見出し画像

<凡ミスをしない学習者/させない指導者>になる


凡ミスを甘く見てほしくない理由

一生懸命自分の時間と親のお金使って勉強して凡ミス。
どうしてテヘペロするの?
勉強せずに無回答でバツを貰う人と同じ「無得点」。
面白くも和やかでもない。

いや、普段の生活なら全くいいんですよ。
うっかり何かをし忘れるとか、勘違いするとか、言い間違えるとか。それは訂正すればいいのですから。
ただ、あなたたちは1回勝負の高校受験や大学受験のためにここにいる。
せっかく工夫して考えて教えたのに、凡ミスで不正解。しかも醸し出す「あぁ、凡ミスだからいいや」感。
そりゃないよ…

凡ミスをする子たちの共通点

私が入らせて頂いている授業は週コマ30-40くらいです。
異なる機関でご縁にあるみなさんですが、幼児~小学生で、気になるタイプの学習者がいます。

  • 配られたプリントになぞる箇所を見つけたら、条件反射ですぐなぞる。

  • パターンのある問題があり、2-3問で流れが分かると、4問目からは問題を聞かずに「はい!はい!」と挙手をする。

  • クラス全体で問題を解いていく時、説明やヒントを聞かず、後続の問題をやり、「はい、終わった!」とスピードを周りに見せつけたがる。

  • 勉強を質より量で満足する。(例:今日10ページやった!)

  • 丸付けを自分でしない。

10ページやっても、それは勉強量ではないと思います。丸付けをして、間違ったところを自分で理解できたその瞬間に「自学」が起こっているのだと思います。

親の苦悩「解答を預かるか否か」

お子さんによっては、ワークの解答が手元にあったらそれを全部写してしまう子がいます。
それを阻止するために、解答を親が預かる場合があると思います。
「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、問題を解く=知識の定着を確認する、なので、これが終わった後にすぐ答え合わせを自分ですると、「あー、ここ間違ってた!」「お!ここ自信あったもんなぁ」「うーん、これは〇だったけど、勘で答えたなぁ」と、自学が発生します。
なので、なるべく早いうちに自分で答え合わせをして、その上で(お家の方が心配なら)丸付けの丸付けをしてあげたらいいと思います。

因みに、答えを丸写ししたかどうかは、その内容を理解できてきている人(大人など)ならすぐに分かります。
因みに「解答を写す」という勉強方法もあります。うちの教室にも、それを推奨している生徒さんがいます。成績がちょっと上がり、本人がとても嬉しそうで私も嬉しいです。

テストで凡ミスをさせない指導法

ずばり「演繹的にアプローチする」だと思います。
各ステップで明確な指示を出し、それが完了するまで次に進みません。
一度に全体の問題を見せるのではなく、段階的に小さな部分を見せて回答を求めます。またその際生徒に対して、問題を正確に読み、理解することの重要性を繰り返し伝えます。

  1. ルールを教える

  2. 見本を見せる(具体的な例文など)

  3. 練習問題を1問ずつ提示

  4. 確認とフィードバックをする(これをひとつずつすることにより、先に進む(=授業を聞き落とす)ことが減ります。

  5. ペアで応用練習


指導者にとっては大変ですが、1枚のプリントにいろんな種類の問題を入れることもいいと思います。
例えば小学生クラスでは、

●なぞり書きでは、順番通りではなく、指導者が言ったものをなぞらせる
●単語ひとつ選ばせるのにも「丸をつけなさい」や「二重線をひきなさい」とバリエーションを持たせる
●スポーツの単語を教える時、カードを見せながら、"なんのスポーツ?"や"何の道具を使う?”など、最後まで問題を聞かなければ答えられない出題方法にする
●選択問題で解答数を1にしない(=生徒はひとつ解答を選んだ後も、他に解答があるかもしれない為に確認するくせがつく)

などが効果的です。

私は2019年から幼児教材に、選択問題だけど正解解答が1ではないフォニックスブックを使っていますが、子供たちは、他の本であっても、「他にないかな」と探す習慣がつきました。
子供さんの数だけ事例があるので、幼児期や低学年の頃に非効率的な学習習慣をつけさせてしまわないよう、私自身、日々勉強です。
これらはTeacher centeredだから、こればっかりやってたら指示待ち人間作っちゃいますしね。いろんな教授法をフレキシブルに使っていきたいです。

長文、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

よなよなT

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?