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第5講:ボキャブラリーの増やし方~脳(認識)の正しい使い方

ワタクシ、ヨージ・シュナイダーはよく「考え方が面白い」とか「思考のセンスが興味深い(秀逸)」と言われます。最初は「御世辞をよく言われるなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが、この指摘に「もしかして、世の中的に、本当にそうなのかも…?」と自分で気付いたのは30歳を超えてからです。なぜなら皆、同じようなイメージを持って思考し、学習をしていると考えていたからです。例えるなら、霊能力者さんが「お化けはみんな普通に見えているもんだと思った」とか、超能力者さんの「え?UFO観たいの?呼んだらくるっしょ」のような感覚に近いかもしれません(近くないか・笑!?)。

確かに「英検1級のみ」を教えつつ、神社などのパワースポットに関する書籍を書き、たまに観光都市研究者として地上波テレビにでちゃったり、ノーベル医学賞の大隅先生にインタビューしているのは周囲には私以外に見当たりません(笑)。

英単語講座(第5講)の前に、この思考の前提を述べたいと思います。

私には常に「根本を考えるクセ」や「上位概念を固めれば後は応用させるだけ」のような感覚があります。取り掛かりの初期段階では右往左往(超重要な過程)しますが、結果的にそちらのほうが思考が深くなり、解決の幅が広がると感覚的に分かっていたからです。飛行機や車で例えるなら、チョコまか動く小型機・小型車よりも、初動は遅いがスピード出て上昇気流に乗りだすと「安定して走り続ける(飛び続ける)上位機(ジャンボジェット機)のような感覚」です。

立教大学(大学院)の恩師、笠原清志先生(現・跡見学園女子大学・学長)に「長崎くんの考え方は若いのに学者向きだねぇ」と言われ、その当時は失礼ながら「立教なのに、はあ?」と思っていましたが(笑)、その謎が最近は分かってきました。日本だとMARCHという学歴は旧帝大や早慶上智よりも(偏差値では)下ですが研究職は、そういった暗記ベースの優位性よりも「1つのミクロ事象を地味にかつ、体系的に考える能力」の方が大事だからです。それを形式知にし、普遍化することに喜びを感じていたので先の、笠原先生の指摘だったのかもしれません。ようはマニアックだということ(笑)。ここでも英検1級をマニアックだけれども最適化された形でアウトプットしていますし!

マニアックなことを形式知にし、なるべく、面白おかしく普遍化するクセが世の中に役立てば、これ幸いというわけです。

そして今、私は英語学習も同様にアプローチしています。

さまざまな学びを上達させるコツは「特定の学習」の前に「認識の速度(スピード)が支配的」だと私は考えています。「ほぼ暗記オンリー」の学校のテストで良い点数が取れるのは頭脳(地頭)が優れているのではなく「認識」と「認識を上手にサポートする塾やスクールに通える経済力」が優れているのです(高学歴の家庭ほどお金持ちだったりします)。帰国子女は英語はできますが賢いか?地頭も良いか?と問われれば疑問です、むしろアホの方が多い体感があります(それ言わなくていいから・笑)。

そしてこの認識のスピードは、英単語(語彙力)の増強にもモロに応用できます。

はい、やっと本題キタ!!!

英検1級に応用し、多くの1万語レベルの英単語を覚えるためには、先に「覚えている状態のイメージ」を固めてしまうといいのです。

ところで、アナタは「英単語を覚えてる状態」の定義を具体的に言えますか?というか、考えたことがありますか?

私の場合、学ぶ前、暗記する前に先にこっちが来たりします。

ワタクシ、ヨージ・シュナイダーは、

英単語を覚えている状態の定義を「cat⇔猫」「本⇔book」「desk⇔机」と同じようなスピードで取り出せる状態!

というふうに定義しています。学生たちに、このことを伝えると「なるほど!」みたいな顔をしてクイズ合戦が始まります(笑)。やや難解な言葉を使うなら「認識の醸成化(+自動化)」です。英語学習だけではなく、その他の学習、スポーツ、料理、あらゆるものにおいての上達は「認識のスピードと醸成化(+自動化)は必須であり、全てだと私は考えています。いろんな「英語のカリスマ講師さん(笑)」に多くの人が惑わされ、あの先生でもない、この先生でもないと判断してしまうのは、先生の教え方が得手不得手や相性というのもあるのでしょうが「自分の軸や戦い方がハッキリしていない」ということに起因していることが圧倒的に多いのです。

とても「英検1級の語彙学習・語彙増強」における、序論とは思えない書き出しですが、ここで「そうだ!それだ!」と思った方は有料ゾーンに入ると「なるほど!」「うむ!」と、炎柱の煉獄さんのように面白く学習していただけると思います。逆に「何言ってるんだコイツ?」という方は、この先に進んでもおそらくダメです。なぜなら「上位概念から思考するクセ」がないので、私とは相性が悪いと推察(guess)されるからです。これは決して頭脳の優劣(superiority in brainpower)の話ではなく、構図(big picture)から攻めるか、手前から攻めるかの戦略の違いです。

しかしながら、英検1級の語彙は現役の東大生でも学習初期時、知らない単語が半分以上あります。2020年・第3回向けの語彙リスト(シュナイダーファイル)を今回は個人指導以外の方(note読者さん)にも配りましたが「知っている単語・熟語が1-2割しかありませんでした…」など半分泣きそうで、焦ってしまう方が多いです。しかし「効果的な伸びシロの発見!」だと思ってワクワクしてほしいのです。英検1級の10000-15000語レベルの英単語は決して英語ネイティヴでも分からないような難単語ではなく「英語ネイティヴの中学生(高学年)は8-9割は知っている単語」であり「大学生なら間違いなく100%近く知っている英単語」であります。

臆する必要はなく、覚えると「英字新聞」は、ほとんどストレスなく読むことができるので達成後の楽しみを期待しましょう。

noteとはいえ、受講者さんとの認識合わせで前置きが長くなりましたが、第5講では「英単語・増強のテクニック」を具体的にお伝えしてまいります。

今回は、英単語1級語彙における全集中の呼吸「壱の型~五の型」までお伝えします。是非、モノにしてください。

では、スタート!

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