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虚空の観察者

初めて
この宇宙域に存在を移した時
星の大地には人と呼べるものはいなかった

星と星の間くらいの場所から
存在を観察するのが
私の役目だった

幾つかの次元からの
来訪者
実験者
入植者

それぞれが星を作り替え
環境を構築していく

複数の次元、時間を同時に見ている私は
観察
と言う趣味の為に見える範囲を限定している

お気に入りの人類が育つ流れを
限られた目線で観るのが面白い

他の存在達からは
変わり者
と言われる事もあるが
それがやめられない

ある時
魂の受け皿が出来始めた

人と言う入れ物に
私を入れる事が出来そうな事を発見した

さらに限定された感覚
私の中にある何かが求め
渇望した瞬間
輪廻と言うシステムが出来上がり
その中に私はいた

Yuyun Kingdom 虚空の観察者より

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