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ふわふわ羊と空うさぎ(木葭のの生誕祭2024)

生誕祭ってとっても温かくて、もちろん演者本人もだけど、その人を推している人たちにも「おめでとう」って言いたくなる。

そんなののちゃん推しのカレーさんのnoteを是非。

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勝手に想像して受け取ってしまう悪い癖があるので、ののちゃんはそんなこと考えずに選曲したかもしれない。
勝手な妄想は余計なノイズなので、苦手な人は読まない方がいいかも!そもそも「お前誰やねん」という誹りはごもっとも。

ストーリーを受け取ってしまったので一応「こういう伝わり方があるよ」という自己満で残しておく。
と、言っても「のの推し」の皆様が感動の言葉を残し終わった後なので本来は必要ない文章。

ただ、もしかしたら界隈違いだからあんまり知られていなかったのかもしれない2曲だけ。

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『ハロ/ハワユ』

2010年、ナノウさんの曲。
ボカロの泣き曲では定番の1曲でもある。
そんな曲を1曲目にもってきました。

ダメな人の歌です。何故言いたい事や言うべき事を躊躇ってしまうのでしょうね。

作者コメントより

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ハロ
窓を開けて 小さく呟いた
ハワユ
誰もいない 部屋で一人
モーニン
朝が来たよ 土砂降りの朝が
ティクタク
私のネジを 誰か巻いて

ハロ
昔のアニメにそんなのいたっけな
ハワユ
羨ましいな 皆に愛されて
スリーピン
馬鹿な事言ってないで支度をしなくちゃ
クライン
涙の跡を隠す為

ハロ/ハワユ 歌詞

土砂降りなのは、外か心か。
ネジを巻いてもらわなければ動けないのに、涙の跡を隠す為に支度をしなきゃいけない。

もう口癖になった「まぁいっか」
昨日の言葉がふと頭を過る
「もう君には全然期待してないから」
そりゃまぁ私だって
自分に期待などしてないけれど
アレは一体どういうつもりですか

喉元まで出かかった言葉
口をついて出たのは嘘
こうして今日も私は貴重な
言葉を浪費して生きてゆく

ハロ/ハワユ 歌詞

自分に期待できなくなった上に、人からも「君には期待してないから」と言われること。
そんな言葉に対しても、問いただすでも怒るでもなく、嘘になるような(受け入れたり、取り繕って流したりする)言葉を出してしまう弱さ。

何故隠してしまうのですか
笑われるのが怖いのですか
誰にも会いたくないのですか
それ本当ですか
曖昧という名の海に溺れて
息も出来ないほど苦しいの
少し声が聞きたくなりました
本当に弱いな

ハロ/ハワユ 歌詞

悲しさや悔しさや怒りに対して、なぜ言葉を出せないのか自分に問いかける、そんな1番。

一向に進まない支度の途中
朦朧とした頭で思う
「もう理由を付けて休んでしまおうかな」
いやいや分かってますって
何となく言ってみただけだよ
分かってるから怒らないでよ

幸せだろうと 不幸せだろうと
平等に 残酷に 朝日は昇る
生きていくだけで精一杯の私に
これ以上何を望むというの

ハロ/ハワユ 歌詞

自問自答してきた1番に対して、2番の自分が問いかける「生きていくだけで精一杯の私に これ以上何を望むというの」

何故気にしてしまうのですか
本当は愛されたいのですか
その手を離したのは誰ですか
気が付いてますか

人生にタイムカードがあるなら
終わりの時間は何時なんだろう
私が生きた分の給料は
誰が払うんですか

ハロ/ハワユ 歌詞

ここの解釈が高校生(当時)には難しくて、苦しくて生きていたくないという比喩かと思ってた。いつ終われるの?こんなに苦しいんだからだれかお給料払ってよ、的な。
でも、大人になっても改めて歌詞を眺めると「私が生きた分の給料は 誰が払うんですか」って鼓舞しているようにも思える。前半の「その手を離したのは誰ですか 気がついていますか」の論調と揃う。

あなたの人生の雇用主は誰なのか。あなたの人生で生み出された価値を享受しているのは誰なのか。(=あなた自身ではないの?)

