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vol.2 不登校の子にとってゲームは心の杖だ。[不登校とゲーム依存]


ゲームは、生きづらさを抱える子どもが何とか生き延びようとする手段

『ゲーム依存からわが子を守る本』

自分なんてダメだ…
もう、なにもしたくない…

落ち込み、苦しむ心にとって、ゲームは心の杖です。
拠り所です。

ガンバれば結果が出る。成果が出る。
イヤな気持ちに蓋をして、現実逃避が出来る。
辛いことも未来への不安もすべて隠せる。

子どもたちが安心してすがることが出来るものがゲームなのです。

そのため、依存という表面的な症状だけを見て、ゲームを捨てたり、壊したり、取り上げるのは危険な行為です。

覚えている子が必死で掴んでいる浮き袋を奪う行為です。

「これがあるから、泳がれへんねん! 気合いで泳げ!」というようなものです。

ゲームは、子どもの命の支えです。

無理矢理取り上げると、親は子どもから「敵だ!」と認定されます。

すると、今後、子どもとの信頼関係を築くのは容易ではありません。

うちの生徒は、親にスマホを壊されて、1年間、口を聞くことをやめました。

信頼がないと、ルール作りは出来ず、こちらのアドバイスも一切聞き入れません。子どもの本心も一切分かりません。

親子関係は悪化し、子どもは孤立し、ますますゲームにのめり込むという悪循環になります。

子どもがゲームをする目的


子どもがゲームをするのは大きく3つの目的があります。

1.刺激が欲しい
2.繋がりが欲しい
3.苦しみから逃れたい

退屈な毎日に刺激が欲しい。
ひとりぼっちで孤独なので、繋がりが欲しい。
しんどくて辛いから、なんとか逃れたい。

ゲームが心から楽しくてやっているというより、なんとかネガティブな出来事を消すかのようにゲームに取り組むのです。

彼らにとって命綱であるゲームから無理矢理引き離すと、暴力や自死などの危険も招きます。

疲れや苦しみを癒し、元気になりたくて夜中にゲームをしている子もいます。

引きこもりのときにゲームをずっとやっていた理由

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