ゲームから学んだこと
私は「シムシティ」に代表される都市育成・経営ゲームが好きで、シムシティの続編のシリーズや、他の有名なシリーズ(A列車で行こう)等は一通り遊んできました。
スーパーファミコン版のシムシティを遊んだのはまだ小学生の頃でしたが、それでも何とかプレイできる分かりやすいインターフェイスに仕上がっていました。
このゲームは住居・商業・工業をバランス良く配置し、交通手段を整えていき、街を大きくしていきます。
街が大きくなると犯罪や渋滞、住民が求める娯楽の提供など、ただ町を発展させるだけでなく現実的な問題にも直面することになります。
街が発展し、それぞれの条件を満たすと「プレゼント」が貰え、これらの施設は収入を増やしたり街に良い影響をもたらすという基本的には嬉しいボーナスになります。
その中には「銀行」があり、その名の通りお金を借りることが出来るのですが、10,000$借りたものを利息混みで500$づつ21回返していくことになります。
しかし一度でも返済できなければ即座にゲームオーバーになるのです。
通常モードの場合、どれだけ市政に失敗し、公害や犯罪だらけの街になり、市民に支持されなかったとしても市長(プレイヤー)はクビになることはありません。
この結末には当時、衝撃を受けました。
ここには製作者の意志のようなものも感じます。
「お金を借りるのが悪いのではなく返せないのが悪い」というマネーリテラシーを教えてくれたゲームでした。
こういう要素はRPGとかにも搭載すると面白かったのでは?と思います。「約束を守らないことの代償」を子供が安全な環境の中で体験する、というのは大事なことなのではと思います。
それがいきなり実社会の中となると、取り返しのつかないケースも出てくることもあるはずだからです。