昭和42年男のカルチャー日誌
2023年5月27日(金)夕方から、会社終わりに「東京ステーション・ギャラリー:大阪の日本画展」を来館鑑賞。
数年前に「東京近代美術館:あやしい絵展」で観た大阪からの出展作品のカテゴリーを拡大したイメージの展覧会。
その際に観て印象深かった北野常富の作品が数点展示されていました。
今回、展示されていませんが、「あやしい絵展」で観たのはこれ ↓ 。
ちなみに、今回の展示会で印象に残った北野常富作品はこの2作 ↓ です。
お気に入りの女性画は、絵葉書を購入し、職場に飾るのですが、今回の作品は職場には、ちょっと(いや結構)合わないので、購入しませんでした。
総じて、普段使いが難しい女性画が多く、観ていてイメージしたのは、
「写真家の荒木経惟(アラーキー)の作品 ≒ 大阪の美人画」説です。
日常使いの写真として、篠山紀信の作品はギリセーフで、アラーキーの作品はアウトといった感じでしょうか?
とはいえ、大阪画壇に馴染んできた北野常富のこの作品 ↓は大丈夫な感じでしょうか?
本展覧会のイメージキャラとなっている中村貞以のこの作品 ↓ は残念ながら個人的にはギリギリアウトでした、ゴメンナサイ。
木谷千種の「針供養」は可愛い作品でした。好きな一作です。
個人的に一番印象深かったのは、小林柯伯の「道頓堀」です。
これは、コンテンポラリーアートの萌芽も感じられる素晴らしい作品だと思いました(誉)。
あと、島成園のこの作品 ↓ は色々考えさせられました。
正直、結構油分が高い展覧会だと思います。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には東京画壇を深堀りするためのカウンターカルチャーとして最適な展覧会だと思います。お薦めします。