永井洋介

写真から生まれるストーリーを音楽にしています

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短編小説「制服の記憶はインソムニア」

君が死んだ夏の日。 僕はその日、それが最後になってしまった彼女との道草(ほんとうは「デート」と言いたいけど、正確には付き合ってなかったから言えないと思っている)となった、高校から船ですぐに行けた、とある島に向かった。 その島には、何度か一緒に行ったことがあったのだけど、船に乗ってさえしまえば約20分で着くものの、1日に何便もある訳ではないので、行く時は決まって学校を抜け出して行っていたのだった。 もっとも、一緒に学校を抜け出す仲、と言っても、僕と母子家庭で育った彼女とは幼馴

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