2023/7/10相場見通し

概観

CPIのある週なのでそこまでポジション外しの弱気相場になりそう。

米10年国債利回り

月足ではレジスタンスライン上。うわ抜ける勢いは感じられており現在若干実体が上抜けているところ。

週足では三尊天井右肩を実体上抜け確定したので最高値まで到達する勢いを感じさせる。7/10週は下落して下の硬さを確認する可能性も残っている。7/10週CPIで下落し確定するようならダマシで一気に下降する余地もぎりぎりある。

日足ではちょうどレジスタンスラインで跳ね返されているが、よく見ると7/7は実体が上抜けている。7/10は下落中で下の硬さを確認中

チャート的には未だ上=債券売り

米2年国債利回り

月足はコマ足中。レジスタンスラインでもあるので数ヶ月この辺りでレンジする場合は上にぶち抜ける可能性も。下落→上昇→下落なら3月を左肩とする月足規模の三尊天井が形成される。

週足は未だ実体ブレイクラインより上で推移
さすがに天井近辺なので迷いがコマ足にあらわれているのが誰から見ても明白。
ブレイクの確認のため下確認中の下落。

日足では高値圏での陽線ピンバーと陰線のシューティングスター
激しく迷いが見れる2日間だったことがわかる。
上値も固く下値も硬いことからしばらくレンジを示唆しているが、チャート形状としては依然として上昇トレンド。

月足・週足・日足と長期足全般で完全に上昇トレンドの範疇であり、引き続き金利と逆相関の債券は危険な状態。底値である可能性はもちろんあるものの、底値を取ろうとすると底が抜けることがある状況。
債券投資家は一見冷静かつ正しいように見えるが、それゆえに間違えるときはみんな一気に間違えて大惨事になることは2022年相場で世界中の投資家が身を持って知ったはず。
債券には明確に金利が下落トレンド入りしたのをみてから入る方が無難。

底値圏の可能性のためショートはできないが、上昇トレンドが強すぎるのでロングもできない様子見継続

ドル円

月足規模では、若干の陰線を形成中
ただし寄り付き逆行引け順行の法則に従うなら、2014年10月のような下ヒゲを生成中の可能性もある。
大きく違うことは、2022年レンジブレイクからの現在200ヶ月SMAより上で推移していてこれはドル円の歴史上なかったこと。
平均回帰の法則はある。
上昇トレンドが強い中で146~151円天井説が流行ってきているので、半値で下げ止まるようならダブルトップではなく三尊の頂点を作りに行く可能性も一応考慮してロット管理したほうがいい状況。
ただし三尊天井形成だと2024年に入ってしまい、新NISAへの誘導インパクトが小さいので巷にあふれる右下がりのダブルトップ説はやはり現実的な想定。

週足規模で明確に勢いのある大陰線を形成した。
下ヒゲもないほぼ丸坊主なので来週も140.6くらいまで勢いが続く可能性はある。
自律反発中。寄り付き逆行引け順行ならCPIを期に週末にかけて下落が示唆されるので戻り売りを短期で狙える可能性も。
しかし依然として上昇トレンドの範疇であることは変わりなく、136円前後まで下落して停滞→5/22を左肩とする三尊天井形成しない限りは上目線
130円あたりがちょうどいい水準というニュースを聞いたが、チャート的にも125〜140のレンジは納得感のあるあたらしいドル円水準に見える。

日足では急落を作ったところで丸坊主といえる大陰線からの自律反発中。
2023/5/3の大陰線と同じような流れで月曜は若干の下落からの反発をつくる陰線のコマ足かシューティングスターを作る可能性があると見ていたが、いきなり上昇を作っている。
下落の勢いはインパクトがあるが大局で見ると依然として上昇トレンドの範疇
7/10週の動きはこの上昇トレンドの方向性を決めかねない水準だが、CPIがあるのでそれも納得。
ロングは140近辺まで落ちた時の反発の勢いを見て、20EMAを陽線実体が上抜け確定したのを見てからか
7/10のローソクが20MAを実体でうわ抜けられないと、下落の勢いの強さが示唆される。7/11も同様だとMAレジスタンス説が濃厚味を帯びるがほどほどのサイズ感の3連陽線を水曜まで形成した場合は押し目となる可能性が見えてくる。

大局としては年後半は円高、からの来年円安を見ている。
「日本人の貯蓄から投資へ」が政策として出ている。来年2024年には明らかに異常な「新NISA」が始まる。合わせて無限に終わらない増税である。さらには金融庁がコーポレートガバナンス改革に動いている。

https://www.fsa.go.jp/singi/follow-up/siryou/20230419/03.pdf

加えて世界中で先にとんでもないインフレが発生しており金利を上げていないのは日本くらいしかない。日本はブームにしろ景気にしろ米国に遅れて追従する。バカでもわかるほど「次は日本だよ」と言わんばかり。日本人が準備できるように世界が仕向けているのか、日本政府の市場・大衆操作能力が異常に高いのか。
どこからどうみてもあらゆる層の日本人に対してかなりわかりやすく「これから円で持っていれば搾り取られる一方です、その貯金投資してください」という政府からの強烈なメッセージを感じる。
日本政府視点だと、これを絶対に成功させなければならないはず。すでにヨーロッパ圏で怪しくなっているように多くの人が貧乏になると多くの人がキレて暴力や犯罪に走り日本の治安維持が怪しくなる。内側から日本が崩壊することは避けなければならない。
日本人の個人金融資産は2000兆円。現預金は1000兆円である。日本の国家予算は100兆円程度でありその10倍もの現預金が眠っている。世界の株式時価総額が15000兆円程度だとすると6%程度にも登る。(余談だがいい感じに666が並ぶ比率になって来ているのは都市伝説好きには刺さるだろう。)
しかし日本人は非常に慎重かつ個人投資家は特に海外と違って順張りより逆張りを好む国民で、世界の中では義務教育が徹底されていて四則演算ができる母数が多い国民であり、「円安のときに外国株買って損しちゃいそうだよね」「日本株ももう上がっちゃってるよね。買えない買えない」となるのは目に見えている。
そんな目に見えている課題に対策を打たないほどのバカの集団が世界でも指折りの巨大国家を統治できるわけがないので対策は打たれていると見てべットしておくのがリスクリワードとしては良さげ。

