インフレとデフレとビットコイン

ビットコインは価値を保存する。

金融・財政政策に限界はなく、すべての一般家庭を守るものである。
インフレもデフレも「スピード」の問題である。
シンプルに世界の安泰のためには、民間生活が脅かされないスピードで経済が回れば良い。
つまり、大前提として無限にインフレする世界とすると、物の値段が先走って上がっても、それを買うのに十分なお金がすべての一般家庭にあれば何も生活に困らない。
デフレはその逆に、給料が上がらずお金がなくても十分に値段が安ければ生活に困らない。
優秀な政府は、最大数の一般家庭が何不自由なく物を買える収入を得ている状態を維持する。

しかし人間はすべからく強欲である。
一般家庭はみなお金がもらえるなら欲しいし、値下げしてくれるなら値下げしてほしい。
それを叶えてくれる政府は好きだし、その逆ばかりする政府のことは嫌いになる。
当然スピード次第という条件付きではあるが、インフレ方向は受け入れられやすく、反乱も起きにくく、政府権限で簡単に実行可能そうである。
あまりにも急激なデフレ方向は反乱がおきかねない。実際に急激なデフレ方向はあまたの企業が倒産するし、人々は失業するし、給料は減るし、生きるのに精一杯の人が増え犯罪も増えそうである。

ならばインフレとデフレのどちらにバイアスが効くかは火を見るよりも明らか。
政府が絶大な影響力を持ってコントロールできるのは自国発行の通貨のみである。
それをもって自国民を守る。
その方向はインフレに偏る。当然インフレ率2%を目指していることで世界がコンセンサスしているので当たり前である。

ビットコインは価値を保存する。これはもはや不動である。
一応はゴールドもそうであるが、宇宙進出時代が迫る昨今では他の星に埋蔵されている可能性があるため怪しくなってきている。

ではビットコインについて値上がりを期待するものが研究すべきことは1つである。
世界のインフレ速度はどの程度か。
希望する年数内(現実的にはビットコイン投資で利益を得たいと思う人が大半なので大抵は自分が生きているうち。もっと言えば元気に生きているうち)に十分なインフレが達成されていくのか。
投資した瞬間と、利確した瞬間のインフレの差分が利益になる。
世界は無限のインフレへの道を肯定している。
極端な話、それは何百年何千年何億年かかるかは知らないがビットコインの「各国発行通貨建て」の値段は無限に上がっていくことを意味する。
ビットコインが価値を保存する手段であると腹落ちし、宗教感に近いほど信じることができたとき、本当の意味でビットコイン投資ができるようになるのだろう。


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