見出し画像

毎日クロスワード。4月20日,今日は何の日?フィリップ・ピネルが生まれた日!

[ サイトマップを見る ]

概要 このページでは「今日は何の日?」にちなんだクロスワードパズルを毎日提供しています。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

クロスワードにチャレンジ!

今日は何の日(ヒント)

4月20日はフィリップ・ピネルが生まれた日です。

18世紀のフランスの精神科医です。

彼は閉鎖(へいさ)病棟に押し込められていた患者たちを解放した精神科医です。

当時,閉鎖病棟に入院している患者のなかには足に鎖(くさり)をつけられ体の自由を奪われて,まさにとらわれているような状態の患者も多かったそうです。薬(くすり)の過剰投与の問題もあったといいます。

1794 年,彼と彼の仲間たちは,閉鎖病棟に閉じ込められていた患者たちの解放を実現しました。彼らは「精神病患者を鎖から解き放った初めての医者」として知られています。ピネルは拘束を捨て,薬も過剰投与にも反対だったそうです。「心ある」医療の実現を目指したひとだったそうです。

200 年以上前,ピネルたちが拘束され隔離されていた患者たちを解放したわけですが,拘束や隔離の問題は,今も大きな問題のままです。たとえ解放されたとしても,わたしたちの患者の見方が患者を見えない鎖でしばりあげているということも十分にありえることです。わたしたちの社会はすこしづつではありますが,確実に良い方向に進んでいっているようです。

しかし,そのためには今行われている様々な間違いが太陽のもとにさらされていかなくてはいけません。

2020年,医療法人聖和錦秀会神出病院では,その職員たちが,筆舌に尽くしがたい虐待を患者に行っていることが明らかになりました。神出病院のサイトには,「神出病院は,精神保健福祉法を遵守し,心ある医療を提供してまいります」と書かれています。

世界はすこしずつよくなっているのは確かですが,ピネルたちが目指した心ある医療は未だふつうには行われない,努力して,第三者が監視していないかぎり得られないもののようです。

世界はすこしずつよくなります。しかし,人間性はそれほど向上していかないようです。もちろん,人間にはよいところもあるわけですが,そのよさや悪さを知り,どうすれば人間のもつ残酷さや冷淡さや残虐性がひととひととの間に入り込まないようにするか,その仕組みはまだまだ考え続けていかないといけないようです。


4月19日の答え

[ サイトマップを見る ]



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?