逆算して考えると、数十年単位の長期目線だと円安に向かわせることで外国からの資金流入を促進させ、外国資産の流入を目論みながらジワジワと日本人には円を持たずに貯蓄から投資への圧力をかけていき、賃金インフレを発生させて家計の投資余力を上げ、気づいたらたくさんの貯金を投資にまわしている状況にさせる。最初は少し投資するつもりが気づいたら大金を投資していたというのは初心者投資家あるあるなので投資に誘導できるのは火を見るよりも明らか。
ただし足元では2024年年始にかけてギリギリまで円高に持っていく。つまり131円を若干実体が上抜けた形で年足確定を狙っていく。さらには年末にギリギリのピンバーでも「陽線」で引けさせる。これにより数十年の年足レベルの逆三尊が完成し1990年の第2レジスタンスを破壊する数年間の1ドル130~150円のレンジ相場を組める形が整う。
131円程度であれば、だいぶ円高に戻ってきたとするし、広範囲から納得感のある新しいドル円水準だというコンセンサスが取れそうであるため、日本人の貯蓄から投資へを促進しやすくなるだろう。
ここ数年間でNISA/iDeCoといった制度、インフルエンサーや各種メディアから始まり学校教育に投資教育が組み入れられて、年金がなくなる雰囲気も醸造できており日本人の投資誘導の準備は着々と進んでいる。
日本人の貯蓄から投資へ、安く安全な日本への外国資本の流入、インフレといった日本復活の萌芽を感じる。

米国株SP500

株の恐怖と強欲指数
EXTREME GREED 78

引き続きかなりの強欲相場で下落の警戒が続く

月足としては依然として上昇トレンドの範疇
MAからの乖離が大きく調整下落が始まっているようにも見える。
しかしまったく6月の上昇を打ち消せるほどの下落になっていない。最近よく7~9月が荒れるといわれるが、チャート的にも3〜4ヶ月かけて下がるならちょうどMAに到達して平均回帰し年末に上昇トレンド回帰のストーリーに沿う。

週足の陰線実体下限が6/20週の実体上値近辺のレジスタンスラインをブレイクして確定しているため上昇の勢いは止まったと見える。
しかしまだ下落の勢いは強くない。
つまり現時点ではレンジが示唆されているが、下落は示唆していない。
まだ買い圧力は強いことがうかがえる。
全体としてはもちろん上昇トレンドの範疇
今週大陽線を作れなければMAまでの下落を覚悟する必要があるかもしれないが、つまりは経済指標の結果次第とも言えるし、経済指標がそれほどインパクトを持ちうることを示唆するチャート形状であるとも言える。

日足では綺麗にダブルトップであることを意識させる下落を作っている。
MAに到達して跳ね返っている。
しかし陰線で弱々しい反発であることからぎりぎり耐えている印象。
7/10が陽線で引ければここで一旦下げ止まりの気配を感じるが、陰線の場合はMA群の中に突入することも警戒したい値動き。
ロングは最低限MA到達まで待った上で陽線を作ってから入るべき相場。一方ショートはダブルトップが意識されるとはいえ大局上昇トレンドであるため、まだ逆張りになりリスクが高い。
今は新規entryではなく下で持っていた人が必要分を利確、または上で掴んだ人が一旦損切りでexitしてポジション調整するような地合いに見える。

日経平均

月足規模では様子見 or 積立相場
ドル建て日経平均は月足規模で陽線ピンバーからの陰線拡大中
下落トレンドから抜けてレンジに入ってきた印象
ロングは一旦MAまで下落か貫通してからの次の上昇トレンド復活で入るのが安全か

週足規模ではロング相場
週足では200SMAのサポートを確認しに行っているところ。
週足規模で安全にエントリするなら20EMAなどのMA集合地点まで下落後に反発の陽線を確認してからのロングが理想だが、200MAは上昇下落の境界線になる。
現在は弱さを感じさせる状況

日足規模ではロングexit〜ショート検討相場
日足では明確に三尊天井が形成され、反発するもののMA群がレジスタンスになっている状態
少しでも上がれば7/4の三尊天井右肩を損切りラインにショートがし易い場面に見えるが、まだ明確な下落トレンド入りはしていないのでしても低ロット。
上がったらexitどきではある。
つまり売りが入りやすい状況に見える。
200MAまで落ちてくれるなら週足以上なら調整としてもちょうどいい規模感になるが、日足では大暴落感を感じさせるので気持ち良くロングしやすい。
現実的には2023年4月ころにつくったレンジがサポートラインになりそうな三尊天井のサイズ感
より安全なショートentryは三尊の真ん中と右肩を結んだライン上に来てからのショート。
exitはそこまで来ない可能性があるので逃げておくのは手かもしれない。
7/10,11あたりに上がるなら売れるが、もっと時間かけて縦ではなく横で調整してきたら昇龍拳食らう可能性が出てくるので売れない。

以下マニアック銘柄

マニアック銘柄は値動きが荒くクセが強い
リスクが高くかなり危険なので見れる人が少ないように有料記事化

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