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私を構成する5つのマンガ①:NY編

#私を構成する5つのマンガ という面白そうなタグがあったので挑戦してみましたが,5つだけに絞るのは非常に難しいので,ジャンル別に5つずつ挙げていこうと思います。

▼第一弾は「ニューヨークを舞台にした漫画」。

① 吉田秋生『BANANA FISH』

▼20年近く前に,当時教えていた塾の生徒さんから勧められてハマりました。マンハッタンをねぐらにするストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクスと,カメラマンの助手としてストリートギャングの取材に訪れた日本人の青年・奥村英二との魂の交流を軸に,BANANA FISH と呼ばれる謎の麻薬を巡る争いを描いた神作品です。私がニューヨークを訪れてみたいと思うようになったきっかけの一つでもあります。

▼原作は1985年から1994年にかけて『別冊少女コミック』で連載された作品で,2018年にアニメ化され,Netflix や Amazon Prime などでも見ることができます。

② 槇村さとる『N★Yバード』

▼NYを舞台にした漫画を探していた時に出会いました。こちらも1982年から1983年まで『別冊マーガレット』で連載された少女漫画で,ニューヨークのNYDC(ニューヨーク・ダンス・カンパニー)のバレエ・ダンサーである萩原愛子の成長と恋愛を描いた物語です。

▼愛子はNYDCの思慕する恩師・神崎崇史のもとで舞台に立つももの,ある日,音信不通だった元恋人の羽佐間慎の姿を追い求めて舞台を無断降板したことでNYDCを除籍になり,神崎もその責任を取って踊りを辞めてしまいます。その後,愛子は有名な演出家であるJB(ジェフ・ブランディ)が主宰するダンス研究所「ダンス・ナッツ」の一員となり,慎と崇史の間で気持ちが揺れ動くのですが…。3年前に訪れたブロードウェイの活気を思い出させてくれた作品です。

③ マキヒロチ『いつかティファニーで朝食を』

▼2012年から2019年まで『コミックバンチ』で連載され,2016年にはテレビドラマ化もされた作品です。ニューヨークと日本の両方が舞台で,毎回,おいしそうな朝食が紹介されるので,グルメマンガ好きの私としてはとても楽しめました。

▼東京で暮らす佐藤麻里子をはじめ,二十代後半の四人の女性が主人公です。それぞれが抱える恋愛,結婚,仕事,家庭の事情の悩みなどを軸に,毎回「朝食」が紹介されます。紹介される店舗は実在のもので,単行本の巻末にはそれぞれの店舗の案内も掲載されています。

④ 羅川真里茂『ニューヨーク・ニューヨーク』

▼1995年から1998年にかけて『花とゆめ』に連載された。ニューヨーク州クイーンズで警官を勤めるケイン・ウォーカーと,その恋人であるメル・フレデリクスという二人の男性の恋愛を描いた作品です。ゲイに対する偏見や差別との闘いや,その中で抱えるジレンマなど,現実で同性愛者が直面する問題を扱った作品であります。サスペンスにも富み,また,ケインとメルを取り巻く人間模様も丁寧に描写されていて,心温まる作品でもあります。

⑤オノ・ナツメ『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』

▼最後は最近ドはまりしているオノ・ナツメさんの作品から『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』を。

▼ニューヨークで長い間暮らしていた小説家・楽々居輪治(ささい・りんじ)は,単身,東京に戻って一人暮らしを始めます。しかし,毎週日曜日になるとそこに息子のマックスと娘婿のヤスが入り浸り,男三人でのんびり楽しく「最高の休日」を過ごす,という話で,一言で言えば「癒し系ハードボイルド」ではないでしょうか。

▼オノ・ナツメさんの作品は,たまたま Kindle で出会った『BADON』でドハマりしました。刑務所帰りの男四人が高級品である煙草店を開く話で,アメリカ風の架空の町を舞台に,ハードボイルドな話が展開していきます。

▼他にも『レディ&オールドマン』『GENTE』『リストランテ・パラディーゾ』『COPPERS』など,独特な画風でアメリカやヨーロッパを舞台にした人情味豊かな物語が数多くあります。日本の侍を描いた作品もあります。

▼以上,「私を構成する5つのマンガ①:NY編」でした。












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