見出し画像

アルファード30系の中古車価格推移

中古車市場におけるアルファードの人気

アルファード中古車市価格についてです。40系発売後も30系価格がまだ高値を維持しています。(最近はこの車に限った話ではありませんが。)

ただ30系といってもモデルやグレードによって価格、残価率(中古価格/新車価格)は異なります。ここでは何が人気モデルでリセール良く、高値を維持しているのかを整理確認していきます。

中古車価格の構成要素として、新車価格、走行距離、年式、車検残などが影響しそうですが、予測価格の”説明変数”として利用しているのは以下です。

["color", '新車価格', "価格", "Class_Category",'グレード名', 
'年度モデル', "年式", "走行距離", 'モデル名',"Mission", "RemainingMonths", 
"修復歴", 'ワンオーナー', 'エアロパーツ']

中古車価格の予測手法については以下参照ください。

戻って、アルファードは年度モデル;2008年(20系)、2015年(30系)、2023年(40系)の全モデルを機械学習にかけて価格予測を行っています。説明変数としては寄与度の高い項目のみを使用しており、例えば、2018年1月のマイナーチェンジ前後の違いは年式として2018、2019といった数字で評価しています。

そのほかにもwebからは数十項目以上取得していますが、説明変数としての寄与度が小さいと判断して、価格予測モデルからは外しています。

2018年1月のマイナーチェンジで前期、後期と別れ、デザイン変更や安全機能追加などが行われており、説明変数として(前期、後期)と明記してもよかったかもしれませんが、今回は年式として2018、2019と数字入れた場合のみの評価です。

マイナーチェンジ有無を説明変数に加えれば、”価格予測精度”は向上するでしょうが。web上のデータにはM/C前後の記載がなく他の車の解析も同時に分析している都合上、説明変数としては扱えていません。

各モデル(2WD、4WD、ハイブリッド)の多さ

M/C前後のでの仕様変動、各種発売されてきたグレード毎の説明は他に譲ります。人気車種だけあって、グレード、玉数が多く全てをハンドリングするには骨が折れるので、今回は最も台数の多い、”2.5S Cパッケージ”の紹介です。

年式、マイナーチェンジ後の中古車価格(残価率)の推移

年式ごとの中古車価格(残価率)の推移が以下になります。

S Cパッケージ

2018年を境に残価率が下がっているのが明確ですが、これだけ見ると”M/C前後で価格帯が分かれる。”くらいで、”年式”違いでどう違うのかはわかりづらいですね。

これは”年式”ごとの残価率(mean)の時系列変化をプロットしたものです。特定”年式”一つとってみても残価率にはばらつきは出るので、あくまで傾向把握です。

  • 2018年のマイナーチェンジ前後で価格帯が分かれる

  • 昨年9月までは異常な高値をキープしていましたが、40系発売の影響で2024年始まで下落、その後半年間は緩やかに低下

  • この10ヶ月で大凡10%(50万円弱)ほど残価率が下がっている

  • 各年式間でも5-10%の残価率低下が見られる(年式間での価格差が25-50万円)


アルファード30系S Cパッケージはおすすめか?

「2.5S Cパッケージ」は依然として人気があり、6,7年経って50%以上の残価のある異常車種でしょう。しかし、40系の影響で価格は下落傾向にあるため、購入のタイミングには注意が必要。

買うなら、マイナーチェンジ後のモデルが安全機能やデザインの改良が行われているため、価値を維持しやすいですが、後期モデルは残価率1以上、すなわち当時の新車価格よりも高く、価格下落のリスクしかない現状から、40系の納車待ちの方が、繋ぎでどうしても欲しいなら短期所有で買いという感じですね。

ただ、1wkで30−50万円値下げされることもある車両なので、継続ウォッチしてればお得に買えることもあります。

ちなみに、最上位のExetive Lounge Sは”暴落中”と言っても良いかもしれません。2.5S Cパッケージに新車以上のお金出すなら、こっち買うかな。


Exective Lounge S

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?