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デジタル化社会の未来を担う!マイナポータルハッカソンに挑戦!

はじめに

この記事では、私が最近参加したデジタル庁主催のマイナポータルハッカソンについて、その経緯、体験記、そして今後の展開について詳しく紹介します。
この記事を通して、マイナポータルハッカソンや類似のイベントに参加を検討している方々に、一つの参考になれば幸いです。また、我々のやっているプロジェクトに関心を持ってくれる人が増えると嬉しいです。

参加に至った背景

以前のnoteで書いていますが、私は、DOA化を目指すWeb3時代のインターネットのゆるいネットワーク「LOCOTOWN.org」を創ろうと考え、プロジェクトを推進するための勉強会を2022年3月頃に立ち上げました。

この勉強会を通じて、私たちはWeb3やDAOの概念に深く潜り、その可能性を模索してきました。しかし、純粋に営利を追求する民間企業のビジネスモデルだけでは、新たな社会形成を実現するのには限界があると考えるようになりました。その結果、国や自治体、公共団体など公共性を持った形での事業展開も検討する必要があるという結論に至りました。

そんな中、私たちの勉強会で「自分のルーツを辿る旅」というアイデアが生まれました。このアイデアは、自身の家系図を遡りながら旅をするというもので、歴史や文化、社会について学ぶだけでなく、自己理解を深め、自分のルーツを通じたネットワークを形成できるという面白さを持っています。

そして、このアイデアを具現化するために必要な情報を提供する公共APIとして、マイナポータルAPIを発見しました。このAPIを利用することで、私たちのアイデアは現実のものとなり、その実現可能性が見えてきました。

そして、そのタイミングでデジタル庁主催のマイナポータルハッカソンが開催されるという情報を得た私たちは、これがまさにアイデアを一歩進める絶好の機会であると感じ、参加を決意しました。

マイナポータルハッカソンについて

デジタル庁主催のマイナポータルハッカソンは、新たな公共サービスのアイデアを集めるためのイベントです。

これはデジタル庁が推進する「デジタル化による生活改善」のビジョンの一部で、公共データを利用した新たなサービスやソリューションの創出を期待しています。参加者は、マイナポータルAPIを使ってそのビジョンを具現化するためのアイデアを提案します。

今回のハッカソンは、初めに205チームの書類審査から始まり、その中から18チームが選ばれました。私たちの提案した「カコ旅」はその18チームの中に入りました。
当初は我々のアイデアが他の参加チームとは異なるジャンルだったこと、APIを戸籍に関連させてアイデアを出していたというポジションが他の参加チームと異なっていたため、これが我々を通過させる一因となったのではないかと考えています。

参加体験記

そして、ハッカソンの本番が始まりました。私たちは全員がバラバラの場所で活動していたため、直接会うことなくリモートでの打ち合わせを繰り返し、それぞれのアイデアを組み合わせて完成形に近づけていきました。プレゼン資料は、ChatGPTを使って構成案を考え、それに基づいて内容を肉付けしていきました。

現状のマイナポータルAPIの仕様では私たちのアイデアを完全には実現できませんでしたが、その制限を理解しつつ、それが実現した場合の世界を具体的に描写するためのプレゼン資料を作り上げました。

3日目には、プロダクトの一部が形になり始め、それ以降はプレゼン資料の改善とプレゼン練習に時間を使いました。こうして、我々はリモートでの協力により、アイデアを具現化し、プレゼンを通じてそれを共有するという経験を得ることができました。

しかし、結果的には我々のチームは受賞6チームには残れませんでした。

評価基準は、公開されていませんが、以下の4つだと仮定すると、
・プロダクトの完成度
・実現可能性
・国民生活を良くする要素
・アイデアの新規性

我々の提案「カコ旅」は新規性の部分で強かったと思いますが、他の評価基準を満たすには至りませんでした。

それでも、この経験は我々にとって大きな成果であり、アイデアは伝えられ、一旦のアウトプットとして完結できたことは、今後のチャレンジに向けての大きな自信になりました。

今後の参考に、プレゼン発表の資料を公開しておきます。

デモ画面

今後の展開

ハッカソンの経験は、私たちのプロジェクト、LOCOTOWN.orgの展開に大いに役立つと確信しています。公共性を持ったプラットフォームとしての新たな可能性を探り、それを具体化するためのアウトプットを出せたことは大きな成果です。今後はこのアウトプットをさらにブラッシュアップし、具体的なサービスとしてリリースすることを目指しています。

まとめ

デジタル庁主催のマイナポータルハッカソンは、私たちに新たな視点と経験を与えてくれました。それは、公共データを利用した新たなサービス開発の可能性を具現化し、さらには私たちのプロジェクトに新たな進路を示すものでした。これからハッカソンに参加しようと考えている人には、私たちの経験が何らかの示唆を提供できることを願っています。

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