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昭和42年男のカルチャー日誌

2023年11月25日(土)午後から、「山種美術館特別展:日本画聖地巡礼-東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門」を来館鑑賞。
その前に定食屋「こづち」でランチしました(カレーライス+豚汁)。

山種美術館さんに伺うのは軽く二桁台であり、既知というか既鑑賞の作品も相当な数になっている(ハズ?)。個人的には、展示されている作品単体を楽しむというより、当美術館の学芸員の方々の企画内容と展示される作品群の組み合わせの妙に注目している感じです。当館所蔵の名日本画に描かれている日本各地を今時なワード「聖地巡礼」と絡めた企画展。北は青森?から沖縄まで網羅してたと思います。
但し、東西南北といった地理的配置に固執せず、結構ザックリ目に配置されてる印象でした。総じて目立った画家としては企画展名通り、「奥村土牛」と「東山魁夷」の両名でした。お二人とも背景画に強みを発揮された方なのでそれも当然といった感じです。山種美術館は「小林古径」・「速水御舟」の両巨頭の作品も相当数抱えていると思いますが、企画展の主旨からして、「古径」・「御舟」の作品は相対的に少なかったと思います。
入館早々、土牛の「鳴門」が出迎えてくれました。

あと気になったのは奥田元栄の「奥入瀬(秋)」でした。

最初見た瞬間「魁夷かな?」と思いましたが、違ってましたが、秀作です。
吉田善彦の「大仏殿春雪」は数回に亘りお会いしてますが、いつ観ても素晴らしい朦朧振りです。

川合玉堂の相当数の背景画を描いているとは思いましたが、今回は「竹生嶋山」だけだったと思います。

奥村土牛としては代表作「城」が展示されていました。この作品とは、何度、出会ったか覚えていません。

東山魁夷は京都を描いた作品も一斉に紹介されていました。

東山魁夷と川端康成は交友があり、その繋がりで結構な頻度で来京していたようですね。
あと、西山英雄の「阿蘇」もゴツゴツして、あまり日本画っぽくなく、イイ感じでした。

同日14時半過ぎ、広尾の山種美術館から新宿SOMPO美術館へ移動。

15時頃から「SOMPO美術館展覧会:ゴッホと静物画-伝統から革新へ」を来館鑑賞。いつものSOMPO美術館と違って(失礼)、相当の混雑振りでした。人波にも疲れてしまい、正直流し気味な鑑賞となってしまいました。あと手荷物検査エリアが追加されてました。邪推ですが、グレート・ムタならぬ、ビッグ・モタ絡みで愉快犯対策だったのかな?と思いました。
当美術館の売り作品はゴッホの「ひまわり」なので、どんな企画展で来館しても、最後の締めは必ず「ひまわり」です、この美術館。今回はドル箱のゴッホさん絡みで企画を横展開したのかなと思ったり思わなかったり。
結構な数のゴッホ作品を展示していたので、頑張ったんだと思います。
ゴッホの「トルソ」は結構インパクトありました。

あと、「汚い靴」の絵画といえばゴッホですね。

但し、ゴッホがゴッホになるために暗中模索していた時期の作品が多く、「ファンタン=ラトゥール」「ルノワール」「モネ」等の静物画に視線が惹きつけられるのもやむなしかと思いました。

あと、後半展示されていたヴラマンクの作品もインパクトありました。

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