サンキュー
ありがとうって言いたいの
サンキュー
ありがとうって言いたいよ
サンキュー
一度だけでも良いから
心の底から大泣きしながら
ありがとうって言いたいの

ハロ/ハワユ 歌詞

愛されたいと思いながら、嘘の言葉で取り繕ってその手を離していた自分が、心からの感情や言葉で人と繋がりたいって「言いたい」と言えた。

何故隠してしまうのですか
本当は聞いて欲しいのですか
絶対に笑ったりしないから
話してみませんか

口を開かなければ分からない
思ってるだけでは伝わらない
なんて面倒くさい生き物でしょう
人間というのは

ハロ ハワユ
あなたに ハロ ハワユ

ハロ/ハワユ 歌詞

自分同士の対話から、心の底からの言葉を発した後は少し分離した印象に。
個人的にはここの言葉は初音ミクなんだという理解。

そして、1番のはじめ、1人きりの部屋でつぶやいていた「ハロ ハワユ」との対比。
「あなたに」ハロ ハワユ

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ののちゃんの過去はよく知らないけど、自分の思いを言葉にしてぶつけることの難しさ。
引きこもってしまいたくなるような、他者からも自分自身からも認められなかった経験。

そんなところから脱皮して、今ここでみんなをふわふわで包み込むように歌っているんだよという宣言のような1曲目。

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回る空うさぎ

コラボやプレゼント企画、チャレンジ企画のウクレレなどを終えて1人歌唱に戻ってきた曲。

そして場づくり視点でいうと、この生誕祭はこの曲にむけて作られていたストーリーだと思った。

2016年、Orangestarさんの曲。こちらも、泣き曲の定番。
ちなみに、TikTokで歌ってみた再バズした系の曲でもある。本家よりダズビーさんの歌ってみたの方が回ってる。

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もちろん、空うさぎは月のことで、生誕祭の背景に綺麗な月が浮かんでいたのもここに繋がっていたんだなぁとしみじみ。

また月が昇る 今日が終わりだす
願い奏でる 言葉をのみこむ
Friday Night 泣きだす 君はまだ大丈夫
駆け出せ足音 明日を変えたい

あぁ なら なら
まだ まだ まだ

また夜空一周に 満たして欠いて流れる
時を眺める だけじゃ笑えない

回る空うさぎ 君と明日はイコール
まけるな明日に 背を向けたくない

あぁ から から
いま から から

遥か月を目指した今日の空は
彼方 西に流れた もう届かないや
届かないや

回る空うさぎ 歌詞

やっぱり冒頭は願いや言葉を呑み込むシーンから。眺めてるだけじゃ届かない願い。
でも、明日を変えたいならまだ、明日に負けたくないなら今から、と1歩ふみだす。遥か遠い月を目指したけどやっぱり届かなかった。そんな1番。

涙 星を濡らした今日の空は
彼方 夜に流れた 「もう泣くなよ」

遥か月を目指した今日の空は
数多 星を降らした 夢じゃないや!
夢じゃないや

回る空うさぎ 歌詞

それでも主人公は、あえていうと「ののちゃん」は、また月を目指して、夢のような光景「星を降らした」
星降るのは願いが叶う流れ星。

ののちゃんやフィロのスが目指すところにはまだ届いていなくて、遥か月のような場所かもしれないけど、それでも単独生誕でこの曲をもってきたののちゃんにすごく感動しました。ここから先だって挫折もあるかもしれないけど、それでも、月を目指していくんだという強い想い。

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綺麗でのびやかな高音を歌い上げたののちゃん。
もしかしたら歌いたい曲を選んだ天然の可能性も大いにある。
でも、考えて考えて、メッセージを込めてることもあるよなぁと思ったので、自分のボカロ2曲の受け止めを書いてみました。

どちらも、うまく言葉で伝えることができないという弱さや葛藤から脱皮するような曲。
そんな弱さも抱きしめて、包み込んで、色んな表現やチャレンジを通して成長していくののちゃんから目が離せません!!

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