見出し画像

八ヶ岳の麓で、自然とつながるキャンプ場を

木々に小さな生命が宿り、緑が芽吹き始めた。
春の訪れを喜ぶように小鳥たちが大合唱している。
少しだけ冬の名残を纏った風も心地いい。
表情を変え続ける緑や、空気中に漂う香りから季節の移り変わりがわかる、新緑の季節。
春がきた。

季節の移り変わりと同じように自分の環境もまた移り変わろうとする。
今回は、そんな話を。

画像1

こんにちは。Backpackers' Japan(以下、BJ)の興梠です。
僕が所属するBJはこれまでゲストハウスやホステルを展開してきた会社なのですが、今回新たにキャンプ事業に参入することになりました。

長野県は川上村、八ヶ岳の麓。広大な白樺林と場内を流れる沢が特徴の「青木の平キャンプ場」で、4月29日から期間限定で運営代行を始めます。


自然とともに育つ


まずは僕自身の自己紹介を少し。
僕は滋賀県の栗東市に生まれ、自然に囲まれて育ってきました。
少し車を走らせば琵琶湖があり、よく親父と釣りをした記憶があります。
叔母が持つ裏山に入って、山菜を採取し、それが夜の食卓に並ぶことも。
子どもの頃から身近なところに豊かな自然がありました。

大学の長期休暇にはアジアを中心にいろんな国を旅して回りました。
旅の途中、タイのタオ島でスキューバーダイビングと出会い、当時21歳の頃ダイブマスターの資格を取るため2ヶ月間島で生活をし、働きながらプロのライセンスを取得。「地球の70%は海である」ーーその広大で未知なる領域に心奪われ、海中世界の美しさに魅了されました。

画像11

Backpackers' Japanに入社

BJに入社したのは2017年4月。
入社した目的の一つに「心に残る体験」をつくりたいという想いがありました。

心に残る体験
普段の暮らしや非日常的な体験など、さまざまな場面で心に刻まれる一瞬がある。
見たことのない景色を見たとき、異なる文化や価値観に触れたとき、心通じる人と出会ったときなど、いろんな場面で心の片隅に残る体験があると思います。
その体験は時間をかけながら熟成されていき、原体験として、いつの間か自分を形成する大事な要素になります。

僕の心に残る体験
BJに入社1年後、ホテルの立ち上げを任されBJから出向先のカンボジアへ1年間派遣されました。
右も左もわからない状態の中、不慣れな英語でのコミュニケーションや文化の違いに四苦八苦しながら、なんとか開業することができた。
その光景を見たとき、鳥肌が立つ感動や、自分の中での世界がまた一つ広がる感覚を得たのを今でも鮮明に覚えています。

仕事にも、遊びにも、魂を込めて全力で挑んでいきたいと、心に刻まれた体験でした。この原体験こそが、これから始まる新しい事業にも繋がっていくと思っています。

画像11


新規事業にかける想い

COVID-19による東京都の緊急事態宣言下において、昨年の4月、BJでは全店舗での休業を決め、同時に社内で新規事業発案ミーティングが開催されました。そこで僕はキャンプ事業の企画書と事業計画をまとめ、提案。役員からの意見入れを経て、正式に新規事業として採択されることとなりました。

しかし、発案ミーティングでは「キャンプ場」として提案したものの、そもそも僕はただキャンプ場をやりたいわけではありませんでした。

この事業の根底には、人と自然がつながるフィールドを生みたいという想いがあり、その場を通して自然の素晴らしさを伝え続けることにあります。

僕自身、ダイビングやサーフィン、トレッキングやトレイルランニングなど、一つのアクティビティに没頭するというより、自然とつながり、感じる体験の幅を広げることが好きで色々とトライしています。キャンプもその大きな枠組みのなかの一つとしてあります。

このフィールドではキャンプを一つの手段と位置付け、さまざまな目的を持った人たちが自然の中へ訪れ、実践できる。そんなフィールドを生みたいと考えています。
キャンプという枠を越えて「衣」「食」「住」「遊」「働」を通して、自然を感じられる体験をコンテンツとして整備し、自然を感じる体験の幅を広げていきます。

画像10


八ヶ岳の麓「青木の平キャンプ場」

キャンプ事業の提案から1年、まだBJのキャンプフィールドとして開業できるまでのフェーズには至っていませんが、まずはキャンプ場の運営代行から着手できることになりました。

標高約1,350m。八ヶ岳の麓にあり、総敷地面積は67,000㎡に及ぶ広大な土地。
レタス街道と呼ばれるレタス畑の真ん中を走る国道から細い農道に入り、緩やかな坂道を下っていった先にある、なかなか人目につかない、しかし緑の美しい土地。場内には沢が流れ、白樺の木々が光を受けて輝く、自然が魅力のキャンプ場です。

