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PMのキャリアと成長について1人目PM4年目の振り返り(Product Leaders 2023感想文)

Product Leaders 2023をオンライン視聴しました。特にEmily Tateさん(Mind the Product)の登壇「世界最大のプロダクトコミュニティから学ぶPMのキャリアと育成」にめちゃくちゃエンパワメントされたので、内容を引用しつつ感想メモを残してみます。

なぜ1人目のPMは大変なのか、自分のすることの価値を上げるためにはという話

1人目PMになって4年目のわが身を振り返りながら、だいぶグサグサっと刺さる内容でしたw

・チームの一員として信頼関係を築き上げること
・自分のやってきたことに名前をつけて説明する
・フィードバックをきちんと聞く。なぜ?と質問を繰り返し、(前任のプロダクト担当者が)本当に達成したいことを発見する
・その上で自分の意見をデータで裏付ける

Product Leaders 2023「世界最大のプロダクトコミュニティから学ぶPMのキャリアと育成」より
(筆者による要約)

●フィードバックをきちんと聞くことって難しい
傾聴すること、「なぜ?」と聞くこと、繰り返し聞くこと。これまでうまく聞けたことも、上手に聞けなかったこともありましたが、成否を決めるポイントはだいたいこの3つに集約されるような気がしています。

  1. 聞く態勢になることそのもの
    議論の最中にスイッチを切り替える瞬発力がめちゃくちゃ大事

  2. 「自分の眼鏡」をはずすこと
    気を付けないと、どうしても自分の思い込みで解釈してしまいがち

  3. 問いの立て方
    聞きたいことをどの方向から掘り下げるか。聞き方のコツもある気がする

●自分のやってきたことに名前をつけて説明すること
自分はこれが全然できていなかったことに気づきました。(あの時の悩みはこれが原因か!と腹落ちして、ああああ…となるorz)
「プロダクトについて話し合う」時間に名前をつけることで、チームに「今これが何のプロセスなのか」を体感的に理解してもらえるのだと思いました。

UK(イギリス)のPMたちのプライドが芽生えてきたという話

すべての素晴らしいPdMやプロダクトリーダーが
カリフォルニアやサンフランシスコに住んでいるわけではありません
ここ10年くらいでイギリスでは「イギリスのIT業界はとても良い」という自覚が芽生え始めました
海外を見るのではなく 同僚や同じ地域の人にアドバイスなどを求めるようになっています

Product Leaders 2023「世界最大のプロダクトコミュニティから学ぶPMのキャリアと育成」より
(字幕を元に筆者書き起こし)

これがすごく面白いエピソードでした。
自分が属する業界・地域が「二流ではない」と思える(=プライドを持てる)と、良いものを作れるという自信がつく。プレイヤーたちの仕事の積み重ねが環境をつくり、環境がプレイヤーを育てる……ということなのだなあと。

そして地域ごとに消費者の行動やプロダクトの売り方や人々が大切にしていることが違うので シリコンバレーで良いとされている技術だけを使っていたら自分の地域では上手くいかないかもしれないからです 地元で成功している人たちの支援のもと そこで成功するにはどのように実践すればよいか その地域の文脈を踏まえて必要な変更が何かを理解するのはとても大切です

引用元 同上

その結果、地域の文脈に沿った意思決定をできるようになり、よりイギリスの人々にとって良いプロダクトが生み出されているという。このスパイラルはすごく面白いですね。これは「地域」を「(プロダクトの)領域」に置き換えても同じことが言えるだろうと思いました。

女性PdM PdMに興味を持っている女性へのアドバイス

職務記述書の要件を満たしていないからこそ 生まれるユニークさの価値を評価しましょう 応募することを恐れないでください

引用元 同上

自分の望むことを誰も知らなければ誰かが与えてくれることはない、自分の目標を言うことを恐れないで、という話。ユニークさが価値になるってすごく背中を押される言葉でした。

だからこそ業界の人たちと会うのが大事なのです
意見交換することで誰もが間違った方法でやっているということに気付けます
誰もがルールを破り 機能しないシステムを持ち 利害関係者にうんざりしています
ですから自分にはできないなんて思いこまないでください

引用元 同上

全私が泣いた。以前どこかで「PM(Project Manager)はいつもトラブルやリスク、人の問題への対処に追われるので、優秀なPMであっても自己肯定感が下がる傾向がある」という話を聞いたことがあり、プロダクトマネジメントうまくできない問題もこれと同じ種類の感覚なのかなあと思います。

うまくやれてないのは自分だけじゃない。だからうまく行かないことがあってもヘコまず目線を上げて一歩ずつやっていこう。そんな感想です。

開催くださった方々、ありがとうございました!

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