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「太っ腹」な企業へ

▼今朝,こんなニュースを目にしました。

メルカリは社員の博士号取得を支援する制度を導入する。国内の大学院の博士課程に通う学費を年間200万円まで支給する。選ばれた社員は最大で勤務時間の全てを研究活動に充てられる。分野を限らず社員の自発的な研究を後押しし、メルカリの新規事業創出を狙う。

▼この記事によると…

  • 入学金や学費を原則3年間支給

  • 国内の大学院どこでもOK。研究分野も自由。

  • 将来的には学生を支援して採用に繋げたい

  • 在学中に社員が生み出した知財特許はメルカリ側も利用可能

とのこと。向学心のある社員も,企業側も得をするようになっていますね。

▼十把一絡げにしてはいけないのでしょうが,これまでの「ケツの穴の狭い,しみったれオヤジ」が牛耳る企業のあり方から脱却し,従業員の向学心や向上心に対して積極的に支援し,仮にその結果,新たなスキルを身につけた従業員が他の企業に移籍したり独立するようなことがあっても,それで社会全体が活性化すれば良い,と割り切れるくらいの「太っ腹」な姿勢を取る企業のあり方へと転換すべきだと思うのです(ちなみに,Google社はボーナスの直後に辞める社員が多いのだとか。それでも優秀な人材が次々に入って来るから困らないのでしょうね…)。

▼少子化で労働力が不足することは目に見えています。海外から人材を獲得するにしても,これまでの「一億総ブラック企業」的なあり方では誰も寄り付きはしないでしょう。ただでさえこの30年間に給料はほとんど上がっていないのですから。

▼これまで企業は働き手を確保するために「新卒一括採用」で,学歴に応じて採用してきましたが,それはある意味,大学までに学んできた能力や知識を企業が利用(悪く言えば「搾取」)しているわけで,〈学校=企業のための養殖場〉のようなものだと言えるでしょう。

▼たとえ入社の段階で学歴がなくとも,企業に入ってから「学び直し」がいつでも出来る支援体制を整え,従業員のスキルアップを支える(特に金銭的に)ことができる企業が増えてくることを願います。

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