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挑戦記:第9回川崎トライアスロン in 東扇島

真夏の日差しが体をじりじりと焼く日々が続いてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はどうかというと、すっかりトレーニングのサボり癖がついてしまい、自転車も 約3ヶ月前に出場した5月の横浜トライアスロン以降、まったく乗っていません。。こんなことでアイアンマンを目指せるのか!?と反省しつつも日々過ごしております。

さて、前回から久々の投稿となってしまいましたが、今回の記事では、私がトライアスロン・デビューした 2016年10月の『第9回川崎トライアスロン in 東扇島』 挑戦記を書いておこうと思います。

日頃、暇があればトライアスロンの体験記を読んだりしているのですが、トライアスロン体験記自体が希少であったりするので、トライアスロン・デビューを控えている方、デビューを考えている方々の参考になればと思い、デビュー戦とそれに至るまでの経緯、トレーニングの記録をしておきたいと思います!

申し込みから大会当日まで

今回エントリーしたのは ショートにあたる オリンピック・ディスタンス (51.5km: Swim 1.5km, Bike 40km, Run 10km)

マラソンもっと頑張れよというレベルにも関わらず、トライアスリートのカッコ良さに憧れ、2016年6月にトライアスリートの友人に飲みながら相談。
そして酔った勢い?も加勢して翌日には 紹介された 川崎トライアスロンに申し込む。この時、まだロードバイクも持ってないのに。。。

それからしばらくして、これまた勢いでロードバイク(SCOTT Foil30)をゲットし、7月中旬からトレーニング開始。

大会まで 3ヶ月ちょっと。週末と在宅ワーク前・後に 主に自転車、スイムをトレーニング。自転車はビンディングペダル(足とペダルがくっつく)にすら慣れないレベルから、なんとか 江ノ島などの近場まで行って帰ってくる程度(往復70kmくらい)になった。
しかし、未熟過ぎて、長く乗ってると、必ずケツと腰が痛くなる。。。
サイクリスト達の凄さを改めて実感する。

スイムは普段通っている市民プールで回数券を買いまくり、無理やり自分を追い込む。さらに、波のない日の湘南で 波待ちサーファー達を横目に泳いでみたりした。大海原を自由に泳ぐ開放感があってこれが予想以上に気持ちいい。地引網やってる時は網に引っかからないかと結構焦った(汗)
念の為、サーフボードも持っていくが、ここはトライアスリートになるために我慢。。

そんなこんなで、仕事とトレーニングの日々が過ぎ、レース当日を迎える。

【当日】

朝早く起きて、車で8時前に会場入り。東扇島東公園にはいくつもテントが張られ、家族連れや選手達で賑わっていてなんだかお祭り状態。
そこらへんのマラソン大会とは違って、レースの実況中継してたり、川崎市のお偉いさん達なども挨拶にきたりしてて、何気にしっかり運営モード。

天気が心配だったけれど、清々しい秋晴れに。テンションもあがる。

簡単な問診票を記入してから受付を済ませ、トライアスロンならではのBODY PAINT タイム! ゼッケンNo.は なんと「77」
まさか こんなところで ラッキーナンバー をゲットするとは。。。華々しいデビュー戦を予感させますなぁ。
で、手の甲と、腕にも 「77」と書いてもらう。が、意外に小さい。。。

その後、初のトランジションセットアップタイム!!
バイクを設置し、ヘルメット、バイクシューズ、ラングッズ、補給食、などを配置する。初めてなので、それなりに感動。華麗なるトランジションをイメージして、無駄のない配置に妙に拘ったりしてみる(笑)

セットアップを終え、トイレを済ませ、スイムの準備。配られたスイムキャップとウェットスーツを着る。ウェットスーツは 約10年前から使ってる サーフィン用の古びたウェットスーツで勝負(笑)。1人だけサーフィン用で膝当てとかあって、胸には波のロゴ。なんだか、周りの目が気になる。。が、気にしない。目指せ、節約トライアスリート。

今回の大会は年齢順にグループ分けされてスタートしていく。(当時)35歳の私は、トライアスロンではハナタレ小僧レベルの若輩者。中には60代の鉄人もちらほら。。

ってことで、自分は第1グループで最初にスタート。計測用のアンクルバンドを足首に装着。さあ、いよいよスタートだ!

