とりあえずいったん卒業

いろいろバタバタしていたら
いつのまにか日がたち
気がついたらnoteにもだいぶん
訪れてなかった。

コロナ患者をうけいれてる医療従事者
コロナ患者をうけいれてない医療従事者
どちらにせよ大変なことにかわりなく。

減ったかとおもえばまた増える。
このウイルスに気力もおちる。

実際に担当する部署ではなかったので
「担当する部署よりましでしょ。」
と言われればそうなのかもしれないが
周りにもちがう形で影響はでるのである。

そもそも受け入れていなかったが
受け入れ先が満床で
陽性が外来受診でわかっても
移動させられない。
入院先を何時間もかけてさがすという状況で
院内をやや簡易的に改造し
受け入れられるように急遽みるようになった。

それは前回の第何派かのときに
準備されて少しずつうけいれていたが
それが減ったとおもったら
今までにない感染爆発…

政府はなにをしているんだろうという気分
医療従事者に感謝なんてことは
はっきりいってどうでもよくて
ちゃんと感染対策をとる環境を
つくってくれよー！ってこと。

こんな状況がずっと続いている間
医療従事者ほか
命のかかわる現場にかかわる人たちは
ずっと行動制限をし続けてるわけで

いつもより増えてる仕事量
いつもより増えてるストレス
それをリフレッシュする道もたたれている。

そういう状況で
世間をみると
街には人が溢れ
オリンピックが開催される。

アスリートの方たちをみると
開催されてよかったと思うし
その頑張りをみて
救われている人もたくさんいると思う。

しかしながら
医療従事者として
いささかもやもやするのである。

もともとマンパワーがたりてないところに
さらに人が減るなんてことは
環境を悪くすることになる。
それだけはさけたい。
と思っていたが
いろんなことがかさなり疲弊し
忍耐力も気力もつきたので
看護師を卒業することにした。

明日自分がどうなるかもわからない
そんな世の中にいきることになった今。

こんなにむくわれない環境を
我慢して続けるのはなんのため？
という気分になった。

時間は有限なのだ。
今コロナにかかり
数日で最後のときをむかえるといわれたら
わたしは後悔しないだろうか？
めっちゃ後悔する！

看護師といえど
自分を大切にできなくてどうする
とおもったので看護師を卒業することにした。

これはその人それぞれの価値観で
なにが正しいとかではなく
その人それぞれの一番を大切にすればいい。
看護師が大好きで現場にいることこそ
患者とかかわっていることが好き。
そういう人も素敵なのだ。

わたしも看護師が嫌なわけではない。
なんなら好きなほうだとおもう。
ただ、そういう好きだったはずの仕事でさえ
しんどくなる今なのだ。

自分を大切にできない環境では
ほかの人も大切にできないという結論だっただけだ。

辞めたあと数日
寝ても寝ても眠れるので
どんだけ疲れていたかおもいしった。

今は自分で考え感染対策をとり行動できる。
それだけでだいぶん楽なのだ。

外にそんなにでなくても
必要以上に緊張してなくてもいい。
人の命にかかわるということは
自分の行動がこの先にいる人に
影響をあたえる可能性があるということ。

街に溢れている人たちは
そこらへんはどう思っているのだろうと
ふと思う。

みんな独り暮らしなのか
もちろん感染対策をして行動している人も
多いだろう。

でも、緊急事態宣言もながくなりすぎて
マヒしてしまっている気がする。

自分の行動が
この先にいる誰かの命を奪うかもしれない
そんなイメージをふくらませてほしい。
それで後悔しないだろうか。

自分はワクチンうったからとか
自分は若いから大丈夫とか
そんなことをいったとしても
世の中に100パーセントのことなんか
ほぼない。

ひとつだれにも平等にある
100%の出来事をあげるとすれば死だ。
こればかりはお金を積もうが
今の医療では100%免れない。

それなのに
100%ではない大丈夫であろう可能性の方を信じ
いつくるかわからないにしろ
100％おとずれる死に対しての感覚が鈍感になっている。
なんとも不思議な状態。

これだけ人が死んでいても
感染のわりに死亡数がすくないなど
そういうあげあしとりのような思考のほうが強い。

いろいろ書いてみたが
そんなこんなで
自分の人生いつ幕をとじてもいいよう
後悔しないように
看護師を卒業したというお話。

しかし看護師というのは
やっかいな職業なので
辞めたらやりたくなったりする

またそんな気持ちになったら
どこかでゆっくり再入学しているかもな
と思いながら人生楽しんでいこうと思う。