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昭和42年男のカルチャー日誌

本日「東京ステーションギャラリー企画展:コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」を緊急事態宣言発令初日ながら、来館し鑑賞。福富太郎(ふくとみ たろう)氏は、前回の東京オリンピック景気を背景に、全国規模でキャバレー店を展開、キャバレー王の異名をとった実業家です。事前予約制であり、今朝イチ、ローソンチケットで購入。「TBSラジオ:安住紳一郎の日曜天国」を聴取後、東京駅へ。印象に残ったポイントを以下の通り列記しておきます。①先日来館鑑賞した「国立近代美術館:あやしい絵展」で展示されていた良作と、同じ画家の作品が数点展示されてたため、あやしい絵展東京駅バージョンといった内容。②その証左として、上段掲載の「北野恒富作:道行」と下段掲載の「鏑木清方作:妖魚」の両大作が今回も紹介されてました(妖魚ちゃんに再会出来てハラハラしました:赤面)。

③導入エリアは、鏑木清方展と言っても過言ではない位の勢いで彼の良作の乱れ打ちといった内容。④清方の弟子筋作も相当数紹介されていましたが、個人的には「伊東深水」のユニークな巻物が印象深かかったです。⑤現在、東京芸大美術館で催されている(?)「渡辺省亭」の美人画も数点紹介されていました。⑥清方の師匠筋である「梶田半古」の作品は「ギュスターブ・モローの『サロメ』」を想起しました。⑥「松浦舞雪作:踊り」は大発見(驚)、マティスのダンスをイメージさせる位、リズムを感じる描写は凄いと思った。⑦「島成園」の作品も艶っぽくて最高。⑦最後に展示されていた「満谷国四朗作:軍人の妻」は絶対見ておくべき一作です。敗戦しボロボロの日本を生き抜いた福富太郎氏の内面の凄みを感じる事が出来ます。美術館サイドがオープンしている限りは、感染症対策を念頭に来館鑑賞もご検討頂ければと思います。

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