【スイム編】

スタート1分前。「いくぞー!」という運営側の音頭に全員で「うぉーー!!!」という低い灰色の声で気合を入れる。

スタート10秒前。意外と冷静な状態。

「ファーーー!!」というトライアスロン特有のスタート合図で一斉に海へ。

とりあえず戦術(と言えるようなものではないが) 通りに バトルを避けるために後方から入水。

オリンピック選手が入水するときバタフライでスタートしているのを真似したいと、バタフライもある程度練習してきたものの、後方から入った素人にそんなスペースがあるわけもなく、華麗なスイムスタートの夢は開始10秒で無惨に散る。。

なんとか後方からスタートしたが、開始直後から、狙った後方でも揉みくちゃになり、想定外のバトル状態。。

体の上から乗っかられ、足はあたるわ、蹴られるわ、周りも必死に泳いでるので波が立ち、タイミングが悪いと息継ぎの度に海水を飲んでしまう事態に。。
これは敵わんと、とりあえずコースを外れて呼吸を整える。それも束の間、1個目のブイをターンする際に再バトル発生。。
軽くパニック状態に陥る。。まだ200mくらいだろうか、、さっきまでバタフライでの入水をイメージしてたのに、開始から数分で手を上げてギブする姿が頭をよぎる。。。

いやいや、こんなところで、、、と、なんとか アウトコースに移動し平泳ぎしてみる。。そして、なんとか我を取り戻す。ふぅ。。

そこからマイペースになんとか進む。
この日のために省エネモードのツービートキックを練習してきたが、必死すぎて全くタイミングが合ってない。。。

そんな状況で 1周目 (500m) をなんとか終える。
2周目以降は、集団も少し縦に間延びし、小さなバトルはあるものの、比較的穏やかに泳げた。大回りしたり、スペースを確保しながらなんとか最後の3周目も終える。 

やっと地上に戻れた。。と思って浜辺をかけ上がると、体がめっちゃ重い。。。先が思いやられる。

初トランジション

ただ、今度は待ちに待った初トランジション!

急いで自分のセットアップへ走る。 しかし、焦っていたのか、自分のバイクを通りすぎてしまうお粗末さ。。

同じグループは殆どの選手が既にバイクスタートしてて自転車そのものが少ないのに。。

気を取り直して、足を拭き、靴下を履く。。が、足が濡れててなかなか履けない。。。やはり裸足で行くべきだったかな...
続いてバイクシューズを履くが、トラ専用じゃないので、これまた 焦って うまく履けず。。イメージしていた華麗なるトランジションは 靴下とバイクシューズを履くのにその大部分を割かれて失敗に終わる。グローブとメットを装着して、バイクスタート地点まで自転車をおしながら走る。

【バイク編】

初のトライアスロンなのだが、バイクレースも初。5kmのコースを8周するレース開始。
序盤は追い風コースでスピードもガンガンでるので、「おっ、結構いけちゃうかも」と余裕こいてると、もちろん逆風コースもあるわけで。。その逆風コースが超しんどい。。。
そんな中、トラ専用のTTバイクに跨った選手たちは、「シャーーー!!」という音で、かるく追い抜いていく。。TTバイクの性能もあるのだろうが、その人達の足筋もまあ半端ない。普段、何やってる人達なんだろうか。。

そんなことを思いながら、必死にペダリングしていると、運営側の人がロードバイクで猛烈な勢いで隣につけて、何か俺に向かって叫んでる。。ただ、風の音で何言ってるかわからん。

