Vol.440 8月6日 アポウルトロン

X-H1 + MACRO APO-ULTRON 35mmF2

Voigtlanderのマクロ・アポウルトロン35mmです。
こちらのレビューは

↑のP131に掲載されています。
そろそろ発売かな??

このレンズは最大倍率が0.5倍なのでいわゆるハーフマクロというやつ。本来のマクロレンズとは等倍以上の撮影が可能なヤツの事を表していたけれど、最近では「寄れる」という事を指してるんだろうね。これも時代。
実倍率は0.5倍だけどAPS-Cだから1.5倍して約0.8倍って表現すれば良いかな?

して、このレンズは非常にマーベラスだったので「買ってしまおう」と思ってる1本です。自意識の強い写真でもってこのレンズの魅力を語るのはちょっと・・・と流石に思っていますが、実際問題ヒジョーに良く写ります。
ボケも好みだしコンパクト。何と言っても60mmとか100mmクラスの寄れるレンズとは違ったダイナミックな(パースのある、の意味)接写の表現が出来るのでとても面白いというか、今の気分にピッタリでした。

コレよりワイドだと背景が写りすぎて万能というかスナップで花とか撮るにはチョッピリ難しいのだけれど、35mmだと誇張し過ぎず、かと言って普通過ぎることもなくナカナカ良い感じであると最近気付いた次第。
同じAPS-C機で35mmクラスのマクロといえばEF-S35mmF2.8マクロのときは楽しいって思わなかったけど、色々経てレンズの魅力に気付ける頻度が増えて楽しくなってまいりました。あ、でもペンタのDA35mmマクロは楽しかったな。レンズ触ってニヤニヤ出来る趣味性の高さからかな?

APOの名の通り色消しが甚だしくて、意地悪な光線で撮ったりワザとピントをズラしてみたり、色々(色だけに)やってみましたが、どうやっても色づきしなくてちょっとビックリしました。コシナには他にもAPO-LANTHARとか「APO」を冠するレンズあるけど、どれも本当に異常って言っても良いくらいに輪郭とかに色ズレが出ない。
かと言って性能一辺倒って感じでも無くて、ツヤっとも撮れるしドライにも撮れるから上手いこと収差のバランスというか、数値性能以外のところにも気を配っているのだろうね。あと、マクロって言うだけあって、その名称のイメージが持つ接写域でのシャープさとかも見事よ。

X-H1とX-H2Sで試してみたけど、H2Sと組み合わせた方が気持ちキリッとしてる感じ。絵作りっていうよりもLCDとEVFのドット数が多いからピントがよりシビアに合ってるってだけかも知れません。
一応Pro2でも撮ったけど、Pro系とかE系には向いてないね。組み合わせてみた時の格好は良いけれども!!

それにしてもコシナレンズはピントリングのヌメリ感とか絞りリングのコリコリ感が絶妙でずっとコリコリ・ヌメヌメしてられます。
そうそう、わたくしめはクリック感レスの絞りリングは正直あんまし好かんです。ってのが結構な頻度でピント操作しようと思って絞り弄っちゃうから。熱中してると分かんなくなるんだよね。写真用はせめてローレットパターンを変えてくれると有り難いのだけど、そういう機微が分かってないレンズもあってさ。コレについてはそのうち別のレビューで触れると思います。

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