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一番大切なのは、自己調整能力を身につけること。


<何を学ぶのか>


人は何かを身に着けたい、と思う時に、「学ぼう!」と決心します。

それは、テニス・水泳などの運動技能。英検や資格取得などの認知技能の2種類があります。

先日のnoteで書いた、「教える技術」を用いれば、運動技能や認知技能も身に着けやすくなります。

しかし、必ず身に付くかと言えば、そうでもありません。

なぜかと言うと、長く継続ができないのです。

<10000時間の法則>

10000時間の法則という有名な話があります。簡単に言うと、何でも10000時間続ければ、上達するという話です。

この10000時間に達するには、1日8時間を1250日(約3年半)続ける計算になります。これだけの量をこなせば、何となくできるようになるのは分かります。

しかし、問題なのは、これだけの期間を継続できるのか、ということでしょう。

つまり理論上はそうだったとしても、果たしてやり切れるかが問題なのです。

<自己調整能力>

そこで、鍵になってくるのが、この自己調整能力です。自己調整能力とは、自己の行動と感情をコントロールできる能力であり、心理学用語ではメタ認知(自分を客観的に捉える)できる能力もその一つです。

すなわち、自分自身の現状を把握して、自分の持っている資源を最大限に利用し、効率よく行動できる能力とも言えます。

例えば、資源は、優しさ・前向きさ、などの性格であったり、または体格や運動神経の良さ、などの身体能力、更には、家庭環境や友人・同僚などの人的資源もその一つです。

それらを、有効利用して、自分が何に向き、何ができるのかを冷静に判断するのです。

そして、周囲に影響されることなく、自分の意志に従い、目標に向け、まい進するのです。

これが自己調整能力であり、自己を統制することができれば、何でも願いは遠からず叶うことになるでしょう。

<態度技能>


早稲田大学の向後先生の「教える技術」では、3つの技能について学びます。

1つ目が、運動技能。 2つ目が認知技能。 そして、3つ目が態度技能です。

1つ目と2つ目は最初に話した、スポーツと座学です。文武と言ったところです。

最後の3つ目の態度技能は、態度が技能?と思うかもしれませんが、これが所謂、自己調整能力の1部分なのです。

つまり、人に何かを言われるまでもなく、自主的に取り組む、または行動する能力になります。 分かりやすく言うと、教室に落ちているゴミを、「それ拾ってください」と言われなくても、拾ってゴミ箱に捨てたり、道端にお地蔵さんを見かけたら、立ち止まって手を合わせるのも、その能力でしょう。

このように、誰かに言われずとも、習慣的に、もしくは無意識でできる能力を指すのです。

この能力を応用すれば、「勉強しなさい」と言われなくても、「勉強しなくちゃ」と自分で思わなくても、自然に学習の取り組み、目標を達成することは容易です。

<ではどうやって身に着けるのか?>


この能力を身に着けるのに必要なのは、まずは、自己効力感を身に着けることです。

自己効力感は、自分にはできる、と感じる自信のようなものです。 自分の可能性を信じているという見方もできます。

この自信が身に付けば、「自分にはどうせむり」と諦めることなく、前向きに問題に取り組むことができるのです。

<「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた>

この自己効力感の身に着け方は、以前、町工場でロケットの部品を作っている会社の社長が、書いた本がありますので、こちらを参考にしてみると良いかもしれません。https://www.amazon.co.jp/dp/B072KGPZXJ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

または、TEDというプレゼンの動画サイトがあります。こちらで、無料で話を聞くのもよいでしょう。
https://youtu.be/gBumdOWWMhY


<詰まる所は>

小さな成功体験をコツコツ積み上げることです。最初は、毎朝起きたら体重を計る。だったり、帰宅したら、靴を揃える。みたいな些細なことを意識して習慣化するのです。
これを、今度は、毎日5分間だけ勉強する。とか、ダイエットしたいときは、一口だけごはんを残す。など、目標に向けて、スモールステップを踏み続けるのです。

こうした塵も積もれば的な行動が、最後には山になり、大きな成長につながるでしょう。

私の場合は、高校卒業以来、勉強のべの字もしていませんでしたが、今では放送大学生として、多い時で1日に5時間以上学習するときもあるほどに成長しました。

これも、スモールステップ、成功体験を積み重ねた体験が、自己効力感になり、自己調整能力を補完しているのでしょう。また、宅建士への合格、早稲田大学での仲間と共に研究発表をした体験が更に自己効力感を高めています。

ですから、皆様も是非、スモールステップで、身近な目標を積み重ねてみてはいかがでしょうか?

きっとファーストステップを踏み出した瞬間に、何かが変わるスイッチが押されるはずです。

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