[ 神社 ] 山の上の古代の祭祀場所(綱掛石神社:岡山県岡山市)
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綱掛石神社(つなかけいしじんじゃ)
住所
〒704-8151 岡山県岡山市東区東片岡1695
駐車場
駐車できるスペースはありません。
祭神
田心姫命・狭依姫命・瑞津姫命。
連絡先
086-946-1453
感想
安仁神社から歩いて目指す
わたしは安仁神社から歩いて綱掛石神社を目指しました。安仁神社の近くの電信柱には「ここの地盤は海抜4.6m」とありました。昔々,安仁神社のある山の麓まで海だったといいます。
目指す綱掛石神社ですが,その神社には,神武天皇が東遷した際,船に綱を掛けた石があるといいます。
入り口
綱掛石神社は山の上にあります。山は標高55mです。神社のすぐ裏に磐座があるといいます。その磐座のひとつが,神武天皇東遷時に綱をかけた石なのでしょうか。そうだとしたら,山頂近くまで海面があったことになり,このあたり一面海になってしまいます。
船をつないだ石が山の上にあるのなら,次のように考えられます。港は山のふもとにあって,船をつないだ石も山のふもとにあった。それをエッサエッサと山頂にまで運んで大切に祀ったと。
神社につながる道は現在もきれいに整備されています。
拝殿
拝殿の裏側に大きな岩が!なんて大きい磐座なんだと驚くのはまだはやい。
拝殿の左手にまだ上にあがる道があります。そこを進むとすぐに想像していた以上の風景に圧倒されます。
大きな石たちが,天に向かって立てられています。自然にこのような配置になったのではなく,なんらかの意図があって,このように配置されたのではないかと思われます。上の石は龍の首のようにみえませんか。
昔のひとはここでこの巨石たちを依代にして神事を行っていたのでしょうか。どんなことを祈っていたのでしょう。今では鳥たちの声しか聞こえませんが,昔々はここでどんな祈りの言葉が聞こえてきたのでしょう。空を見あげて,ふと思いました。そのころ祈りを捧げていたひとたちのみていた空も,わたしが今見ている空も,たぶん全く同じ空なんだなと。
あ。船をつないだ岩は一体どれなんだろう。この龍の首のかたちの岩かな。
参拝を終えて
参拝を終えて帰っていると,墨の香りがしました。
最近,大きな磐座に出会うことが多いです。今回は磐座だけではなくて,磐境にも出会いました。会うたびに,そのたびにびっくりします。また,神社に続く山道などがきれいに草刈りがされており,それぞれの地域のひとたちが神社を大切にされていることがよくわかります。実際にはいろんな意見があって,作業も大変でしょう。参拝するわたしにできることは,お賽銭を入れることくらいしか,今の所思いつきませんが,地域のひとだけではなく,神社めぐりから元気をもらっているひとたちが地域の神社を応援できる仕組みを考えてみたいところです。
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神武天皇って誰?そういう場合は日本書紀を読んでみる。
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