長野県川上村、「青木の平キャンプ場」
ここで4月29日〜10月31日までの約半年間、BJスタッフ3名で運営代行を始めます。

画像12

【利用料金】
大人:1500円(1名)、小学生:1000円(1名)、ペット:500円(1匹)※未就学児無料
車:1000円(1台)、バイク:500円(1台)

【CI / CO時間】
チェックイン:13:00〜18:00
チェックアウト:〜11:00

【アクセス】
:東京都心から車で約2時間30分
電車:JR 小海線 野辺山駅(最寄駅)から徒歩25分でキャンプ場
バス:新宿9:00発⇒清里・八ヶ岳行き、12:40分野辺山駅着(現在、コロナウイルスの影響により運休中。)
住所:〒384-1408 長野県南佐久郡川上村樋澤1402
https://goo.gl/maps/8qTLsiQvgK5V3vreA

【予約先】
メールアドレス:aokinodaira@gmail.com
電話番号:07040241135
①氏名/②住所/③電話番号/④チェックイン日・チェックアウト日/⑤ご利用人数・乗り物の台数、をメール又はお電話でお伝え頂ければと思います。

【サイト】
サイト数:約100サイト
区画サイト/フリーサイト共にありますが、予約が少ない日であれば基本フリーサイトとしてご案内する予定です。
サイト毎の特徴は私たちスタッフが説明しますので、その情報を元にお好きな場所にて設営してください。
※テントサイトのみ。ロッジやキャビン等はありません。

【ルールについて】
消灯時間や細かなルールなどは特に設ける予定はありませんが、繁忙期や混雑時に限り一時的に設けることがありますのでご理解の程よろしくお願い致します。(※一部のエリアを除き、直火禁止)

キャンプ場を徒歩でゆっくり1周すると小1時間かかるほどに広大な土地です。それ故、色んなサイトを選んで使うことができます。
気に入った場所を見つけて、好きな人たちと、思い思いの時間を過ごしてください。それが自然の中で過ごす醍醐味。

そして、たまにキャンプ場に住み込みで働く運営メンバー3名と共に、焚き火を囲んでくれると凄く喜びます。すごく…。

画像6

画像7

画像10

画像8

画像9


「自然とともにある。」

自然を感じさせてくれるものは様々あります。
北海道の知床のような雄大な自然にふれたとき、または小笠原諸島のような、手付かずの美しい自然が残っている場所を訪れたとき。

それだけでなく、いつも通る道路沿いに自生する木々や草花たち、窓を開け小鳥の囀りが聞こえたとき、車窓から見える夕陽に染まる空模様に自然を感じる人もいるでしょう。

少し離れた場所にある雄大な自然も、街中で見かける小さな自然も、私たちの周りにある確かな自然です。

僕たちは遠くの自然と近くの自然を区別せず、同じ自然として感じ取れる心の状態をつくりたいと思っています。

画像11


新型コロナウイルスにより生活様式が見直され、深刻な地球環境問題の悪化により、人間と自然との関係性が見直され始めています。
しかし、日本文化にはそもそも人と自然を分ける考え方はありませんでした。

現在僕たちが一般的に認識する「自然」の概念は、Natureを翻訳する際に一緒に海外から輸入された考え方であると言われています。
それまで、自然(しぜん)は、元々「じねん」と呼ばれていました。
自然(じねん )とは自ずからそうあること、本来そうであること。

古くから日本思想では、自然は人や街の対極にあるものでも、観察対象でもなく、ただ身の回りに当たり前にあるものだったではないかと思います。

画像9

家族や恋人、友人など、身近な人たちを大切にするように、自然も自分のそばにある身近な存在として大切にできたら、そこにはきっと心地のいい世界があると信じています。

自然を区別するわけではなく、自然と対立するわけでもなく、ただ自然とともにある。

そんな想いを育みながら、これからキャンプ場の運営代行を始めていきますので、みなさんぜひ遊びにいらしてください。

運営メンバー一同、美しい自然とともにお待ちしております。

「青木の平キャンプ場」
住所:〒384-1408 長野県南佐久郡川上村樋澤1402
期間:4月29日〜10月31日
予約:aokinodaira@gmail.com
   07040241135
WEB:https://aokinodaira.com/
①氏名/②住所/③電話番号/④チェックイン日・チェックアウト日/⑤ご利用人数・乗り物の台数、をメール又はお電話でお伝えください。
文 :興梠 泰明(Backpackers' Japan)
写真:本間 貴裕(SANU / Backpackers' Japan)

運営:興梠 泰明(Backpackers' Japan)
  :等々力 悠(Backpackers' Japan)
  :手島 嶺翔(Backpackers' Japan)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?