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データで見る八郷留学

R3年から、八郷留学の参加者のデータを集計しています。
そのデータを分析して、年ごとに比較したり、どんな広報戦略を打ったら効果的かを考えたりしています。

今日は、今までやりたくてできなかったグラフを作れたので、記録します。

出身地ベース

八郷留学の参加者は、どこから来るのか?
またその割合の年ごとの推移は?

R3年
R4年
R5年 (8月予約分まで)

最初は市内が多く、県外はたったの5.6%でした。
それが今年に入ってからは約4倍。
少しずつ地域外に波及しているのがわかります。

県外から来てもらうのがいいというわけではありませんが、
単純に開催回数が増えて受け入れキャパが多くなったことで、より母数の多い県外が増えているのが自然だと捉えています。

県外の方が増えた要因としては、SNSと口コミによって徐々に広まっているからだと考えています。

因みに、八郷留学で最も活発に動いているSNSはインスタですが、フォロワーの居住地トップは石岡市で、トップ5のうち4つは茨城県内です。

しかし、トップ5の割合を合計しても31.6%にしかなりません。
しかも、5位の土浦市で2.8%なので、6位以降はそれ以下の割合ということです。

つまり、フォロワーの居住地域が結構バラついているということ。
1年前くらいは石岡市内のフォロワーが20%くらい、2年前は40%くらいを占めていた記憶があります。

インスタのフォロワーからも、色んな地域の方に見てもらえているということがわかります。

性別ベース

各回の男女比はどうなの?
とよく聞かれることがあります。

大体はほぼ半々に分かれるのですが、一度だけ、女子が一人しかいなくて、保護者の方と本人と事前に連絡を取り相談したところ、さすがに女子一人では心細いということで、キャンセルになってしまったことがあります。

データで見ると、男子の方が少し多めです。
男女比を上手く分けられる方法なども考えていきたいです。

リピート率

これは、マーケティング戦略を練る上では重要な数値です。
リピーターは、新規顧客に比べて圧倒的に宣伝コストがかかりません。

でも、リピーターに頼りすぎると不健全です。
八郷留学の場合、子どもが大人になったらそもそも参加対象ではなくなるし、どんなヘビーユーザーでもいつかはきっとお腹いっぱいになるからです。

では、八郷留学の現状のリピーターの割合はどうなのか?

R3年-R5年8月, N=105

ほぼ半々です。

Nは、期間内の参加人数の一意の値。
つまり、重複を取り除いた場合の人数です。
そのうち、2回以上参加した人をリピーターとしています。

また、グラフ上で青で示されるグループは、「未リピートの人」と呼んでいます。
ある特定のプログラムの参加者のうち、過去にも参加したことのある人と、初めて参加する人との比率を考えるならば、リピーター/新規という区分が正しいですが、今回の場合は少し違います。

一定期間のうち、既に複数回参加している人と、まだ一回しか参加していない人との比率を知りたかったわけです。

一度八郷留学に来たら、少なくとも半分の人は2回目も来てくれるということがわかりました。

参加者の数とその内訳、稼働率の推移

これが、ずっと知りたかったけど億劫で作れなかったグラフです。

折れ線グラフは稼働率、積み上げ棒グラフは参加人数とその内訳(リピ/新規)を表しています。

この場合の "新規" は、特定のプログラムに初めて参加した人を定義しています。

このグラフによれば、今年は、平均的に、プログラム一回あたりの参加者のうち、6割くらいがリピーターであるということがわかります。

八郷留学は、子どもだけを預けてもらうというスタイルなので、本当に預けても大丈夫か?という保護者の心理的ハードルが高いです。
そのため、新規の方に参加してもらうには、ママ友間の口コミが一番効率が良いのです。
実際に保護者の方に八郷留学を何で知ったかを聞くと、紹介のパターンが多いです。
(これはデータありません、感覚値です)

リピ/新規の比率がわかると、じゃあ、八郷留学のファンになってくれた方に口コミをしてもらうために、どれだけのコストを割いたら良いのかがわかってきます。
現状のままでいいのか、それとももっと口コミしてもらう仕組みを作らなければならないのか。

八郷留学では、紹介割引のチケットを販売していますが、その割引率は、このデータをもとに随時変更しています。
調子がいい(十分に新規顧客がいる)時は割引率を低くしてもいいわけです。

また、参加者は年ごとに飛躍的に伸びていますが、これは開催回数を増やしているから当たり前です。
では、稼働率で見たらどうか?
そう考えて折れ線グラフもくっつけました。

R4年に稼働率が落ちたのは、宣伝にコストをかけられなかったことと、最低催行人数を低く設定し過ぎていたので、少ない人数でも開催していたことによります。

今年は、最低催行人数を5名としており(プログラムがない時期の経費を補填するため、実際の損益分岐点よりも少し余裕を持たせている)、その人数に満たなかった場合は中止にしています。
(申込みしてくれたのに来れなかった子、本当にごめん。バランスよく参加者が集まるようなプログラムづくり頑張ります)

そして、今年は稼働率がとても良いです。
95%。
宿泊業とか旅行業界で見たら驚異的な数字だと思います。

なので、来年はもう少し開催頻度または一回あたりのキャパを増やしても良いかもしれません。
使えてない古い部屋のリノベーションがんばろ。

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八郷留学のつくり方 by 原部直輝
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