文化研究におけるシーン概念について
7年前のFacebookの投稿で、学会発表したもの。
2017年8月13日
資料その3
日本の音楽雑誌におけるロック・シーンの系譜学
シーン概念については
Will Straw,1991,Systems of articulation, logics of change: communities and scenes in popular music. Cultural Studies 5 (3), 368-388
Jeder Janotti Junior,2012,Interview – Will Straw and the importance of music scenes in music and communication studies.E-compós vol.15no.2
ストローは私のトロントでの受け入れ教授、イオアン・デイヴィス先生(ヨーク大学)と友達だったのでトロントにいたとき会いたかったけれど、モントリオールなので遠かった。
日本におけるシーンという言葉の使用について
ニューミュージック・マガジンにおいては、
1976年3月号「アメリカのロック・シーンを見なおそう」
が初出。
もちろんシーンに近い「界」という言葉はそれ以前にも使われており(ストローはシーンというときブルデューのfield概念(すなわち「界」)にも言及している)、あるいは、ニューオリンズのロックというような場所に根ざした音楽についての記事が70年代はじめには現れている。
72年10月号カントリーとナッシュビル
72年12月号ニューオリンズのロック
というように場所と結びつく音楽の言及がある。
場所との関係は
Sara Cohen,1999"Scenes"Key terms in popular music and culture.Blackwell