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#6 世界遺産訪問記(シンガポール植物園・2023/4/14)

ちょっと前の記録ではあるのですが、昨年訪問したシンガポール植物園の訪問記です

■いざシンガポール植物園へ

翌5月から新型コロナウイルス感染症が5類に移行するということで、2023年4月、3年半ぶりの海外出張でシンガポールに行くことになりました
せっかく行くのならということで、未訪問だったシンガポール植物園を訪問してきました
一応、仕事で行っているので、仕事の前の時間を利用して、ということで宿泊先から地下鉄に乗って朝7時に植物園着です

入口のユネスコ&世界遺産のロゴ

■広い…


園内図

ある程度は想定していたのですが広いです
園内図に出てる範囲で82ha(東京ドーム17個分!)、このうち世界遺産に登録されているエリアだけでも49haありますので軽く仕事の前に回ってみようなんて気分で来ちゃいけない大きさでした
そして、熱帯に位置するシンガポールですので当然ながら暑い!
そのまま仕事の現場に行こうと思ってシャツ&スラックスという出で立ちだったので、汗だらだらになりながらの散策になりました
(公園内のシンガポーリアンはジョギングしてる人も多く、ほとんどの人が半袖短パンのトレーニングウェアです・・・)

■ゴム・プランテーション

世界遺産大事典の説明にもあるとおり、ゴムのプランテーションとの関連が深いというシンガポール植物園ですが、当然ながら研究機関を見学することはできません
が、ゴム栽培の展示は一角に設けられています
シンガポール自身は港湾都市ですから、産出されたゴムの積出港ですね

■コロニアル建築

シンガポール植物園は、イギリス植民地時代の影響を強く受けていて、熱帯植民地の植物園の発展段階を示すものとされています
が、正直その辺は完全に素人なもので、どの辺りがイギリスの影響を受けたもので、どの辺りがマレー地域の地元の特色を残しているのかというところはほぼ分かりませんでした、すみません
で、分かりやすいところで、園内にいくつか残っているコロニアル様式の建築をいくつかご紹介します

植物学者E.J.H.コーナーの邸宅であったコーナーハウス
現在はミシュラン一つ星のフレンチレストラン
ナショナルオーキッドガーデン(国立ラン園)の中にあるバーキルホール
もともとは植物園長の住宅だったそうです
バンドスタンド・カゼボ(Bandstand Gazebo)
日本式に言うと四阿(あずまや)ですね

■ナショナルオーキッドガーデン(国立ラン園)

植物園のもう一つの見所、ラン園です
植物園自体は入場無料なのですが、このエリアは有料となります
シンガポールの国花であるランが咲き乱れる庭園です
(実際の国花はランの中でも「Vanda Miss Joaquim」という品種)
不案内で全然知らなかったのですが、ランってものすごい種類が多いんですね
色が様々なのはもちろん形も多種多様で圧巻されます
また、一角には有名人の名前を冠したランが植えられているところもあり、私が訪問した際には「リー・クアンユー」と「プリンセス・ダイアナ」が咲いてました

国立ラン園の開園を表示するリー・クアンユー(シンガポール建国の父)の名が入った銘板

■戦争の「記憶」

上段の写真は植物園内の一角にある古いレンガ造りの階段です
一見、何の変哲もない階段でしかないのですが、横の説明板に次のような記載があります

These steps and bricks were made by prisoners og war during the Japanese occupation of Singapore. As a sign of defiancem the PoWs imprinted arrows on most of the bricks to indicate that they were "detained be the authorities". In August 1995, at the 50th anniversary of the ceccation of hostilities, eight former Australian prisoners of war visited the Singapore Botanic Gardens in order to observe their wartime workmanship and gleefully recounted that memory.

(訳文)
これらの階段とレンガは、日本軍によるシンガポール占領中に捕虜によって作られました。 反抗のしるしとして、捕虜はほとんどのレンガに「当局に拘束された」ことを示す矢印を刻印しますた。 1995 年 8 月、終戦 50 周年に際し、オーストラリアの元捕虜 8 人が戦時中の労働の跡を見るためにシンガポール植物園を訪れ、その思い出をうれしそうに語りました。

この階段自体は世界遺産としてのOUVを認められているというものではないのですが、色々と考えさせられる「遺産」でした

■おわりに

いかがでしたでしょうか
2024年1月現在ではシンガポールで唯一の世界遺産であるシンガポール植物園でした
シンガポールでの植物園というとマリーナエリアにある「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に行く方が多いとは思うのですが、こちらも是非

■おまけ

松發肉骨茶 Song Fa Bak Kut Teh(ソンファ)の肉骨茶(バクテー)

円安が厳しくてそんなに高いものは食べられないので、滞在中は安めのローカルフードで過ごしました
そんな中でも一押しは肉骨茶(バクテー)!
骨付きの豚肉(バラ肉が多いのかな)をスープで煮込んだ料理で白飯にスープをかけつつ食べるのが一般的です
この店だとスープがなくなると足してくれるので延々と食べ続けられるという幸せ♪
さっぱりしてるんですけど豚の旨味が出てて、しっかり胡椒を効かせたスープが絶品なんです
八角と胡椒と丁子(ちょうじ・クローブ)くらいがあれば自分でも作れますので、興味のある方は作ってみてください

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