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ベンゾジアゼピンの減断薬を保険診療下で行うということ(2/3)

割引あり

ベンゾジアゼピンを漫然と処方され、副作用や離脱症状を訴えても相手にされず、転院して減薬を希望するもその必要性を否定されたり、適切ではない対処(見当違いの診断、一気断薬、「離脱症状を抑える」抗うつ薬や抗精神病薬、漢方薬の投与)を受ける。
さらなる副作用や苛烈な離脱症状に苦しむも訴えは理解されず、転院を重ねてドクターショッパー扱いされたり、医師を頼らず自己流で減薬を試みては失敗を繰り返してきた――

こうした患者さん達は医師や医療に対して両価的な感情を抱くようになっていますし、経過も服薬歴も複雑化しています。
それを傾聴することは精神療法的・治療的に働くでしょう。

しかしながら現実には、その傾聴に割ける時間は無いのです。

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