しかも、どうやら英語で叫んでる。

なぜ?? おれに!? さすがに外国人には見えんだろうが。。

なんだかよくわらかないが、彼が自分に注意していることは確実に伝わった。

右の追い越しスペースを、ふさいだかなぁ、、とか、俺が妨害したのか?? とか 自問自答してたら、ここで完全に萎縮モードに入ってしまった。。

左レーンにより、追い抜きもせず、ただ、邪魔にならんようにペダルを回すことに専念。。アドレナリンが出まくるレース展開を期待してたのだが、逆風をひたすら我慢し、「シャーーー」という音がきたら避ける。追い風で少し頑張る。その繰り返し。

後から思い出すと、きっと「You are in drafting position! 」と言っていたのだろうと思われる。

要は、知らず知らずのうちに、前の選手と、タイヤがスレスレ状態になってて、それで怒られたぽい。
ただ、あの時は失格になったのかもしれんという不安から脱せずに萎縮モードが継続してしまった。。

いやでも、なぜに英語なんだ?

とまあ、そんなハプニングはあったものの、パンクや他のバイクトラブルもなく、なんとか無事に8周を終える。

【ラン編】

バイクをトランジションに置き、ランシューズに履き替える。
正直、「やっと、走れるー!」という思いが強かった。 水中でもなく、バイクのように怒られることもない、いつものラン。しかもフルマラソンの1/4。

と、早速走り始めたのだが、バイクスピードに体が慣れすぎたのか、余程ランを待望んでいたのか、ややオーバーペース気味になる。そして、このままいけちゃうかも!と、またまた余裕をこく。
すると、3km も走ってないのに、体が重くなりペースダウン。。トレーニング不足か。。。
足は動くのに体が重い。。。さらにペースダウン。。これがトライアスロンのランなのか、などと思いながら、結局、最後までペースを取り戻せずにいると、前方にゴールラインが見えてきた。

あと、100m

しかも、ゴールを見ると、カラフルなゴールテープが張られてる! マラソンでは味わったことがない!

俄然 テンションがあがる。

残り、30m

最後の力を振り絞る。

と、その時、後発グループの選手なのか、猛烈な勢いで後ろから迫ってくる。そして、あっさりと横を追い抜いていき、自分のために張られたと思い込んでいたそのゴールテープは、猛烈な彼に華麗に切られてしまった。。orz
直後に自分もゴール。 完走できた達成感とゴールテープを先に切られたショックが混ざり、何とも言えない後味を残しつつ、先にゴールしていた友人に迎えられる。

とまあ、なんにせよ完走。諦めずに完走できたことに少し自分でも驚いてしまいました。そして、記念すべき、トライアスリートの仲間入り??を果たせました!

【初トライアスロンを終えて】

正直、トライアスロンなんてスーパーアスリートのやるスポーツだとイメージしてたが、意外や意外、実は体に優しいスポーツなのではないかと思います。少なくとも、フルマラソンよりかは 体に優しい。上半身、下半身、体幹、全てをバランスよく使うので どこか一部分が痛くなったりすることは少ない気がする。

マラソンのようにひたすら走るよりも、足が疲れたら、スイムにして、天気が良ければバイクで遠出などと、楽しみ方が増えて良かった。

それと、マラソンでは 20km/30km 地点とかで 何故こんな辛い事してんだろうかと思うことがあるけど、トライアスロンに関しては、いろいろと忙しいのか、そんな事を思う余裕は一切なかった。これは大きな収穫かもしれない。

あと、達成感はやっぱり半端ない。マラソンと同様、ゴールした瞬間には次のレース考えてたりする。これって何なんでしょうね。。Mなんでしょうか。。よく分かりません。

と、ここまで、だらだらと書いてきましたが、最後まで読んで頂いた方、どうもありがとうございます。そしてトライアスロンに興味を持って頂いた方は是非チャレンジしてみましょう! 

では、またよろしくお願いいたします!

リザルト

【Result: 2016】
Time 3:00:48 (総合順位: 290位 30台後半男子: 40位)

スイムラップ 0:39:04 340位
バイクラップ 1:28:40 309位
スプリット 2:07:44 332位
ランラップ 0:53:04 235位

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