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ゴフマン『行為と演技』についてのメモ
現在近くにあるのが誠信書房版のゴフマン『行為と演技』(石黒毅訳)なのだが、最初に読んでいた頃から気になっていたのは、ゴフマンは相互行為の記述において「アメリカの中流階層」というように範囲を限定して分析していることである。これはゴフマンの博士研究が、シェットランド島のフィールドワークだったのと関係があるだろう。つまり地域の集団を分析単位としていて、その特徴の範囲と説明の限界も織り込まれているということ。だからそれは状況の定義とも関わると思う。またトマスを引きながら、相互行為分析は統計調査ではわからないことを考察するということであった。
社会学が経験的に対象を分析するということについて、ゴフマンの記述を思い出した。理論として共通の部分と、地域的な対象にはそのロジックも考えながら研究していくということで良いのではないかと思ったのです。
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