見出し画像

2021年11月に観た映画

過去に観ていて、再鑑賞したものも含む。

『作品名』(監督名/公開年)

★=イチオシ


『ブードゥーマン』(ウィリアム・ボーダイン/1944)

『仮面/ペルソナ』(イングマール・ベルイマン/1966)★

『魔術師』(イングマール・ベルイマン/1958)

『青空娘』(増村保造/1957)

『冬の光』(イングマール・ベルイマン/1962)

『田舎司祭の日記』(ロベール・ブレッソン/1951)★

『最高殊勲夫人』(増村保造/1959)★

『プロメテウス』(リドリー・スコット/2012)★

『エイリアン:コヴェナント』(リドリー・スコット/2017)

『エイリアン』(リドリー・スコット/1979)★

『エイリアン2』(ジェームズ・キャメロン/1986)

『エイリアン3』(デヴィッド・フィンチャー/1992)

『エイリアン4』(ジャン=ピエール・ジュネ/1997)

『ミラベルと魔法だらけの家』( バイロン・ハワード,ジャレド・ブッシュ/2021)


後半,頭悪すぎるな……。

『仮面/ペルソナ』はみんな大好きベルイマンの傑作。この映画からアイデアを拝借した映画は数知れず,というかベルイマンはこの映画に限らず色々なところに影響を及ぼしているが。例えばフィンチャーの『ファイトクラブ』は物語の骨格や,フィルムに紛れたアレなど,この映画に負うところが多い。冒頭のカットアップ&コラージュのくだりが異様にかっこよく,ずっとこれでもいいなと思える。

『田舎司祭の日記』はブレッソンがいわゆるシネマトグラフの手法を確立した作品。演劇的な要素を極力排していったことで,寂しく不安な田舎司祭の苦悩が痛いほど伝わる作品となっている。個人的には『我が道を往く』と非常に対照的で面白いと思った。あれは超ハッピーだからね。

『最高殊勲夫人』は増村保造によるコメディ。『青空娘』の異様なテンポの速さも面白いが,お話としてはこっちの方が好き。最後の写真撮影が最高だった。冒頭の居心地の悪い結婚式で黒澤明の『悪い奴ほどよく眠る』を思い出し,ああいう映画か?と思ったけど全然違った。あと,ビルの窓にパースの合ったオープニングクレジットは『北北西に進路を取れ』を彷彿とさせ,影響があるのかなと思ったら公開年が同じでびっくりした。

『エイリアン』シリーズはSFホラーの金字塔。『エイリアン』の1~4は4人の監督が工夫を凝らして,それぞれにルックの異なった映画に仕上げているが,やはり面白いのは1と2。僕はリドスコ贔屓なので,1を推したい。

『プロメテウス』と『コヴェナント』のエイリアンプリクエルは今回が初見。リドスコ贔屓の僕でも,物語に関してはちょっとまあな部分が多々あった。とはいえ,『エイリアン』から30年以上経って飛躍的に進化した映像技術を駆使した映像美は必見だと言える。

『ミラベルと魔法だらけの家』はディズニー最新作でただいま劇場公開中。毎回そうだが,音楽の出来がとてもいいのでみんな観てね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?