透明感のある髪の毛とか、光源と環境色の捉え方について色々悩んだ奴
こんにちは、やすかけと申します。
本記事は定期ゲ・乙 Advent Calendar 2021https://adventar.org/calendars/6413の12/14日分の記事となっております。
昨日:坊主が50人いる。~feel 僧 crazy~
今日:これ
明日:
……これ定期ゲー関係ある?あるかな?わかりません。
去年まではこんな記事描いてました。多分上の記事の延長上にあるんじゃ……ないかなぁ……。
……とかなんとか言ってたら、絵の光と影に関する理論的な解説をする記事が同じアドカレより投稿されましたので、https://sakana-teiki.hateblo.jp/entry/2021/11/28/055750 論理的な解説が見たい方はこちらの方を御覧ください。こっちはフィーリング100%だぞ……!
とまれ、以下のツイート群を御覧ください。
という具合に、”透明感のある髪の毛”について、今年頭に考えていました。これについて自分なりに纏めた記事となります。え、もうすぐ一年?嘘ぉ。
そもそも透明感のある塗りって何よ?
私にも分からん。
でもなんかこう……イメージはあったんですよ!キラキラふわーしてるイラストのイメージ!宝石やガラスみたいな材質としての透明感とはまた別の、ここ数年の流行り、特に背景付きの絵で見られるような、ふわふわとした光に包まれた髪の毛とかそんな感じ!
例えるなら?それも分からん。分からんのに試行錯誤してました。阿呆。
で、今なんとか言語化できたので言うと、環境光と照り返しの表現が上手い、彩度の高い光源を活用した絵の事でした。
………言葉にしても分からん。
サブサーフェイススキャッタリング(SSS)
……って?
手抜き。素人があーだこーだ言うより既存の解説あるんだから使わせて貰いましょう。
ともあれ、透明感について悩んでいた所、ellさんにSSSというワードを教えて頂きまして。で、調べた所、下記の記事に辿り着いて、コレだ!と思った訳です。
もう引用ばかりで申し訳無いんですが、要するに自然界では光が半透明な物質の中を透過すると、彩度を増して表面から出ていくのです。一言でまとめると↓ということに。
で、透明感のある髪の毛の塗りって結局何よ?
たぶんこんな↓感じ。
光源の色を意識する。
光が当たる、明るい部分の光沢は彩度を低めに塗る。
光源と影の境目から影側を、SSSの表現として彩度の高い色で塗る。
(この場合、影側をぼかす。)影の部分に当たる光沢は、彩度の高い環境光(反射光)を塗る。
特に3、4。pixivなんかで透明感あるなあ……と思った絵は大抵3,4があります。光源と影の境を赤で塗るとか、ぱっきりと乗算で入れた影の部分に彩度の高い光沢を塗るとか。
1,2,4は彩度高め、明度低めの色で覆い焼きカラーすると簡易的にできるので楽です。
そんなこんなで苦労して完成したのが以下の絵となります。
ぶっちゃけもうちょい彩度と明度が低い絵の方が例として分かりやすい。
ともあれ、透明感というか光が透ける感覚というか、その辺りの仕組みの言語化としてはこんな所じゃないでしょうか。あとは光の透ける感じとして、背景の透過=透明度の一部増加≒前髪を肌色で少し塗る、というのもあると思います。ここ数年の流行りの奴ですね。
あとレイヤー分けがとんでもない事になったので楽にしたい。
プロフ絵にコレを使う場合
で、これを今後、定期ゲーのどこで使うかって言えば、日記絵かカットイン辺りなんですけど、……上の絵、プロフ用に描いちゃったんですよね。
何が問題かってプロフ絵には背景を描かない事が多い。折角、各定期ゲーの運営さんが用意した世界観にマッチした背景があるんだから、透過背景で雰囲気を合わせたい。でもそうなると、光源の設定とかでちと悩みます。悩みました。
解決方法としていくつか考えました。
気にせず光源の色を設定する。
背景を描いちゃう。
背景を利用した光源を設定して描く。
エフェクトを描いてエフェクトの色に合わせる。
1.気にせず光源の色を設定する。
剛の者。こういう絵が描ける人は揺るぎない自分の世界を持っていると思う。憧れる。
実際、pixivなんだりで見る透明感のある絵も、背景が絶対描いてある訳では無く、白背景だったりすることも日常茶飯事だったりするので、”俺色に染めてやる……!”という気概があれば問題ない。たぶん。
2.背景を描いちゃう
プロフ絵というより一枚絵を描いちゃうイメージでしょうか。整合性を考えなくて良いという点で、楽といえば楽。単純に図形を組み合わせた背景や、影を落としてシルエットを描くだけでも光源の色は提示できるはず。
3.背景を利用した光源を設定して描く
背景が空色だったら空色の光だったり、黒色だったら黒っぽい色だったり。定期ゲーGMが用意した色にちなんだ環境光を設定してやるイメージ。世界観設定に合った雰囲気が作れて、一番良いんじゃないでしょうか。
4.エフェクトを描いてエフェクトの色に合わせる。
いわゆるソシャゲ風。エフェクトを描いて、そのエフェクトを光源としてリムライトやSSSを描いたりするイメージ。魔法とかエフェクトを出しても違和感がない設定であればとても有効じゃないかなあと。
考えてみればソシャゲも大概透過した絵を描かなきゃいけないので、レア度が上の絵で豪華さを演出するときに使ってたような。納得。
終わりに
まあ完全に自己満足に終わった記事ですが、ここで定義した透明感が一番生きるのは、光源と落ち影がはっきりした逆光の絵だと思います。
というか、
逆光気味の構図で、影の部分に彩度高めの光沢入れて、光と影の境界に彩度高い色を光らせてやって、輪郭に彩度高めのリムライトを光らせてやる
……だけで上手くいくんじゃないかと最近思い始めました。
やりました。
……うまく、いったんじゃないかなあ?
おしまし。
……じゃないんですね。書き終わったあとに思いついたので追記します。
もう一つ?の透明感の表現
これまでは環境光の照り返しやSSSの表現による光が透ける透明感の表現だったわけですが、もう一つ思いつきました。
ガラスや水を通ったあとの表面や水面の屈折の影、或いは色相のズレが生み出す透明感の表現です。
水底に太陽光がさすと網目状に影ができますよね?
水面から光が反射すると網目状に光りますよね?
ガラス越しの光はガラスの歪みで多少なりともぶれますよね?
プリズムを通すと分光で虹の光が起こりますよね?
透明な物質が引き起こした光の現象を当ててやると、透明なイメージがエンチャントされるのではないかと思いつきました。今。
あるいは、空気感の演出もあるかもしれません。
特に遠景や薄い霧に包まれた時に、光の散乱によって起こる青みがかった色や、ぼやかした光を演出すると、どこか遠くにいるような、あるいは朝霧の中にいるような空気感の演出……になるかも。ならないかも。
今度こそおしまい。