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身体症状症(旧 身体表現性障害)とベンゾジアゼピン離脱症候群(2/4)

ベンゾジアゼピンの離脱症状には個人差が大きく、医療者の側の理解水準も大きく異なっています。標準偏差が大きい変数を誤差が大きなメジャーで測定するようなものですから、離脱症状の表現型や当事者の思考や感情の表出がどれくらい過度で極端なのかを判断することが難しいのは間違いありません。

「ベンゾジアゼピンの情報を収集するためのSNSアカウントを持っているような離脱症候群当事者」の一部にはここで既に感情的になる方もおられるかもしれません。
その主張の極北は「"ベンゾ"の離脱症状は全てが薬害による脳の変化によるもので100%真実の症状である。全て無知な精神科医の責任。離脱症状が患者の心因によって作り出されるかのような悪意に満ちた愚説を唱えるな」といったところではないでしょうか。

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