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Twitterがくれた、出会い。

高校生の頃から、周りの友人のブームに流されるように、facebook、Twitter、InstagramとメインどころのSNSはすべてアカウントを作った。どれも、ずっと知り合いをフォローしてフォローし合うものだと思っていた。

まさかTwitterで、こんなにも人生が色づくとは思ってもいなかった。

「社外に場所を作りなさい」
「もっと多様な、いろんな仕事をしているの友人を作りなさい」

2年前、インターン先の社内勉強会で副社長が言っていた言葉が残っている。

その頃はほぼ毎日フルで仕事をさせてもらっていたが、だからこそ社外にコミュニティを作ること、働きはじめてから社外の色んな人と出会うことの難しさを覚えた。「そんなこと言われても、どうやって?」そんな問いがずっと残っていた。

インターン先を卒業し、社会人になった。もともとひとつの場所に長くいることが得意ではなかったので(学生時代のバイトも続いて1年だった)、多分続いて3年くらいかな、と思いながら社会人になった。

入社をした4月には、8cmくらいの分厚いファイルに両面印刷されたマニュアルが渡されて「こんなに覚えるの…!?」と恐怖を覚えたが、毎月やることや、滅多に発生しない仕事もあり、その翌1月には大まかな仕事の流れがわかった。なんとなくそこで、これからの会社生活がどんなものか見えた気がした。専門職に近い職種なので余計に、きっとここにいたら10年後も今と変わらず同じことをしている、と思って身震いした。

だから、すぐにではないけど、きっと飽き性な自分は、2年くらいでここを卒業するときが来る、と思った。だから、次の環境を探そうと思った。そこでわたしが起こした行動は、転職サイトの登録ではなく、Twitterでの検索だった。

半年間のインターン生活、8ヶ月の社会人生活を経て、次の環境としては誰もが知っている大企業ではなく、会社の目指すものと自分の想い・意志が同じ方向を向いていること、また一緒に働く人と言葉や考えが心地よく感じること、そんな環境が良いな、と思った。

でも当時、わたしは就活で見た数々の大企業しか会社を知らず、またやりたいことも分からなかった。だから、インターネットでとにかく自分がそのときキーワードと感じたことを検索した(「仕事 楽しい」とか。正確には覚えていない)。その中で、「あ、この人の仕事感好きだな」と思う人が出てくる。そしたらその人のタイムラインを遡ってリツイート先を見てみたり、「いいね!」されている先の方々のタイムラインに飛んだりした。(ストーカー気質でごめんなさい) そしてこの人の発信好きだな、と思う人をかたっぱしからフォローしていった。

こうして、わたしのTwitterは、友人の近況や、芸能人の発信を知るプラットフォームから、自分の思考に良い影響を与える人たちの発信を知れる場所へ変化した。

そんなことをずっとずっと続けていた。フォローしている方の投稿を見て、記事を見て、自分の思考に取り入れたり、その方々が属されている会社を見てみたり、その方々から飛んで色んな人にTwitterを通して一方的に出会いにいった。

そんなことをしていたら、わたしはTwitterを通して、夏頃まで随分お世話になったChatBase、株式会社MIKKEに出会えたり、オンラインサロンWasei salonに出会えたりした。Twitterを通して社外コミュニティができた。こんな人たちと出会いたいな、と思っていた人たちだった。会社の同僚でも、高校・大学の友人でも、家族でもない新しいコミュニティに出会うことができた。

ただ、Twitterで何者でもないわたしが色んな人に勝手に会いにいった末の結晶だった。

新しいコミュニティに入って、何者でもないことがとても惨めになったこともあった。輝かしい周りの方々の中で、何者でもなく、何をやりたいのかもわからない、そんな不安定な自分がどうしたらいいのかわからず、新しいコミュニティから遠ざかったこともあった。

それでも、会社でも、学校でもない、他の価値観で繋がれる場所があると思うと、そこに追いつくために頑張ろうだったり、学ぶことがたくさんあったり、会社で辛いことがあってもここがあると救われたり。そんな世界を知っているのと知らないのでは、大きな差があったと思う。副社長の冒頭の言葉が思い出される。

当初の目的であった転職はまだできていないけれど、それでもあの頃よりたくさんの人にオンラインやオフラインで出会ったことにより、行きたいと思う会社やこんな人と働きたいと思う理想の環境、働き方が具体的になった。ただ友人の近況を見て、負けじと自分の近況をシェアするものだったTwitterが、こうして新たな出会いをもたらしてくれた。

いつか、Twitterを通して知ることができた彼らと、一緒に仕事がしたい。そう思う。そんなわたしの人生にとっても意義のある出会いを、ありがとうTwitter。

いつまでもTwitterやSNSは、人と楽しく優しく繋がれる場所であることを願って。


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