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Songs of Our Native Daughters

国会図書館とかに書籍だけじゃなく音楽資料とか映像資料が保管されていたりする話はたまに聞くけど、このレコードの発売元のスミソニアン フォークウェイズっていうのもスミソニアン協会の非営利のレーベルみたい。

で、リアノン・ギデンズ発案のもと、アメリカーナ系のシンガーソングライターのアミジスト・キア、レイラ・マッカラ、アリソン・ラッセルの四人で奴隷制、人種差別、性差別など、黒人女性のアイデンティティに影響を与えてきたアメリカの歴史的問題をテーマにしたアルバムがこの「Songs of Our Native Daughters」。




全員がバンジョーを持ってるのを見ると「バンジョーってカントリーの人が使う楽器じゃないの?」って意外に思うかもしれないけど、調べてみたらどうやらその原型はアフリカが起源だそうで、アメリカに連れてこられた奴隷達の娯楽として歌や踊りと伴に演奏に使われていたらしく、それがやがてミンストレル・ショー(顔を黒塗りした白人が寸劇をやるショー)などをきっかけに白人社会にも浸透していったそうな。

カントリーやブルーグラスよりもより民族音楽的な響きを奏でるバンジョーと四人のソウルフルなハーモニーが素晴らしい一枚。どこかで歌詞の和訳、探してみよ。

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