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奇跡は起こせるという話

お久しぶりの投稿です。

今日は、前職時代、自分が最もつらく過酷だったプロジェクトで起きた
「奇跡」と、軌跡は起こせるんだという事について書いてみたいと思います。

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皆さんは「有識者会議」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

有識者会議:
各界を代表する学識経験者や実務経験者などで構成される会議。主として国・地方自治体などの諮問機関として設置される。経済界学界・関連団体・文化人マスコミなど多様な分野を代表する識者が選ばれ、幅広い観点から議題について検討する。

(デジタル大辞泉より)

当時私がPMだったある国関係のプロジェクトでは、複数の会社、関連団体、関連省庁関係者が一堂に会して行われる「有識者会議」を開催することになっていました。

人数にしてだいたい30人位ですかね。あるテーマについて議論を行い、その結論をとりまとめるというものでした。


私の会社の役目は、その会議をとりまとめていくことでした。

議論するための資料を準備したり、議題を考えたり、うまく会議が進むために予めキーマンとネゴをしたり。

会社として初めてのタイプのプロジェクトだったのですが、いろんな人のアドバイスをもらいながら進めていきました。


この有識者会議は全部で5回行う予定で進められました。

ところが、この会議が全然うまく進まない。

参加する人は、そのテーマに関することを長年やってきた猛者ばかり。
それぞれの立場でそれぞれの言いたいことを言うので全然まとまりません。。

まったく会議がまとめられない惨状を見て、ついに発注主からクレームが入ってしまいました。

そのため私は社内・社外から実に多くのクレーム・罵声の嵐にさらされることとなりました。。あはは。。

予定していた5回では議論がまとまらず、予備として確保していた2回分の枠もつかうことに。

いろんなことがありましたが、どうにかこうにか、最終回にこぎつけることができました。

で、最終回の会議に向けて、参加者にいろんな根回しや調整をしていたら、発注主から呼び出しが。もう夜の19時です。

そこから延々打ち合わせ。そこで言われたのは、

「まだ議論し尽くされていないテーマがある。明日の会議でその内容が終わるとは思えないから、会議の回数を追加してでも議論してください」

えーーー!

次回で最終回なんですけど。。。

発注主が要求してきた内容を議論するための資料なんて今から用意できないんですけど。。

時間ないんですけど。。。


当時の様々な状況から、会議回数を追加することなど到底不可能でした。

30人以上ものスケジュール調整はものすごく大変なんです。。
それだけの任数が入れる会議室の確保も至難の業です。

それに、何よりも期日中にプロジェクトが完了しない恐れが出ます。

発注主との会議が終わったのは23時30分です。

そこから準備をしなければなりません。。

どんな資料を用意するか。ストーリーは、誰が話すか、想定問答は。。。これらを段取りしなければなりません。

しかも、会議参加者が触れてほしくない話題なので、それを議題にしたら会議が荒れることは必至です。

散々いろんなトラブルがあって、ここにきてまた試練かぁ。。。

ほんと、顔の表情は変わりませんが笑えました。

プロジェクトメンバーと会社に戻って対策会議。
超絶優秀なチームメンバーのアイデアで説明の方針は決定。そこから資料を作成します。

結局準備が終わったのは午前2時です。

いやーー、ほんとこの経験すごいなぁーー

ここまでは前置きです。(笑)

で、ここから今回書きたかったテーマについてのお話になっていきます。

このプロジェクトは私にとって本当につらいものとなりました。
とにかく味方がほとんどいない。社内の人たちですら、味方におもえなくなってしまっていました。

それでも一貫して曲げなかった思いがあります。それは、

・自分がこのプロジェクトのプロマネとして最後までやりきること

です。

そして、こういった痺れるような状況でも常に愛と感謝の気持ちを忘れないようにということを心掛けました。

明日の会議のベストシナリオを描き、心の中で強く思います。

すべての内容が議論し尽くせて、参加者全員がWin-Winとなる結論となって会議を終わる。
最後は参加者全員にありったけの感謝の気持ちを伝え、みんな笑顔で帰宅の途に就く。

会社からタクシーで一旦帰宅し、2時間仮眠をとって、また会社へとんぼ返り。

会議のための準備はギリギリまで続きます。資料がそろったのは、会議開始30分前。

もうあとは、すべて自分がシナリオ通りに動くことを強く思い会議に臨むのみ。

そして会議開始。

するとですよ。。。

会議は1時間延長となったのですが、追加のトピックの議論ができ、必要な議論はすべてしつくされました。

それも、皆がWin-Win の状態ですよ。

参加されていた発注主も納得され、今回の会議をもって予定通り終了することができたのです。

もうね、

これ、完全に奇跡です。

奇跡がおきた。

これまでの会議での参加者の態度や進み方を知っている人からすると、本当にありえない結果です。

もうすべてに感謝しかありません。

瞬間瞬間で逃げ出したいことは正直ありました。
自分自身をなくしかけたときもありました。

それでも、なんとか乗り切れました。

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エピソードのお話はここまでです。

今回の話を通じてお伝えしたかったのは、

どれだけ困難な状況におかれたとしても、

ベストシナリオを描くこと、覚悟決めて愛と感謝の気持ちで動くこと。

そうすると、奇跡だって思えるような結果が起きるよということでした。

本当か?と思われる方もおられるでしょう。

それでもね、「ベストシナリオを描くこと、覚悟決めて愛と感謝の気持ちで動くこと。」を行うようになってから、こういう奇跡を本当にたくさん経験してきたんです。

心の話はもっと奥が深いものですが、今日はこのあたりにしておこうと思います。

それではまた!

日々感謝 m(_ _)m








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