化し、自分の本心を客観視することも大切な習慣です。
HSPに限らず、わたしもそうなのですが、
意外とできているようでできていないのです。
できていないから混乱する・・・

メンタルヘルスやカウンセリングの分野では、この「書いてみる」ことを重要視しています。

HSP特有の入り込む感情や情報は整理をすればビジネスの上でものすごい力を発揮する要素がたくさんあります。
わたしは、HSPこそビジネス上いろいろなものごとに対処する力を兼ね備えているのではないかと思っているのです。

それをさらに客観視し整理するところまでたどり着けば、いろいろな分野で力を発揮できるのではないか?

わたし自身は、まだそこまでたどり着いていませんが、
同じHSPやHSS型HSPで活躍されている方たちは、ココの「客観視」「整理力」ができているのではないかと思うのです。

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