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You can make it!! 時事英語【#033 語義推測④】

◆この回では,動詞の語法(動詞の後に続くかたち)に注目して、単語の意味を推測することについてお話ししました。

▼〈V1 + that S2 + V2~〉

⇒ 後に[that S + V] を伴うことができる動詞は「言う」「思う」「わかる」の意味になることが多いので、意味が分からない場合、そのいずれかをあてはめてみるとうまくいくことがよくあります。
[033-1] 太字部の concedes の意味は?
Davis, who is registered to vote in Illinois but whose wife voted in Ferguson on Tuesday, concedes that general and midterm elections don't excite him.
[出典]http://edition.cnn.com/2014/10/22/business/countering-the-counterfeitersart-money/index.html
(デイヴィスは、イリノイ州で投票をするように登録されていて、彼の妻は火曜日にファーガソンで投票したが、彼は一般選挙と中間選挙ではわくわくしないと認めた。)
□□ register O to do Oを…するように登録する
□□ vote 投票する
□□ general election 一般選挙
□□ midterm election 中間選挙
□□ excite O Oをわくわくさせる,Oを興奮させる
⇒ 〈concede that S + V~=SがV~とうことを[しぶしぶ]認める〉が用いられています。しかし,"that S + V~" が続いていることから,もし concede の意味が分からなくとも,「~と思った」「~と言った」と推測しても大きく外れているわけではないと思います。ちなみに,concede は〈con-(一緒に)+ cede(行く)⇒しぶしぶ認めて同行する〉という成り立ちを持っており,「譲歩する」という意味でも用いられます。

▼〈V1 + that S2 [+ should] + 原形~〉

⇒ この場合,V1は「提案・命令・願望・要求・勧告・推薦」など,「まだ実現していない行為」に対して「そうした方が良い」という意味の動詞になります。これは動詞だけでなく,essential やnecessary など「必要だ,そうした方がいい」という意味を持つ形容詞の場合でも同じです。なお,このように that S + V~ で「まだ実現していないこと」を述べる時に動詞の原形が用いられているかたちを文法用語では「仮定法現在」と呼ぶことがあります。また,イギリス英語では原形ではなく should が用いられることが多くみられます。
ex) It is necessary that the boy [should] be taken to the hospital.
(その少年を病院に連れていくことが必要だ。)
[033-2] 太字部の recommended の意味は?
Prof Wilson's research group recommended that Glasgow adopt "alternative parenting programmes and more robust systems for monitoring activity".
[出典]http://www.bbc.com/news/uk-scotland-glasgow-west-30028503
(ウィルソン教授の研究グループは、グラスゴー市が「代わりとなる育児プログラムと、よりしっかりした活動監視システム」を採用することを勧めた。)
□□ research 研究(の)
□□ adopt O Oを採用する
□□ alternative 代わりの,代案の,二者択一の
□□ parenting 育児の
□□ program(me) プログラム
※program はアメリカ英語の綴り。イギリス英語では programme。
□□ robust しっかりした,堅固な
□□ monitor O Oを監視する
⇒ "that Glasgow adopt ..." の adopt に注目します。Glasgow が主語なので,adopt には三単現のsをつけるか,過去時制で adopted としなくてはなりませんが,ここでは adopt が原形のまま用いられているので,recommend が「まだ実現していないことに対してそうした方がいいと思う」という意味を表す動詞だとわかります。

▼033の解説は以上です。

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