【中休みコラム】英語講師(カリスマ講師芸人)に要注意!?
英語学習に向かう日本人は相変わらず多いというのをヒシと感じます。なぜなら、英検1級しか教えない、シュナイダーnoteですら予想以上の読者さんがいるからです(まだ始めたばかりなのに感謝!)。
こういった「一定の市場」があると、どうしても講師業もそこそこ市場が成立します。ここ10年ではTOEICの台頭が顕著です。私も当時、関わっていた大学がTOEICが進級条件でしたのでH教授に英語講師として買収され(笑)、2012-2013年に受験し、975までとりましたが途中から、新聞のチラシのような英文と同じようなパターンのリスニングに辟易して「TOEIC は、2時間おしっこ我慢大会じゃん!」ということに気付き、今ではほとんど受けていません。受け始めの頃は楽しかったのですけどね。TOEICは900だせば上位3%といいますし、引退していいでしょう。
「TOEICの闇」を少しだけ語っておきます。
「TOEICの闇」は、なんといっても安くない受験料を払って問題用紙がもらえないことです。このカラクリは「まったく同じ問題がリサイクルされるから」だと思われます。つまり問題を覚えておき、1年後、IPテストで高得点をだすことが可能です。そんなのは「英語力ではない」のは言うまでもありません。何年も教えているTOEIC講師たちは、このような情報は自分に不利になり、都合が悪くなるので誰も言いません。真実を言おうもんなら受験資格がはく奪され「食い扶持の消滅!」という死活問題になります。そもそも、このような構造的に欠陥と問題がある外資由来のテストにビクビクしながら講師をする必要なんてあるのでしょうか。個人的に、人格的にマジメで良いTOEICの先生を多く知っているので悲しい真実ではあります(だからこそ、構造そのものにカモられているのかもしれませんが…目覚めなさい!英検講師になりなさい!笑)。
次に、大学受験の「予備校講師の闇」についても少し。
こちらは「筆記試験オンリー時代」と「ベビーブーム」が重なり、ひと昔までは、とても景気が良い業界でした。今でも知り合いの先生は年収1500万くらいありますが、彼は教え方も分かりやすく、Ph.Dを持っており、TOEFL115とかのレベルです。あと何と言っても根気強くて優しい(ワタクシと大違い!)。昔までは「カリスマちっく」な人が人気がありましたが個人的に「たかだか英語を教えるだけなのに何でそんなに偉そうなの?」と、毎回思っていましたが…(特にYゼミの講師陣)。Yゼミでも富田先生だけは好きだったんですけどね。あとは、ドラゴン桜の英語講師モデル、竹岡広信先生も好きです。今の英語講師に富田先生や竹岡先生タイプは少なく「かっこつけながら話す昔のカリスマ講師」に影響を受けた人が多く散見されます。大人数を目の前に教えるのは、気分は確かに悪くありませんが個々にカスタマイズできないので「内容が最大公約数で薄くなる」のは否めません。ここを埋めるために、雑談を面白くし、偉そうに話す必要があるのかもしれませんが。日本の場合、大人数を目の前に教えるのは中国の儒教の影響もあるでしょう。
アメリカの場合、大人数を前にした講義はありますが、生徒が先生の話の途中でガンガン手を上げて割り込んできます。むしろ、挙手して割り込まないと「積極的に授業に参加してない」として欠席扱いになることも少なくありません。日本のカリスマ講師さん(笑)の場合、その高尚な授業中、手を挙げて質問しようもんなら学生に対して「はあ?」みたいな見下した態度をとる人も少なくないように感じます。もしくは「あとから質問して」と、話を遮られたことに半ギレする勢いです。米国の先生の場合、生徒の挙手をみるやいなや「YES、Please.(はい、どうぞ)」と学生に話させ、その場で華麗に質問を捌きます。実に見事です。その先生だけが有能なのではなく、ほとんどの先生が同じことをできます。「日本とアメリカの教育スタイルを同じにしてはいけない」と反論してくる先生がいますが「あなたが学んで教えているのは英語ですよね?英語国のスタイルを真似しないで、どこを真似するの?」と華麗に論破したいのです(笑)。
日本人が今後、グローバルな活動をしていくと考えた場合「英語を教える人」というのは、文部科学省が定めた教員だけでなく、外資系や海外の駐在員として英語ネイティヴと仕事をしたことがある日本人の方(同時通訳者や実践的な商社マンみたいな英語実践者)が良いでしょう。なぜなら、実際に英語ネイティヴ相手に使える英語とコミュニケーションスキルがあるからです。でも、多くの英語実践者は教えるのを面倒くさがるんですけどね(ギャラも安いし!)。この文部科学省が定めた英語の先生や受験英語の先生と、英語実践者(ビジネスマン・研究者)の「亀裂のスキマ」に入り込んだような人がベストです。
それって、ヨージ・シュナイダーじゃん!(笑)。
お後がよろしいようで。
※英語教育に対して四の五の言う前に、まずは英検1級をとりましょう。
話はそれからであります。
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