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第7節 VS 鹿児島ユナイテッド

ーー前節はJリーグ3試合ぶりの出場だったけど、振り返ってみてどのような印象を抱く?

韓勇太:「久しぶりの試合だったし、相手が鹿児島ユナイテッドだったから、自然と気合いは入っていた。チームが勝ち続けるなかで早く試合に出て貢献したいという気持ちがあった」

ーー実際のパフォーマンスはどうだった?

韓勇太:「気持ちとは裏腹に全然思い通りに体が動かなかったし、全然駄目だったかな」

ーーメンタルとフィジカルとの間にまだギャップがある?

韓勇太:「そんな感じ。フィジカル的に完全ではない箇所がまだあって、パーソナルトレーナーやフィジカルコーチと相談しながら、動きの改善にも取り組んで、フィジカル向上を目指しているんだけど、下半身にあまり負荷をかけたくないから、復帰してから試合までに下半身のトレーニングを行わなかった。そうすることで、体のバランスを崩してしまったというか、キレが全く出ない感じだった」

ーー今ベストなフィジカルコンディションを探っている段階だということ?

韓勇太:「そう。体重、筋肉量、体脂肪率とかの数字を毎日記録していて、自分の感覚と数字を照らし合わせながら、どれくらいの数字が自分にとって一番良いのかを探している」

ーーその他に、フィジカルコンディションを上げるため取り組みたいことは?

韓勇太:「走り込みが必要かなと思う。体はまだ重く感じるし、まだ下半身に大きな負荷をかけれない状態だから、下半身のトレーニングを徐々に加えつつ、走り込みで走力を向上させること。
離脱前はチームのスタイルに対してキツさを特別感じなかったんだけど、今は万全ではない分、キツイと感じる時がある。チームに貢献するためにも、走力の部分を特に向上させたい」

ーーチームのために万全な状態を早く取り戻したいと。

韓勇太:「その気持ちはある。でも、早く戻りたいというかそこに対する焦りはなくて。例えば今焦ることによって、同じことを繰り返してしまうと、それはそれでチームにとってマイナスだから、慎重にトレーナーやフィジカルコーチと相談しながら、徐々にやっていきたい。
今チームの状態は良いし、そのなかで、俺が焦ってまた怪我をしたら元も子もない。チームの調子が良いなかで、俺が100%で準備し続ければ、また俺が仕事をする時が来ると思うし、自分に自信を持った状態でプレーしたい」

ーー今の限られた出場時間のなか、どのようにして自分の存在価値を示したい?

韓勇太:「やっぱり結果だと思う。前節だったら試合終盤にCBの牟田選手が得点を決めたけど、あの場面で俺が結果を出せるのかどうか。結果でしか、存在価値は示せないと思う」

ーーただ、出場時間が限られるなか結果を残すことは難しいとも感じる。

韓勇太:「たしかに難易度は高いけど、その状況でも結果を残す選手は残すし、点を取る選手は点を取るから、もっとガッツリいかないといけない」

ーー途中出場において、その他に意識していることはある?

韓勇太:「前節だったら、相手が鹿児島ユナイテッドでパスを回してくるチームだったから、守備に回る時間が多かった。そんななかで勝ち越すことができたのはチームのおかげ。
でも、そこで俺が入ったからには、単独でボールをキープして時間を作ってあげるとか、前線からもっとボールを追うことが出来たら、チームは助かる。結果を狙いつつ、そういった部分も意識していきたい」

ーーチームは3連勝を記録し好調だけど、普段のトレーニングから雰囲気はやっぱい良いと感じる?

韓勇太:「良いと思う。みんな全力でトレーニング取り組んでいるし、チームに対する悪い声もまったく聞かない。調子が良いからといって浮足立つこともない。チーム全体として、最後まで諦めずに闘う姿勢が貫けていると思う。
ただ、今は負けていない状況だけど、シーズンは長いから何が起こるか分からない。仮に負けてしまった時に、どう振る舞えるかが重要だと思う」

ーー崩れかけた時にチームがどう振る舞えるのかが大事だと。

韓勇太:「そう。そういった意味でも、グルージャのベテラン選手たちは存在感があるし、チーム全体を気遣って引っ張ってくれているから、俺たち中堅の選手たちに出来ることは、若手の選手たちとのつなぎ役だと思っている。あとはやっぱり、自分の姿勢やプレーでチームを良い方向に導きたい」

ーー選手起用に関しても、いまグルージャ盛岡はサブを含めた総力戦で闘っている。その好循環がチームの好調をもたらしている?

韓勇太:「その側面もある。みんな試合に出たらしっかり仕事をしているし、チームとして自分たちがやるべきことが明確な分、みんながそれぞれ良いパフォーマンスを出せている」

ーー誰が起用されてもチームとして同じパフォーマンスを発揮したいということ?

韓勇太:「それもそうだし、上手く割り切れている部分もある」

ーー割り切れているとは?

韓勇太:「選手にはそれぞれの個性があるから、その良さを出してチームに貢献出来たら良いと考えられている。例えばスタメンの選手とはまた違った個性を持った選手が試合に出たとしても、そこにチームが合わせられるし、その選手が躊躇なく自分の良さを出せるような雰囲気が今のチームにはある。
たとえば開幕から数試合は俺が出ていて、その後の今はブレンネル選手が試合に出ていて、チームの調子も良い。誰が試合に出ても自信を持って自分たちがやるべきことに集中出来ていることが、好調の要因だと思う。
そういった意味でも仕事をすべきタイミングで力を発揮出来るように、自分自身も常に準備し続けたい」


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