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昭和42年男のカルチャー日誌

2023年5月13日(土)はTOHOシネマズ新宿で5月27日(土)はTOHOシネマズ池袋と2回に亘り「ケイト・ブランシェット主演:TAR」を鑑賞。初回鑑賞では分からない点も結構あり、鑑賞後色々情報補完して2回目鑑賞。
鑑賞前は、もっと音楽的要素がメインの作品かと勝手に想像し、ベルリン・フィルハーモニーの女性初の首席指揮者となった「リディア・ター」が、色々苦労しつつ、ベルリン・フィルを率いて名演奏を成功させて大団円を迎える展開を夢想しておりました。結論は「全く違うじゃん、これ、想像の右斜め上か下か、よう分らんけど、全然違う!!」って作品でした。

レズビアンをカミングアウトし、楽団のコンマスである奥さんと幸せな家庭を築いた様に見えますが、あんまり幸せには思えませんでした。
寧ろ、マッチョな男性性を身にまとった「リディア・ター」の素行は、正直「ケネス・ブラナー」的な男性俳優がキャスティングされてた方が、収まりは良いでしょうけど、作品としては既視感ありありで全然面白くなかったかも?と思ったり思わなかったり。「テネット」時の彼  ↓

全体の印象として、クラシック音楽の知識好奇心を刺激する様な会話のやりとりを通じて、総じてノーブルな雰囲気をまとわせている作品です。でも、実は人間の卑近な面を浮かび上がらせる巧妙な演出になっているヒューマン・ドラマの様です。但し、場面場面でホラー味も感じさせるごった煮な作品と言って良いのか悪いのか(結論よく分かりません)?
間違いなく断言出来るのは、出演男性陣は全員〇ソやろう役ばかりでした。

この映画はまた観ると思います。
その他で最近鑑賞した映画は「ウィ、シェフ」です。

移民問題とクッキングムービーを何とかつなげた映画でした。残念ながら、そんなにおなかが空く映画ではありませんでした。「TAR」に比べると、随分あっさり味の料理といった感じでした。

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