max/mspでリバーブを作る_シンプル版
max/mspでとてもシンプルなリバーブを作ります。
リバーブとは
リバーブは残響を再現するエフェクトです。残響とはざっくりいうとディレイが繰り返されたくさん集まってかたまりみたいになったものです。
回転寿司でリバーブをイメージする
回転寿司でリバーブをイメージします。リバーブは繰り返すディレイが集まったものでした。 繰り返すディレイをフィードバックディレイと言います。音の粒を寿司と考えると、フィードバックディレイは回転すしのレーンと考えられます。 音がぐるぐる回ってやってくるイメージです。
フィードバックディレイはmaxでこのように書きます。
tapin~に最大ディレイミリ秒を書きます。 tapout~にディレイタイムを書きます。 *~でフィードバック量を決めます。
たまに寿司が流れてくるときはディレイです。
寿司が一定間隔でたくさん流れてくるときがリバーブです。
寿司をたくさん流したいのでレーンを複数用意してみます。
ただ同じレーンを用意すると寿司が重なってしまいます。寿司を一定間隔で流したいのでレーンをずらします。
少しずつずらしたレーンを複数用意するとこんな感じになります。
シンプルなリバーブを作る
少しずつずらした複数のフィードバックディレイを並列に重ねるとリバーブになりそうです。
少しずつディレイタイムをずらしたフィードバックディレイをいくつか作ります。
入力信号をそれぞれのtapin~に繋ぎます。出力を足して値が大きくなりすぎないように割ります。とりあえず8個なので÷8してみています。
安全対策でclip~ -1 1をはさんで振幅を制限します。
とりあえずこれでシンプルなリバーブが出来ました。
AMCJでmaxでFDNリバーブを制作しながら数学を学ぶワークショップを行いました。その資料とパッチです。
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